顕智とは? わかりやすく解説

けんち 【顕智】


顕智

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/24 00:27 UTC 版)

顕智(けんち、嘉禄2年(1226年)- 延慶3年7月4日1310年7月30日)?)は、鎌倉時代中期の浄土真宗

略歴

初め比叡山出家・修行し、賢順と号したという。浄土真宗の祖とされる親鸞の弟子真仏に師事し、その後親鸞の直弟子となって顕智と改めたという。多く親鸞に随行し、親鸞が京都に戻る際にも従った。

親鸞による善鸞義絶によって東国真宗教団の動揺と危機がほぼ落着した正嘉2年(1258年)、真仏が没した事もあり、真宗高田派の本山である専修寺の3世を継ぎ、また、この年、顕智をはじめとする東国教団の指導者たちは上洛して京都の親鸞に面した。その京都からの帰り、高田門徒の指導者の一人であった顕智は三河国の「権守トノ」こと和田円善宅に滞在し、円善を弟子とし、ここを拠点に三年にわたって布教を行なった(「三河念仏相承日記」)。こうして和田門徒が形成されていき、後に円善は三門徒派如道の師となった。

親鸞死後もその娘の覚信尼を助けて大谷廟堂(後の本願寺)の造営に力を注いだ。一説によれば浄土真宗で初めて法印・大僧都に叙任されたと伝えられる。




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「顕智」の関連用語

顕智のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



顕智のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
中経出版中経出版
Copyright (C) 2025 Chukei Publishing Company. All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの顕智 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS