そうそう

デジタル大辞泉

そう‐そう〔サウサウ〕【^×嘈^×嘈】

読み方：そうそう

［ト・タル］［文］［形動タリ］声や物音が騒々しいさま。

「虫の音は村雨のように絶えず—として」〈荷風・地獄の花〉

そう‐そう【^×匆^×匆／^×怱^×怱】

読み方：そうそう

［形動］［文］［ナリ］

１ あわただしいさま。忙しいさま。「朝食もとらず—に出勤する」「烏兎(うと)—」

２ 「草草(そうそう)3」に同じ。

３ 忙しさのために、簡略にするさま。

「公事(おほやけごと)—にして」〈宇津保・沖つ白浪〉

［ト・タル］［文］［形動タリ］1に同じ。「—として日を送る」

そう‐そう【^×叢^×叢】

読み方：そうそう

［ト・タル］［文］［形動タリ］草木の群がり茂るさま。「—たる竹やぶ」

そう‐そう【層層】

読み方：そうそう

［ト・タル］［文］［形動タリ］幾重にもかさなっているさま。

「—と畳(たた)まるように繁っている針葉樹の集りは」〈島木健作・続生活の探求〉

そう‐そう〔サウサウ〕【早早】

読み方：そうそう

［名］その状態になってすぐの時。多く、他の語の下に付いて用いられる。「開店—から忙しい」「会う—用件を切り出す」

［副］急いで物事をするさま。はやばや。「あのようすだと—帰るだろう」「—に用事を済ませる」

そう‐そう〔サウサウ〕【曹操】

読み方：そうそう

［155〜220］中国、三国時代の武将。魏(ぎ)の始祖。譙(しょう)（安徽(あんき)省）の人。字(あざな)は孟徳(もうとく)。後漢末、黄巾の乱の鎮圧を機に勢力を伸ばし、中国北部を統一。南下を試みたが、赤壁の戦いに敗れ、呉の孫権、蜀の劉備とともに天下を三分した。魏王となり、死後、武帝と追尊された。

そう‐そう【^×淙^×淙】

読み方：そうそう

［ト・タル］［文］［形動タリ］水が音を立てて、よどみなく流れるさま。

「川瀬の音が—として聞える」〈独歩・運命〉

そう‐そう〔サウサウ〕【^×滄桑】

読み方：そうそう

「滄海桑田(そうかいそうでん)」の略。

そう‐そう〔さうさう〕【^▽然う^▽然う】

読み方：そうそう

［副］（あとに打消しの語や反語を伴って）そんなに。それほどに。「—遊んではいられない」「—うまいぐあいにいくものか」

［感］

１ 忘れていたことをふと思い出したときに用いる語。「—、君に言うことがあった」

２ 相手の言葉や動作に賛意を表すときに用いる語。「—、そのとおりだ」

そう‐そう【^×簇^×簇】

読み方：そうそう

［ト・タル］［文］［形動タリ］群がり集まるさま。ぞくぞく。

「この植物は、茎の先に、—として花をつけた」〈芥川・煙草と悪魔〉

そう‐ぞう【総総／^×惣^×惣】

読み方：そうぞう

《「そうそう」とも》すべて。全部。また、全員。

「何の彼(か)んのと—で六七両がものはある」〈魯庵・破垣〉

そう‐そう〔サウサウ〕【草創】

読み方：そうそう

１ 新しく物事を始めること。また、物事の始まり。「事業の—に携わる」「—期」

２ 神社・寺院などを初めて建てること。創建。

そう‐そう〔サウ‐〕【草^×叢】

読み方：そうそう

草の茂った所。くさむら。

そう‐そう〔サウサウ〕【草草】

読み方：そうそう

［形動］［文］［ナリ］

１ 簡略なさま。粗略なさま。また、もてなしや待遇が不十分なさま。「—に説明を終える」「お—でございました」→御草草(おそうそう)

