たいりく‐こっか〔‐コクカ〕【大陸国家】
大陸国家
大陸・国家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 08:04 UTC 版)
「無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜」の記事における「大陸・国家」の解説
中央大陸 人の世界で最も大きな大陸。赤竜山脈によって、北方大地と呼ばれる雪に覆われた貧しく過酷な北部・アスラ王国が支配する豊かな西部・南は王竜王国が支配し北には紛争地帯が広がる南部の3つの区域に分断されている。元々は魔大陸とは地続きで巨大陸と呼ばれていたが第二次人魔大戦で別れた。公用語は人間語。アスラ王国 中央大陸西部全土を支配する世界一の大国。水源が多く肥沃な大地によって食べ物は豊富に実り、魔物も少数で弱いため、楽に生きていける活気にあふれた世界で最も豊かな国。しかし、貴族がいくら税を取っても民衆が餓えないため、大きな反乱や内乱が起きず、赤竜山脈の存在によって他国から攻められる可能性も低いことから貴族の腐敗が進み、権力争いによる足の引っ張り合いが原因で、有事の際でも対策が取れない、国の発展が阻害され停滞しているなどの問題を抱えている。また、危険地帯や魔物が少ないうえに小さな村にも騎士が派遣されて定期的に騎士団が魔物を駆除するため冒険者にとっては仕事がなく暮らしにくい。 四大地方領主と呼ばれるノトス・ボレアス・エウロス・ゼピュロスの4つのグレイラット家が、王都の四方を守護している。貨幣はアスラ金貨(10万円相当)・アスラ銀貨(1万円相当)・アスラ大銅貨(1000円相当)・アスラ銅貨(100円相当)で、価値と信頼度が高いため中央大陸なら大抵の国で使える。王領 アスラ王国西の王族が治める領域。王都アルス アスラ王国の王都。人魔大戦を勝利に導いた勇者の名を冠した人族最古にして世界最大の都。丘の上に建てられた王城シルバーパレスを要塞のような分厚い城壁が囲み、その周りに上級貴族の屋敷が並び、それらをさらに城壁が囲んでいる。そこからは普通の町並みが広がって、ある一定区間ごとに城壁で囲われているが、騎士団が魔物などを排除するため城壁は5つを数えた所で存在しなくなり、巨大な闘技場、聖ミリス教団の美しい神殿、街中に張り巡らされた水道橋、世界最大の商社の本部、水神流宗家の道場、劇場が立ち並ぶ歌劇街、ラプラス戦役の勝利を記念して作られた門など雑多な町並みが地平線の先まで続いている。 フィットア領 アスラ王国北東のボレアス・グレイラット家の治める領土。香水の名産地で香水の原料になるパティルスの花とパンの原料になるアスラン麦を栽培し、領主の住む城塞都市ロア以外には黄金色の麦畑が一面に広がる。フィットア領転移事件で全域が消滅した。ロア フィットア領で最も大きな町。町長はフィリップ・ボレアス・グレイラット。 城壁が街を囲む「城塞都市」で、ラプラス戦役では最終防衛ラインとして機能していた由緒ある町だが、王都の貴族には野卑な冒険者の多い僻地と言われている。 ブエナ村 フィットア領の農村。見渡す限り畑の田園地帯で30世帯余りが農業をして暮らしている。ルーデウスの生まれ故郷でパウロが駐在騎士として派遣されていた。 ミルボッツ領 アスラ王国東のノトス・グレイラット家の治める領土。巨大な醸造所がある酒の名産地。アスラ王国で日常的に飲まれるのは麦酒だが、お祝いごとの際に飲まれるワインはほとんどミルボッツ領で作られている。 ドナーティ領 アスラ王国北西のゼピュロス・グレイラット家の治める領土。砂糖や毛糸の名産地。北の冒険者や傭兵に向けた武具の輸出なども行われている。 ウィシル領 アスラ王国南のエウロス・グレイラット家の治める領土。特筆した名産品は無いが、南からくる商人の出入り口であるため流通が盛んである。 魔法三大国 中央大陸北部西側に位置するラノア王国・ネリス公国・バシェラント公国の3つの国からなる同盟。魔術を発展させることで貧しい北部において国を栄えさせ、三国の力を総合すれば、世界で4番目の国力を秘めているとされる。世界各国から優秀な人材を集め、出資を惜しまずに魔術に関する研究を進めている。 