ゴシック建築以前
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 09:27 UTC 版)
ロマネスク建築からゴシック建築への転換は、11世紀末期から12世紀早初期にかけて、イングランドとノルマンディー地方において行われた建築活動によってもたらされた。この地方では、すでに交差リブ・ヴォールトを分厚い構造壁に架ける試みが成されていたが、それ自体はロンバルディアやアルザス、プファルツのロマネスク建築においても同様に行われている。しかし、ここでは後にゴシック建築に共通する、あるいはそれに発展する要素のいくつか(すなわち、フライング・バットレスに発展する側廊の屋根裏に設けられた梁状の控壁とトリフォリウムに発展する二重シェル式壁(ミュール・エペ)など)が指摘されている。これらの建築活動は後にイル=ド=フランスに引き継がれ、ゴシック建築を開花することになる。
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