集古十種とは? わかりやすく解説

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しゅうこじっしゅ〔シフコジツシユ〕【集古十種】

読み方:しゅうこじっしゅ

江戸時代の古宝物図録集。85巻。松平定信編。谷文晁(たにぶんちょう)らの画。寛政12年1800)ごろ成立碑銘鐘銘兵器銅器楽器文房印章扁額肖像古書画の10種、約2000点を模写し、その寸法特色所在などを記したもの。


集古十種

読み方:シュウコジッシュ(shuukojisshu)

分野 古器物古書画図

年代 江戸後期

作者 松平定信〔編〕


集古十種

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/14 10:02 UTC 版)

『集古十種 古画肖像之部』に記載される「明恵上人像」
宝刀小烏丸

集古十種(しゅうこじっしゅ)は、江戸時代に刊行された古物・古美術の木版図録集(目録)。

概要

その編纂は松平定信を中心に、柴野栗山広瀬蒙斎屋代弘賢・鵜飼貴重らの学者や家臣・谷文晁をはじめとする絵師によって、4年の歳月をかけて行われた。広瀬蒙斎の序に寛政12年(1800年)とあり、この年に第1次の刊行がなされたと考えられる。その後も増補されて最終的に全85冊となった。1859点の文物を碑銘鐘銘、兵器、銅器、楽器、文房(文房具)、印璽扁額肖像書画の10種類に分類され、その寸法、所在地、特徴などを記し、文晁等の模写図を添えたもの。

編纂に加わった画人は文晁の他、喜多武清大野文泉(巨野泉祐)・僧白雲住吉廣行森川竹窓などがいる。彼らは奥州から九州まで全国各地の寺社に赴き、現地で書画や古器物を写しとった。現地調査以外に直接取り寄せることや模本や写本を利用することもしている。

後篇(古画肖像部、32巻)が、1892年明治25年)松平康民の大型着色折本で刊行された。

青木嵩山堂から1904年(明治37年)に、国書刊行会から1908年(明治41年)に、再刊された。

参考資料

  • 斎藤忠『日本考古学史』吉川弘文館、1974年
  • 小林めぐみ「集古十種の編纂-その目的と情報収集」(図録『あるく・うつす・あつめる 松平定信の古文化財調査 集古十種』福島県立博物館 2000年)

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