ラノア王国 魔法三大国の同盟主国にして北部最大の国。魔法三大国の中でも魔術教育が盛んで何人もの優秀な魔術師を輩出している。シャリーア ラノア王国北端にある魔法都市。ネリス公国とバシェラント公国との国境線ギリギリに存在する魔法三大国の中枢で、ラノア魔法大学、ネリス魔道具工房、魔術ギルドなど魔術に関するありとあらゆるものが凝縮されて詰め込まれている。最新式の耐魔レンガで組まれた魔術ギルド本部を中心に、東にはラノア魔法大学を中心とした学生街。西にはネリス魔道具工房を中心とした工房街。北には商業ギルドを中心とした商業街。南には外から来る者や冒険者を迎え入れる宿場街がある。魔法三大国と魔術ギルドが合同で管理しているため領主が存在しない。 ネリス公国 魔法三大国の一つ。魔道具の制作に長けている。 バシェラント公国 魔法三大国の一つ。魔術の研究に長けている。西部から北部に入って最初に訪れる国で、アスラ王国に輸出される魔道具が国益の大半を占めている。 剣の聖地 中央大陸最北西端の岬にある剣神流本拠地。初代剣神が流派を起こし、晩年には弟子たちに剣を教えた場所で、剣士なら誰もが一度は訪れるべき場所とされる。 年中雪に覆われた、過酷な土地だが町人のほとんどは剣神流剣士で速く動けるように薄着でいる。また、剣術以外の技術は不要とされて町人の9割は文字も読めない。 ビヘイリル王国 中央大陸北部東端にある小国。山・海・森に囲まれて3つの大きな都市を有す。隣国と同程度の戦力に対して国土は隣国の2倍で戦力が足りていないが、建国して間もないころに海魚族の侵略を受けていた鬼ヶ島の鬼族を、この国の王子をリーダーとした冒険者パーティが救い、恩義を感じた鬼族と互いを守りあう誓約を取り交わし、現在でも鬼族の庇護下にあり、他国からの侵略を受けずに国を保ち、国内では鬼族は人族と同等の扱いを受けている。 王竜王国 中央大陸南部の南半分を支配する大国。多数の属国を従え国力は世界3位。かつては中央大陸南部に多数存在する国の一つだったが、約300年ほど前に北西にある王竜山を支配した王竜王カジャクトを二代目北神アレックスが倒したことで、その縄張りにある膨大な鉱物資源を手に入れ、一気に強国へとのし上がった。その他にも数々の逸話が存在する歴史ある国だが、実力主義で伝統や格式をあまり重要視しない。町中は整理されておらず、貴族の邸宅のすぐ近くに冒険者向けの宿があるなど、雑多で統一感がないが活気にあふれている。シーローン王国 中央大陸南部にある小国。すぐ北に紛争地帯が広がっているが、王竜王国と同盟を結ぶことで200年も国を保っていられた。しかし、国力の差は歴然なため属国のような扱いを受けている。 王子には産まれた時から直属の親衛隊が与えられて、人を動かすことを学ばせる。良いことをすれば親衛隊の数が増えて、悪いことをすれば数が減らされて、王が崩御した時に最も親衛隊の数が多い王子を次代の王にする習わしがある。 紛争地帯 中央大陸南部の北側に位置する区域。ラプラス戦役以降、無数の小国が一帯の覇権を求めて争いを続け建国と滅亡を繰り返している。中央大陸の中央部で欲しがる国は多いが「アスラ王国」「ミリス神聖国」「王竜王国」の3国で紛争地帯には手を出さない協定を結んでいる。そのため紛争地帯の覇者を裏から操るため各国のスパイが暗躍し、どこかが統一の動きに入ると互いに足を引っ張り内乱を起こし国を瓦解させる。マルキエン傭兵国 紛争地帯にある小国の一つ。甲龍歴415年に傭兵王マルキエンが建国した傭兵派遣を生業にする戦闘国家。 建国から2年たった甲龍歴417年に隣接する2国に攻められて滅亡の危機にあったところをフィットア領転移事件で転移してきたギレーヌが偶然2国を仲間割れさせる作戦行動中だったマルキエン傭兵国第三部隊隊長ビゴを助け、さらにフィットア領に帰る方角に2国の本陣があったためマルキエン傭兵国に協力する形になり結果マルキエン傭兵国は勝利する。その後、大将軍になったビゴの話からギレーヌが訛った森の女神レーヌを信奉するようになる。ハンマーポルカ マルキエン傭兵国の北端に位置する町。遠目にも見える巨大な岩石の下から良質な鉄鉱石が採れて、その鉄鉱石を加工し他国に輸出することで生計を立てている鍛冶の町だが、武具の生産が盛んで装備が整えやすく、外国の傭兵の巣窟となっていることから人々からは傭兵の町と呼ばれている。 