世俗主義とは? わかりやすく解説

せぞく‐しゅぎ【世俗主義】

読み方:せぞくしゅぎ

政治個人行動の規範が、特定の宗教影響から独立してなければならないとする主張


世俗主義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/09 09:18 UTC 版)

世俗主義(せぞくしゅぎ、: secularism)とは、ラテン語で「現世的」「世俗的」を意味するサエクラリス: saecularis)に由来する語、および概念である。俗権主義(ぞくけんしゅぎ)とも呼ばれる[1]




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世俗主義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/23 20:12 UTC 版)

トルコの政治」の記事における「世俗主義」の解説

詳細は「ライクリッキ」を参照 トルコは、イスラーム世界でも屈指の世俗主義国家として有名である。それを制度的に支えるのはフランスライシテ模範とする極端な政教分離原則であり、国父ケマル・アタテュルクによって引かれトルコ共和国基本路線となっている。フランス同じように、公共の場宗教的な思想公にすることは強く忌避され、様々な場で女性スカーフ着用をめぐる問題が起こることもある。(2008年6月5日には、憲法裁判所公正発展党進めていた大学構内でのスカーフ着用容認憲法改正違憲とする判決下した。) しかしながらトルコの世俗主義をフランス型の政教分離とまった同じよう理解することはできないアタテュルク全ての宗教団体結社禁じ一方宗教事項総理府所属宗務庁(Diyanet İşleri Başkanlığı)統括とした。宗務庁は全国全てのモスク維持設置し導師イマーム)や説教師公務員として採用しクルアーンコーラン学校イマーム学校監督運営している。すなわちアタテュルク政教分離とは、実際に宗教きわめて厳格な国家管理のもとに置き、トルコ共和国進め世俗的近代的な国民国家あり方反しない範囲宗教押し込め、完全に統制しようとするものであった。 しかし、第二次世界大戦後複数政党制移行後は保守派政権によるイスラーム推奨政策により、宗務庁がむしろ積極的にイスラーム教育を推進することもある。1960年1980年二度クーデターは、1960年においてはアドナン・メンデレス首相長期政権期に起こった経済停滞と、それに対す対処として首相独裁化したことに対す抗議として、1980年においては小党乱立左右対立の激化による経済混乱沈静化目的として起こされたが、クーデター実行者たちが政治家問題行為として考えたものの中に親イスラーム勢力との接近イスラーム推奨政策があったことが広く指摘されている。 このような国家によるイスラーム統制ある程度成功収め国民教育結果トルコ人としてのアイデンティティスンナ派ムスリムイスラーム教徒としてのアイデンティティ渾然一体のものとして受け取トルコ国民もかなり多くなっており、「私はトルコ人だからムスリムである」「私はトルコ人ムスリムであるが、イスラーム個人の信仰問題なので公の場持ち込むべきではない」といった言説みられる1980年クーデター以降は、軍などの世俗主義エリート層も国家にとって望ましい範囲でのイスラームトルコ国民不可分であるという認識(「トルコ・イスラーム総合論」)が主流となっており、公立学校において行われるイスラーム教育が拡充されている。

※この「世俗主義」の解説は、「トルコの政治」の解説の一部です。
「世俗主義」を含む「トルコの政治」の記事については、「トルコの政治」の概要を参照ください。

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