２ 「匆匆(そうそう)1」に同じ。「—に引き上げる」

３ 手紙文の末尾に、急ぎ走り書きをしたことをわびる意で、書き添える語。「前略」「冠省」などと照応して用いる。匆匆。

そう‐そう〔サウ‐〕【葬送】

読み方：そうそう

［名］(スル)遺体を葬るために墓所まで送ること。のべおくり。送葬。「—する行列」

[補説] 書名別項。→葬送

そうそう〔サウソウ〕【葬送】

読み方：そうそう

平野啓一郎の長編小説。19世紀フランスを舞台に、音楽家ショパンと画家ドラクロワの交流を描く。第1部は平成12年（2000）と13年（2001）、いずれも雑誌「新潮」に掲載。単行本は平成14年（2002）、書き下ろしの第2部を加え2冊で刊行された。著者のデビュー作「日蝕」、続く「一月(いちげつ)物語」とあわせ、ロマンチック三部作と呼ばれる。

そう‐そう〔サウサウ〕【^×蒼^×蒼】

読み方：そうそう

［ト・タル］［文］［形動タリ］

１ あおあおとしているさま。また、あおみを帯びているさま。「—たる大空」

「顔色—として土の如し」〈織田訳・花柳春話〉

２ 草木があおあおと茂っているさま。「—たる夏草の茂み」

そう‐そう〔サウサウ〕【^×蹌^×蹌】

読み方：そうそう

［ト・タル］［文］［形動タリ］よろめくさま。

「只—として踉々(ろうろう)という形で吾妻橋へきかかったのです」〈漱石・吾輩は猫である〉

そう‐そう〔‐サウ〕【送葬】

読み方：そうそう

［名］(スル)「葬送」に同じ。

「玄機は—の事を計らってやった」〈鴎外・魚玄機〉

そう‐そう〔サウサウ〕【^×錚^×錚】

読み方：そうそう

［ト・タル］［文］［形動タリ］

１ 金属や楽器の音がさえて響くさま。

「警邏剣履の響—たるを聞く」〈東海散士・佳人之奇遇〉

２ 多くのものの中で特にすぐれているさま。「—たる顔ぶれ」

そう‐そう〔サウサウ〕【^×鏘^×鏘】

読み方：そうそう

［ト・タル］［文］［形動タリ］

１ 玉や金属が触れ合って鳴り響くさま。また、高く美しい音の響くさま。鏘然。

「柱頭の時辰儀—として正午を報ず」〈菊亭香水・世路日記〉

２ 盛んなさま。

「服装から何から、だれが見ても硬派中の—たるものである」〈鴎外・ヰタ‐セクスアリス〉

世界宗教用語大事典

そうそう 【葬送】

→ 葬式

Weblio日本語例文用例辞書

「そうそう」の例文・使い方・用例・文例

• そうそう、今日はあなたに会えないかもしれません。
• そのようなそうそうたる面々の中では、私の出る幕などはございません。
• ああそうそう、コメント欄のバグは文字間を調節するletter-spacingタグを使うと起こるものだったみたい。
• あんないい男そうそういないぞ！！
• なんか誰かに雰囲気似てるなあと思ってましたが、言われてみてああそうそうですね。確かにZZ TOPってこういう感じでしたよね。
• 「そうそう。せめて２階にも増やして欲しい・・・ってなんでお前がここにいる！？」「なんでって、そんなん決まってるやんか。一緒に連れションするためや」
• 彼はそうそうたる学者に混じって落ち着かなかった。
• 都合の悪いこと、そうそう隠しとおせるもんじゃないよ。悪事千里を行く、っていうだろう。
• そうそうその調子。
• ああそうそう思い出した。
• ああした連中にはそうそういい顔ばかりしてはいられない.
• その名簿にはそうそうたる政治家の名前が数多く載っている.
• そうそう彼に頼むわけにもいかない.
• そうそう君の要求ばかり聞いてはいられない.
• そうそう, 去年の今頃だったなあ.
• それから, そうそう, 葉書を 10 枚買ってきて.
• そうそう退却した
• そうそう世話はできぬとキッパリ断ったがよい
• 彼は維新の志士中の錚々｛そうそう｝たるものだ