赤竜山脈 中央大陸を北部・西部・南部の3つに分断している巨大な山脈。ラプラス戦役で魔神ラプラスが放った赤竜が山全土に住み着いたとこからこの名前がついた。 赤竜の縄張りに入ってしまえば数百匹の単位で群れをつくる赤竜に群がられ、骨も残さずに食いつくされてしまうため、大陸端にある北部・西部をつなぐ渓谷「赤竜の上顎」と西部・南部をつなぐ渓谷「赤竜の下顎」以外の場所は通行できない。ただし、七大列強上位なら赤竜に対処して通行することも可能で、実際に列強二位の龍神オルステッドが赤竜をなぎ倒して通行している。 魔大陸 北東に位置する大陸。植物がほとんど育たないひび割れた赤茶色の大地は、辺り一面岩だらけで高低差が激しく背丈よりも高い岩が天然の迷路になり行く手を阻み、さらにCランク以上の強力な魔物が多数存在し、魔物の出ない道も無い人の世界で最も過酷な土地。食料が希少で特に野菜類が育たないため魔物の肉が主食で、建物もほとんどが土と石できている。寝ている間も魔物の襲撃を警戒しないといけないので熟練冒険者でも一人旅は避けているが、修行するにはうってつけの場所で魔大陸を旅する武者修行者は多い。約1000年前に魔神ラプラスが魔大陸を統一したが、現在は魔大陸全土を治める者は存在せず、各地で魔王達が君臨し本人あるいはその部下が治めている。元々は中央大陸とは地続きで巨大陸と呼ばれていたが第二次人魔大戦で別れた。公用語は魔神語。貨幣は緑鉱銭(1000円相当)・鉄銭(100円相当)・屑鉄銭(10円相当)・石銭(1円相当)がある。ビエゴヤ地方 不死身の魔王バーディガーディが君臨する地域。しかし、バーディーガーディは放浪の旅に出ていて何年も留守にしている。リカリス 人魔大戦の頃に魔界大帝キシリカが本拠地にしていた巨大なクレーターの中にできた町。中心にはラプラス戦役で半壊したキシリス城がある。 クレーターは戦時中に幾度となく敵軍の侵入を防ぎ、今でも魔物の侵入を防ぐのに役立つ自然の結界となるほか、内壁には魔照石が埋め込まれていて、日が落ちるにつれて町中を照らし出す。 ミグルド族の里 ミグルド族が住む集落。世帯数は十数で大王陸亀の甲羅で作られた家を粗末な柵が囲み、畑には害獣除けの木の魔物・トゥウレントが飼育されている。ミグルド族は念話で意思疎通するため不気味なほどに静かなのが特徴。 ガスロー地方 不死魔王アトーフェラトーフェが君臨する地域。魔大陸の中でも凶悪な魔物が多く生息し、毒ガスの発生地帯や深い谷が存在する魔境で、魔大陸においてもっとも過酷な土地の一つ。町や集落の数も極端に少なく、どれもが堅固な要塞と化している。ネクロス要塞 不死魔王アトーフェラトーフェの居城。五大魔王の1人である不死のネクロスラクロスが建造した魔大陸最大の要塞。 城壁によって階段状に5つのブロックに別れ、下の3つは普通の城下町で上から2つ目は軍事施設、最も高い位置が城のような黒い建物になっている。アトーフェラトーフェに謁見し、力を渇望すれば類を見ぬ圧倒的な力を手に入るという伝承があるため、武者修行で魔大陸を旅をしている者は最終的にここを目指すが、力を与えるというのはアトーフェラトーフェの手下として鍛えられるという意味である。 ハイレース地方 粘族の魔王ベトーベ・トベーターが君臨する地域。図書迷宮 魔王ベトーベ・トベーターの居城。迷宮と呼ばれているが魔物ではなく、ベトーベの使い魔の魔物たちが作った本棚で、罠は存在せず迷宮内の本を汚さない限りは、魔物たちも襲い掛かってこない。 ベトーベが魔眼「万里眼」の力で写本した世界中のありとあらゆる書物が存在するが、写本した順番に並べているだけで整理などは一切されていないため必要な情報を見つけるのは難しい。ただしベトーベはどの本がどこにあるか把握していて、褒美として本を見つけて貰えることもある。 ミリス大陸 南東に位置する大陸。南西にはミリス神聖国、青竜山脈を挟んで北東に大森林があり青竜山脈と大森林を魔物が一切でない聖剣街道が突き抜けている。貨幣は王札(5万円相当)・将札(1万円相当)・ミリス金貨(5000円相当)・ミリス銀貨(1000円相当)・ミリス大銅貨(100円相当)・ミリス銅貨(10円相当)がある。