近代国家とは? わかりやすく解説

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きんだい‐こっか〔‐コクカ〕【近代国家】

読み方:きんだいこっか

封建国家絶対主義国家崩壊後に、市民革命によって成立した国家。自由・平等、基本的人権保障議会政治法治主義による中央集権制などを特徴とする。


国民国家

(近代国家 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/18 03:40 UTC 版)

国民国家(こくみんこっか、: Nation-state: État-nation: Nationalstaat)とは、国家内部の全住民をひとつのまとまった構成員(=「国民」)として統合することによって成り立つ国家。領域内の住民を国民単位に統合した国家そのものだけではなく、それを主権国家として成立する国家概念やそれを成り立たせるイデオロギーをも指している。


注釈

  1. ^ ドイツをはじめとして、オーストリア、スイス、オランダ、ベルギーなど、中央ヨーロッパには現在、連邦制の国家形態を採用する国家が多いが、これは、歴史的にみれば神聖ローマ帝国の遺産といえる。坂井(2003)p.227
  2. ^ ドイツの国民経済確立においては、1834年に発足したドイツ関税同盟の果たした役割が大きい。また、マシュー・ペリー来航後の幕末期の日本で攘夷運動が起こり、それが倒幕運動へ転換していったことは、江戸時代の日本では東廻海運西廻海運など国内航路の整備によって、遠隔地商業がさかんとなり、各地域がたがいに経済的に深くむすびついて国民経済の様相を示していたからであるという指摘がある。岡崎・佐藤(2000)
  3. ^ ビスマルクは、ドイツ人である以前にプロイセン人であったため、北ドイツ連邦の盟主となったプロイセンが南ドイツを支配することによってかえって統一ドイツのなかに埋没してしまうことを何よりも怖れていた。ハフナー(2006)p.65
  4. ^ 第一次大戦でオーストリア=ハンガリー帝国が崩壊すると、旧帝国のドイツ的部分は新オーストリアとなり、「ドイツ人の国民国家」が2つ並立することになった。また、ボヘミアモラヴィアシレジアでドイツ人が多数を占める地域(ズデーテン地方)はチェコスロバキアに編入され、ドイツ系住民が新オーストリアないしドイツへの編入運動を行っていた。
  5. ^ これらはいずれも1938年に実現し、オーストリアとズデーテンはドイツ領となった。
  6. ^ ワルター・ラカーは、戦後のドイツ人はユダヤ人の大量虐殺については多少なりとも良心の呵責を感じ、償いに応じようという気があったとしても、ロシアやポーランド、チェコスロバキアに対しては罪悪感はなく、むしろ被害感情があったと証言している。これら東欧諸国は、大戦にあっては敵国だったのであり、かれら(スラブ人)は何百万人ものドイツ人を故郷から追放し、略奪し、ときには生命まで奪って十分すぎるくらい報復したではないかというのが、戦後ドイツの論理だったのである。永井(1992)p.27
  7. ^ 「7つの国境」はイタリア、オーストリア、ハンガリールーマニアブルガリアギリシアアルバニア。「6つの共和国」はスロベニア、クロアチア、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナモンテネグロマケドニア。「5つの民族」はスロベニア人、クロアチア人、セルビア人、モンテネグロ人マケドニア人。「4つの言語」はスロベニア語セルビア語クロアチア語マケドニア語。「3つの宗教」は正教カトリックイスラム教。「2つの文字」はラテン文字キリル文字。「1つの国家」はユーゴスラビア連邦。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j 清水(2004)
  2. ^ 田中宇覇権の起源
  3. ^ 宮台・宮崎(2003)
  4. ^ 宮崎(1998)
  5. ^ a b c d e 坂井(2003)
  6. ^ a b ハフナー(2006)


「国民国家」の続きの解説一覧

近代国家

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 03:41 UTC 版)

国勢調査」の記事における「近代国家」の解説

近代国家においては、法に基づいて人口・世帯に関する全数調査が行われるようになったその中で最も歴史古いもの一つに、アメリカ合衆国センサスがある。アメリカ合衆国では、憲法中に下院議員各州議席数センサスによって得られ各州人口比例して配分しなければならない定められている。このためアメリカ合衆国では、1790年以来10年ごとに国勢調査Population and Housing Census)が実施されている(アメリカ合衆国国勢調査を参照のこと)。19世紀以降になると、多くの国々で、それぞれの法令に基づいて国勢調査実施されるようになった日本国勢調査本格的に始まるのは1920年からである。もっとも、近代的な方法それ以前実施例見られる1868年徳川家駿河移ったとき、同行した杉亨二は、沼津奉行進言して、翌年この地方の人口調査人別調」を行った。やがて明治政府役人となり、1879年山梨県人口調査任された。この「甲斐国現在人別調」は、1846年10月15日実施されベルギー第一回国勢調査において用いられ産業別職業分類法を採用している。1876年太政官政表課による「日本職業分稿」「日本商業区分稿」の作成参画している。この二つは、いずれもオーストリア型の肩書き分類用いている。

※この「近代国家」の解説は、「国勢調査」の解説の一部です。
「近代国家」を含む「国勢調査」の記事については、「国勢調査」の概要を参照ください。

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近代国家

出典:『Wiktionary』 (2021/08/16 02:11 UTC 版)

名詞

   きんだいこっか

  1. 近代化伴っひとつ纏っ国家中央集権国家

発音(?)

き↗んだいこ↘っか

関連語


「近代国家」の例文・使い方・用例・文例

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