ゴート族
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ゴート族(ゴートぞく、ゴート語: 𐌲𐌿𐍄𐌸𐌹𐌿𐌳𐌰、Gutþiuda、 独: Gothe(または Gote))は、古代ゲルマン系の民族で、東ゲルマン系に分類されるドイツ平原の民族。ゴットランドからウクライナに移動した後、いわゆる「ゲルマン民族の大移動」によってイタリア半島やイベリア半島に王国を築いた。ローマ帝国の軍勢と戦い、壊滅的打撃を与えたこともある精強な軍を持った民族である。また、ゲルマン系のなかでは早くからローマ帝国の文化を取り入れて独自のルーン文字を残したほか、ローマ軍に傭兵として雇われるなど、後期のローマ帝国の歴史において大きな役割を担った。
注釈
- ^ スカンディナヴィア半島は10世紀まで島であると考えられていた[2]スカンディナヴィア南部は、特にゴートランド(イェータランド)と呼ばれる。
- ^ 238年のドナウ川河口に位置するヒストリアに対するもの。
- ^ この3グループは1.テルヴィンギ・ウィシゴティの大部分 2.エルマナリク王配下のグルツンギ・アウストロゴティ 3.イタリアに遠征し、西ローマ帝国の将軍スティリコに撃破されたラダガイス率いる一派である[要出典]。
- ^ このグループは、1.アマル家を王とするグルツンギ・アウストロゴティ 2.テオデリック・ストラボ率いるゴート族である。
- ^ はっきりしている集団として、1.記録によれば377年にイリリキウムを攻撃して敗死したフラノビウス率いるグルツンギ・アウストロゴティ 2.記録によれば386年にドナウ川を渡ったオドテウス率いるグルツンギ・アウストロゴティ 3.ビゲリス率いるゴート族 4.デンギジック率いるゴート族 5.クリメア率いるゴート族 6.アゾフ海のゴート族 7. アリメル率いるゴート族[要出典]
- ^ ヨルダネスによる[9]。ヴァラミール(Valamir、在位: 447年 - 465年)と混同されやすい。
出典
- ^ 『De rebus Geticis』も参照
- ^ シュライバー,岡ら訳 1979, p. 12.
- ^ ヨルダネス『De rebus Geticis』III.25-26。
- ^ Heather 1991, p. 25.
- ^ タキトゥス,泉井訳 1979, pp. 219-210.
- ^ Jordanes『De rebus Geticis』III.26-27。
- ^ Heather 1991, pp. 41-42.
- ^ アンビス,安斎訳 1979, pp. 38-40.
- ^ a b アンビス,安斎訳 1979, p. 40.
- ^ a b c アンビス,安斎訳 1979, p. 41.
- ^ シュライバー,岡ら訳 1979, p. 66.
- ^ シュライバー,岡ら訳 1979, p. 69.
- ^ 松谷 2003, p. 34.
- ^ a b アンビス,安斎訳 1979, pp. 43-44.
- ^ アンビス,安斎訳 1979, p. 42.
- ^ a b 尚樹 1999, pp. 67-68.
- ^ a b 松谷 2003, p. 35.
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