18世紀〜19世紀後半 -鑑定技術の進歩とイコノグラフィとは? わかりやすく解説

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18世紀〜19世紀後半 -鑑定技術の進歩とイコノグラフィ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 14:44 UTC 版)

美術史」の記事における「18世紀〜19世紀後半 -鑑定技術の進歩とイコノグラフィ」の解説

ヴィンケルマン 美術史明確な方法意識と体系を持った学問として成立するのは、18世紀入ってからである。ヴィンケルマンは、『古代美術史』(1764)や『ギリシア芸術模倣論』(1755)において、エジプトローマなど地域時代ごとに整理され歴史区分示し、またそれぞれの区分のなかで様式展開してゆくとする「様式論」に基づいた美術史像を提出したモレッリ 19世紀後半になると、作品鑑定技術長足の進歩をとげ、独立した学問として美術史基礎築かれる。とくにイタリアモレッリは、個々作品細部、たとえば絵画作品中に描かれる人物の手足や耳の形といった部分画家の癖・特徴現れる考え、それを広い範囲比較対照することで、署名のない作品作者特定や、偽作ふるいわけを行うための技術体系化しようと試みた。その集大成イタリア絵画芸術批判的研究』(1890-93)では主要な美術館所蔵され多く絵画作品検証してみせ、当時美術研究者大きな影響与える。 この視覚的データにもとづく厳密な形態研究ベレンソンやフリートレンダー(英語版)といった研究者継承されてゆく一方で19世紀末には写真図版普及して作品研究活用されるうになる。また19世紀には、ルネサンス期から肖像画論として継続していた「イコノグラフィ(図像学)」も、キリスト教考古学発展とともに美術作品寓意的象徴的形象読み解くための方法論として確立されてゆく。

※この「18世紀〜19世紀後半 -鑑定技術の進歩とイコノグラフィ」の解説は、「美術史」の解説の一部です。
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