モレッリ
モレッリ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 14:44 UTC 版)
19世紀後半になると、作品の鑑定技術が長足の進歩をとげ、独立した学問としての美術史の基礎が築かれる。とくにイタリアのモレッリは、個々の作品の細部、たとえば絵画作品の中に描かれる人物の手足や耳の形といった部分に画家の癖・特徴が現れると考え、それを広い範囲で比較対照することで、署名のない作品の作者の特定や、偽作のふるいわけを行うための技術を体系化しようと試みた。その集大成『イタリア絵画の芸術批判的研究』(1890-93)では主要な美術館に所蔵される多くの絵画作品を検証してみせ、当時の美術研究者に大きな影響を与える。
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