ぎょ‐げんき【魚玄機】
魚玄機
魚玄機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/27 04:21 UTC 版)
魚玄機 | |
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プロフィール | |
出生: | 844年?(会昌4年) |
死去: | 871年?(咸通12年) |
出身地: | 長安 |
職業: | 詩人 |
各種表記 | |
繁体字: | 魚玄機 |
簡体字: | 鱼玄机 |
拼音: | Yú Xuánjī |
魚 玄機(ぎょ げんき、844年? - 871年?)は、中国晩唐の詩人。字は幼微または蕙蘭。唐代の女性詩人として薛濤らと並び称され、『全唐詩』に詩48首と断句が伝わる。
略歴
長安の出身。『三水小牘』では「長安倡家の女」(『太平広記』に収める本文では「長安里家の女」)といい、色街・遊里の出身であったといわれる。 咸通年間に長安の高官・李億に妾として嫁ぐが、やがて寵愛が衰えて捨てられ、道士となって咸宜観(長安の東城にあった女道士のための道観)に入った。 道観に入ってから数年後、侍女の綠翹(りょくぎょう)をむち打って殺した罪で捕らえられ、死罪に処された。
交友関係
魚玄機から、30歳ほど年長にあたる詩人の温庭筠に宛てた詩が二首伝わっている。温庭筠は大中年間(847年-860年)に長安の繁華街に出入りしていた伝記があることから、この時期に両者は交流をもったのではないかと推測されている[1]。 温庭筠からは、魚玄機の夫であった李億に宛てた詩が少なくとも一首伝わる。
脚注
参考文献
- 辛島驍『魚玄機・薛濤』集英社〈漢詩大系〉、1964年10月30日。
登場する作品
- 葉憲祖「鸞篦記」
- 森鷗外「魚玄機」
魚玄機と同じ種類の言葉
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