ゴシック様式とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 文化 > 美術用語 > ゴシック様式の意味・解説 

ゴシック様式

中世末期ヨーロッパ建築様式肋骨穹窿(rib vault)とが重い天井支えるようになり、それによって壁の面積大幅に小さくなった。大きくとられた窓には、ステンドグラスがはめ込まれ絵画パネル描かれるものへと変化していった。

ゴシック様式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/05 02:39 UTC 版)

ゴシック様式(ゴシックようしき Gothic Style)とは美術史や美術評論において、西ヨーロッパ12世紀後半から15世紀にかけての建築や美術一般を示す用語。

概要

最初は建築のみに使用された用語だが、次第にゴシック建築が建造された時代の装飾、彫刻、絵画などへとその適用範囲が広がった。この時代の様式(厳密にいえば、建築様式)を初めに「ゴシック」と呼んだのは、15世紀~16世紀ルネサンス期イタリア人文主義者たちである。彼らはこの様式を、混乱や無秩序が支配する野蛮な様式だとして侮蔑の意味を込めて、「ドイツ様式(la maniera tedescha)」または「ゴート族の様式」つまり「ゴシック様式(la maniera gotico)」だと言い表した。当時は既にゴート族と称される集団は存在しなかったが、「ゴート族」という言葉はしばしばゲルマン人全体を指して用いられ、アルプス以北のドイツ語を話す人々(Tedeschi)のことを指し示して使われたからである。そして「ゴート族」と言った場合には、ローマ帝国と古典芸術を破壊した蛮族という批判的な見方が含まれていた。

しかしこの様式に対する認識は誤りである。ゴシック様式は、フランスイル・ド・フランス地方から始まって各地へ広まった様式であり、ゴート族またはドイツ語を話す人々が創始した様式ではない。また、この様式が創始された時代の者たちは「現代様式」や「フランス様式」と言い表している。

ルネサンス期以後ゴシック様式は蔑まれ、一部その使用され続けたところもあるにせよ(ゴシック・サバイバル)、ほとんど採用されなくなった。しかし、18世紀後半から19世紀前半にかけてイギリスにおいてゴシック・リヴァイヴァルと呼ばれるゴシック様式再興運動が活発化する。以後ゴシック様式が再考されて再び脚光を浴びるようになり、名前が由来するところの侮蔑的な意味合いはなくなった。

参考文献

関連項目


ゴシック様式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/22 21:03 UTC 版)

ヌエストラ・セニョーラ・デル・ピラール聖堂」の記事における「ゴシック様式」の解説

1434年火事ロマネスク様式の教会損傷しムデハル=ゴシック様式で再建始まった。ゴシック様式の教会15世紀建てられた。今では聖歌隊席とダミアン・フォルメントが作った石膏祭壇衝立を含む数カ所だけが無傷ままあるいは修復され残っている。

※この「ゴシック様式」の解説は、「ヌエストラ・セニョーラ・デル・ピラール聖堂」の解説の一部です。
「ゴシック様式」を含む「ヌエストラ・セニョーラ・デル・ピラール聖堂」の記事については、「ヌエストラ・セニョーラ・デル・ピラール聖堂」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ゴシック様式」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「ゴシック様式」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ゴシック様式」の関連用語

ゴシック様式のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ゴシック様式のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
横浜美術学院横浜美術学院
Copyright © 2025 横浜美術学院 AllRights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのゴシック様式 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのヌエストラ・セニョーラ・デル・ピラール聖堂 (改訂履歴)、リスボン大聖堂 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS