ロールズ【John Rawls】
ジョン・ロールズ
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ジョン・ボードリー・ロールズ(John Bordley Rawls、1921年2月21日 - 2002年11月24日)は、アメリカ合衆国の哲学者。主に倫理学、政治哲学の分野で功績を残し、リベラリズムと社会契約の再興に大きな影響を与えた。
- ^ http://esdiscovery.jp/vision/history002/military/politics001.html
- ^ a b ジョン・ロールズ 川本隆史、福間聡、神島裕子訳 (2010年11月24日). 正義論. 紀伊國屋書店. p. 84
- ^ 邦訳は 川本隆史訳『世界』岩波書店619号 (1996年2月号) pp.103-114.川本隆史『ロールズ』講談社、1997年
- ^ 同書p.9-10。「近代初期ヨーロッパの国民国家群における王朝間戦争は、「君主や王族たちの戦争」であり、「生来,他の国家に対して侵略的で敵対的な形に築かれていた」。しかしそれとは異なり、民主的社会は、自衛や、人権を守るために不正な社会へ介入することなどの危機的ケースを除けば,自ら進んで戦争を開始することはない。こうして「立憲民主制社会はお互いに安全が保障されており,それらのあいだでは,平和があまねく行き渡る」とされる
- ^ p.66「リベラルな諸国の民衆が戦争をするとすれば,それは,満足していない社会,つまり無法国家との戦争以外にはあり得ない」
- ^ p.66-67
- ^ 「(リベラルな諸国の)民衆は,断じて,無法国家を寛容に受け入れることはない。無法国家に対する寛容を拒絶することは,リベラリズム,ならびに,良識あるということの当然の帰結である。」
- ^ 「無法国家は好戦的で,危険な存在である。このような国家群がそうしたやり方を改めれば――ないしは,無理矢理にでも改めさせられれば――あらゆる国の民衆はますます安全に,かつ安心して暮らせるようになるだろう。」p.117
- ^ 「無法国家が存在する限り,無法国家を寄せつけず,無法国家が核兵器を手に入れて,リベラルな民衆の諸国や良識ある民衆の諸国を相手にすることがないよう,ある程度の核兵器は保持する必要がある。」(p.12)
- ^ イギリス軍が「民間人の厳格な地位を一時停止」とし、ハンブルクやベルリンに爆撃したことに関しては「適切」として、「それは,こうした爆撃により何かとても大きな成果が得られる場合に限っての話である。イギリスが孤立した状態にあり,ドイツの圧倒的な力をうち負かすためにそれ以外の手立てが見当たらなかったような段階なら,ドイツ諸都市への爆撃も,おそらくは正当化可能であった」p.144
- ^ 上記セクション「原爆投下について」
- ^ a b ロールズ 2007, p. 578-9.
- ^ a b c ロールズ 2007, p. 573-6.
- ^ ロールズ 2007, p. 667-8.
- ^ ロールズ 2007, p. 672-3.
固有名詞の分類
政治学者 | 成田憲彦 ジョン・H・ゴールドソープ ジョン・ロールズ 河合秀和 中山洋平 |
思想家 | ヴェルナー・ゾンバルト ジョルダーノ・ブルーノ ジョン・ロールズ マルセル・グリオール ルドルフ・カルナップ |
太平洋戦争の人物 | 宇垣纏 朝倉豊次 ジョン・ロールズ 黒島亀人 岩本徹三 |
アメリカ合衆国の哲学者 | ジョージ・ハーバート・ミード ジョン・デューイ ジョン・ロールズ スティーヴン・トゥールミン ソール・クリプキ |
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