東ゴート族とは? わかりやすく解説

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ひがしゴート‐ぞく【東ゴート族】

読み方:ひがしごーとぞく

ゲルマン系一部族。3世紀ごろまでに黒海北西岸に定着375年からフン族支配下に入るが、5世紀末、フン族崩壊機にテオドリック率いられイタリア侵入し493年東ゴート王国建設した555年ビザンチン軍の攻撃により滅亡


東ゴート族

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/06 18:29 UTC 版)

東ゴート王国

東ゴート族(ひがしゴートぞく、Ostrogoths)は、ゲルマン人の一派。

歴史

東ゴート族は、150年ごろから黒海北岸に定住していたゴート族の一派である。220年ごろ、2つに分かれて活動し始める[要出典]ドニプロ川の東側に住んだグループが、砂の多い平野に住んだことからグルトゥンギ・アウストロゴティ (Grutungi Austrogoti)[注釈 1]と呼ばれるようになったが、やがて「グルトゥンギ」の部分が無くなり、「Austrogoti」が「Ostgote」すなわち「東ゴート」に変化して、東ゴート族と呼ばれるようになった[2]。なお、もう一方のグループはドナウ川中流域に定住し、西ゴート族と呼ばれるようになった[要出典]

360年、西へ移動するフン族と接触し始める[要出典]372年、そのフン族により、攻撃を受け[要出典]375年にフン族によって征服される[3]。生き残りの一部は、フン族とともに行動した[4]。また一部はヴァンダル族とともにローマ帝国に保護を求め、パンノニアに移住したが、このときローマ人から屈辱を受ける[要出典]5世紀末にフン族の衰退により、東ゴート族の王テオドリックが部族を率いてイタリアに入り[5]493年東ゴート王国を建国した[6]

後に東ローマ帝国と対立し、一時はローマを占領するなどイタリアの大半を制圧するが[要出典]、皇帝ユスティニアヌス1世の派遣した将軍ベリサリウスに敗れ、その更迭後に東ローマ軍を率いた宰相ナルセスによって滅ぼされた[7]

脚注

注釈

  1. ^ 松谷 (2003) によれば、グルツンギ・アウストロゴティとは「砂がちの平野に住まいなす者」の意味であるという[1]

出典

  1. ^ 松谷 2003, p. 29.
  2. ^ シュライバー,岡ら訳 1979, p. 57.
  3. ^ 松谷 2003, p. 31.
  4. ^ 松谷 2003, p. 34.
  5. ^ 松谷 2003, p. 90.
  6. ^ 松谷 2003, p. 95.
  7. ^ 松本 2008, pp. 123-124.

参考文献

関連項目


東ゴート族

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 09:29 UTC 版)

古代末期のキリスト教」の記事における「東ゴート族」の解説

フン帝国消滅したあと、東ゴート族はローマ帝国同盟部族となり、パンノニアハンガリー)への定住許されたが、土地貧しく反乱略奪繰り返すようになった。東ゴート族はダキアマケドニア侵入し帝国からマケドニア属州与えられた。のちにテオドリック出て東ローマ軍最高司令官執政官となり、東ゴート王国建国する。

※この「東ゴート族」の解説は、「古代末期のキリスト教」の解説の一部です。
「東ゴート族」を含む「古代末期のキリスト教」の記事については、「古代末期のキリスト教」の概要を参照ください。

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