大森林 ミリス大陸北東部の大陸の半分を占める巨大な森林。大森林北部に獣族、南西部に小人族、南東部に長耳族、さらに南の青竜山脈の麓に炭鉱族の縄張りがある。3か月ほど豪雨がやむことのなく降り続ける時期があり、その間は地面が水没して通行ができない。公用語は獣神語。 ミリス神聖国 ミリス大陸南西を支配する大国。アスラ王国に次ぐ歴史を誇り国力も世界2位。世界最大の宗教組織ミリス教団の本拠地で宗教色が強く、清廉さをイメージした銀と白の建物が規則正しく並ぶ美しくも堅苦しい国と評される。ミリス教団の御膝下のため他種族への風当たりが強く、特に魔族に対する差別意識が強いが、大森林との条約で獣族の奴隷化は禁止されている。自国防衛を司る聖堂騎士団。ミリスの威光と教えを世界各国へ広める教導騎士団。異端審問官を抱え異教徒を断罪する神殿騎士団の3つの騎士団が存在する。公用語は人間語。ミリシオン ミリス神聖国の首都。青竜山脈から流れるニコラウス川が街の中心にあるグラン湖へと流れこみ、さらにグラン湖の中央には純白のホワイトパレスが浮び、川沿いには金色の大聖堂や、銀色の冒険者ギルドが存在し、その周囲に広がる碁盤上に並んだ規則正しい街並みに、街を囲むように配置された勇ましき7つの塔と、外に大きく広がる草原地帯による美しい光景は「尊厳と調和。二つを併せ持つ、この世界で最も美しい都市」と評される。大森林に近いが街を囲む7つの魔術塔による結界に守られているため雨季の影響を受けず災害や疫病も発生しない。北側は貴族の住む地区と一般市民の住む地区に分かれている居住区。東側は大手の商会が幅を利かせあらゆる業種が集まる商業区。南側は冒険者ギルド本部があり冒険者向けの店や宿に賭場やスラム街がある冒険者区。西側はミリス教団本部の大聖堂がありミリス教団の関係者が多く住む神聖区に分かれている。 青竜山脈 大森林とミリス神聖国の間にある山脈。10年に一度、青竜が巣を作り産卵と子育を行う。 聖剣街道 青竜山脈・大森林を一直線に縦断する街道。ミリス教団開祖の聖ミリスが、ミリス神聖国から魔大陸の魔王を両断した際にできた道で、今でも聖ミリスの魔力が残っているため魔物が一切出ない。 ベガリット大陸 南西に位置する大陸。大部分が砂で覆われた砂漠だが唐突に森や山が存在し、中央に進むと砂が消えて雪が降り積もる過酷な環境で国は存在しない。魔物の強さは魔大陸より弱く数も少なめだが、平均で見ればほぼ同等の強さで、魔大陸の次に危険な土地とされている。地下には大量の迷宮が存在し魔力付与品が多く産出されるほか、ガラスの特産地で加工技術は中央大陸より優れている。公用語は闘神語。通貨単位は「シンサ」。ラパン ベガリット大陸の東側の内陸に存在する迷宮都市。町を囲む大ベヒーモスの肋骨を中心に、土と魔物から取れる素材でできた建物による土色の町並みが広がっている。元々は小さなオアシスだったが、砂漠で暴れまわる大ベヒーモスを2代目北神アレックスが退治し、その死骸を食べたアント系の魔物が掘った大量の巣穴が全て迷宮と化し、次々と産出される魔力付加品が数多くの冒険者を魅了し、武具や魔道具が飛ぶように売れる商人には夢の土地となり、一攫千金を求める世界中の冒険者と商人が集まるベガリット大陸でも指折りの大都市になった。 天大陸 北に位置する小さな大陸。中央大陸とは地続きで魔大陸からも引き潮の時なら歩いて渡れるが、標高3000mの道も足場も無い断崖絶壁の上に存在し、通常の方法では到達することはできないため別個の大陸として扱われている。中央大陸で指名手配された犯罪者が天大陸の断崖絶壁を伝わって魔大陸に渡ろうとすることもあるがまず生き残れないという。公用語は天神語。アルーチェ 天大陸西端にある町。骨や藁に土と石でできた家々を小さな柵が囲む素朴な町。魔物が空を飛ぶため城壁は存在せず結界を張っている。 近くにあるアルーチェの丘に存在する龍族の遺跡で甲龍王ペルギウスは産まれた。 リングス海 5つの大陸に囲まれた円形の海。第二次人魔大戦で巨大陸が中央大陸と魔大陸に別れた際にできた。公用語は海神語。
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