賄賂
(贈収賄 から転送)
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賄賂(わいろ)は、汚職の一形態。主権者の代理として公権力を執行する為政者や官吏が権力執行の裁量に特別な便宜を計ってもらうことを期待する他者から受ける不正な財やサービスのこと[1]。賂(まいない)とも呼ばれる[2]。賄賂を受け取ることを「収賄」、贈ることを「贈賄」、両方の行為を合わせて「贈収賄」と呼ぶ[3]。
注釈
- ^ これを逆手に取った菓子折りが存在する。
出典
- ^ 精選版 日本国語大辞典「贈収賄」
- ^ デジタル大辞泉「賂」
- ^ デジタル大辞泉「贈収賄」
- ^ 国立国会図書館「判例の調べ方」。
- ^ 「双日、贈収賄防止へ厳格管理」『日経産業新聞』2020年1月8日(働き方面)
- ^ a b c 「わいろ蔓延、勢いとまらず」茨城県上海事務所 ビジネスレポート
- ^ a b c d 7割近くが「医者に“袖の下”を渡したことがある」Record China(2008年1月31日付配信)
- ^ 袖の下 コトバンク
- ^ 武光誠 『古事記・日本書紀を知る事典』 東京堂出版 p.294.
- ^ 西沢敦男 『代官の日常生活 江戸の中間管理職』 角川ソフィア文庫 2015年 p.245.
- ^ 磯田道史 『日本史の探偵手帳』 文春文庫 2019年 pp.14 - 16.
贈収賄
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/19 01:39 UTC 版)
「2022 FIFAワールドカップのカタール招致」の記事における「贈収賄」の解説
「2018/2022 FIFAワールドカップ開催地決定投票」も参照 2011年5月、FIFA理事2人の贈収賄がイングランドサッカー協会のデヴィッド・トリーズマン会長によって議題に乗せられた。これらの告発は、カタール招致に関与した内部告発者からの情報に基づくものだった。そのためFIFAはこの件に関する内部調査を開始しており、告発が証明された場合2022年ワールドカップには再投票の可能性が残っている。FIFA会長のゼップ・ブラッターは、カタールが獲得した2022年投票の再開催を支持する根拠が強まっていることを(その時点では)認めていた。 2011年5月の英国議会諮問委員会の証言で、トリーズマン会長はトリニダード・トバゴのジャック・ワーナーが自国の教育センターに400万ドルを要求し、パラグアイのニコラス・レオズは投票と引き換えに名誉騎士の爵位を求めたと告発した。またサンデー・タイムズ紙の記者2人は、コートジボワールのジャケ・アヌマとカメルーンのイッサ・ハヤトウには同大会のカタール招致支援に対してそれぞれ150万ドルが支払われたとの伝聞を証言した。4人はいずれもこの嫌疑を否定している。カタールに試合を保障する上で重要な役割を果たしたモハメド・ビン・ハマムは、自分の推す候補国に投票する見返りとして賄賂をFIFA役員25人に渡したとして告発された後、2011年5月にFIFA会長選への出馬を辞退した。ビン・ハマムとワーナーはこれらの嫌疑の結果FIFAより職務停止処分を受けた。自身の職務停止に反応してワーナーは、ブラッターの行為に疑問を呈したり、FIFA事務局長ジェローム・バルクもカタールが2022年ワールドカップを買ったと自分に伝えてきたことを付言した。その後バルクは、それが収賄だと示唆したことを否定する声明を発表し、カタールは「その財政的な筋肉を使って支援に向けた陳情活動を行った」と代わりに述べた。 カタール当局はいかなる不当性も否定し、この汚職疑惑がカタールでのワールドカップ開催を望まない人々の嫉妬と不信感によって引き起こされたものだと主張している。2014年6月、カタール航空最高経営責任者(CEO)のアクバル・アル・ベイカーはドイツメディアのインタビューで「当国はワールドカップ開催の取り組みやカタール首長がゼロ・トレランス方針で汚職や贈収賄を厳しく処罰して禁じていることに値する尊敬を得ていない」と述べた。 サンデー・タイムズ紙によって確認された漏洩文書によると、カタール国営テレビ放送のアルジャジーラ(現:beIN Sport)は2022年ワールドカップのカタール開催をFIFAが発表する僅か21日前に、その放送権に対して4億ドルを密かにFIFAに提供していた。同契約はFIFAとカタール国営放送アルジャジーラ間の秘密のテレビ契約を文書化したもので、2010年にカタールがワールドカップ投票に勝った場合にのみ、1億ドルが指定されたFIFA口座に支払われることになるとも記載されていた。最初の供与から3年後、カタール政府によってさらに4億8000万ドルが提供され、2022年ワールドカップ開催のためカタールより総額8億8000万ドルが提供されたことになっている。この文書は2019年現在、スイス警察による贈収賄捜査の部分である。FIFAはこの捜査に関するコメントを拒否し、サンデータイムズ紙には電子メールで「2022FIFAワールドカップ投票に関連した嫌疑は既にFIFAによって手広くコメントされており、当方は2017年6月にFifa.com上でガルシア・レポートを全て公表しました。またFIFAはスイスの司法長官事務所に刑事告訴をしており、いまだ保留中であることにも留意ください。今後もFIFAは当局と協力を続けていく所存です」と応答した。beINの広報担当者は声明の中で、同社は「根拠のない又は乱暴で憶測めいた嫌疑に応じる」つもりはないと述べた。
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贈収賄
「贈収賄」の例文・使い方・用例・文例
- 公務員への贈収賄
- 彼は贈収賄を軽蔑した。
- 贈収賄事件でその政治家の名声が単に虚像にすぎないことが分かった.
- 公職選挙法が尻抜けで贈収賄がまかり通っている.
- ゼネコンの贈収賄事件で知事や社長の首のすげ替えが頻繁に行なわれた.
- 贈収賄事件の臭いをかぎつけた新聞記者はすっぽんのように執拗(しつよう)に問題の大臣をマークした.
- その贈収賄事件が内閣総辞職の引き金となった.
- 「その贈収賄事件に私は関与していない」とその政治家はそらうそぶいていた.
- 政界で相変わらず贈収賄事件が繰り返されているうちは日本は民主国家とはいえない.
- 贈収賄は我が国政界の通弊である.
- 任務に違反するための(重罪を犯すことにより)不適当な手段(贈収賄のように)での誘因(公務員のような)
- 判断が贈収賄により影響される裁判官の犯罪
- 贈収賄に弱い
- 正直さ、誠実さの欠如(特に贈収賄行為の影響を受けやすいこと)
- 政治問題化した贈収賄事件
- ジャーナリズムが汚職や贈収賄に関して,公的調査の遅れている事件を独自に調査して報道すること
- 国民は,現地の不安定な社会情勢や政治情勢,贈収賄や汚職,テロ行為にうんざりしていました。
贈収賄と同じ種類の言葉
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