ブリテン島とは? わかりやすく解説

グレートブリテン島

(ブリテン島 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/18 23:24 UTC 版)

グレートブリテン島
ブリテン諸島
所在地 イギリス
所在海域 大西洋
所属諸島 ブリテン諸島
座標 北緯53度0分0秒 西経2度0分0秒 / 北緯53.00000度 西経2.00000度 / 53.00000; -2.00000座標: 北緯53度0分0秒 西経2度0分0秒 / 北緯53.00000度 西経2.00000度 / 53.00000; -2.00000
面積 209,331 km²
最高標高 1,344 m
最高峰 ベン・ネビス山
最大都市 ロンドン
プロジェクト 地形
テンプレートを表示

グレートブリテン島(グレートブリテンとう、ラテン語:Britannia Maior、英語:Great Britain、スコットランド語:Great Breetain、コーンウォール語:Breten Veur、ウェールズ語:Prydain Fawr、スコットランド・ゲール語:Breatainn Mhòr)は、北大西洋に位置するで、アイルランド島マン島などとともにブリテン諸島を構成する。「グレートブリテン」という呼称は「リトルブリテン」との区別に基づいている[1]ヨーロッパ大陸からみるとドーバー海峡を挟んで北西の方向にあたり、ヨーロッパ地域の一部である。面積は 209,331 km2で、世界で9番目に大きい島である(島の一覧参照)。グレートブリテン島は日本本州より少し小さい。イギリスの国土の中心的な島で、同国の首都ロンドンをはじめとする多くの大都市を有する。大ブリテン島とも呼ばれる。

グレートブリテン島は、政治的に見ると、「グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国」(日本語での通称:イギリス、英国)の構成要素であるイングランドスコットランドウェールズの3つの「国(カントリー)」からなる。

イギリスとアイルランド
グレートブリテン島の位置

名前

グレートブリテン」(Great Britain) という言葉は地名であり、ブリテン諸島イングランドスコットランドウェールズ)を指す[1]。これは「リトルブリテン」(Little Britain, ブルターニュ)との区別で使われている[1][注釈 1]

由来

グレートブリテン島をさす最古の名前は、紀元前6世紀頃のカルタゴ人航海者の記録にある「アルビオン」である。その後、紀元前4世紀のギリシャ人商人の航海記にある「プレタニケ」から、現在のブリテン諸島を指す言葉として「ブリトニ」という呼び名が生まれ、次第に定着して、その最大の島であるこの島がラテン語で「ブリタンニア」と呼ばれるようになった。

ブリトン人[注釈 2]前1世紀頃からローマ共和国ローマ帝国アングロ・サクソン人の相次ぐ侵攻を受けて、その一部がフランスに逃れる。フランスではブリトン人の住むようになった地域を「ブルターニュ[注釈 3]と呼び、本来のブリタニアを「グランド・ブルターニュ[注釈 4]と呼んで区別した。「古ブリテン島[注釈 5]の意味である。これが英語に輸入され、英訳された形の「グレートブリテン」という地名が定着する。

分類

主要都市

地形

古期造山帯に位置しているため、平坦な土地である。アイルランド島との間をアイリッシュ海スカンディナビア半島およびユトランド半島との間を北海とよぶ。

地質

グレートブリテン島の地質図

グレートブリテン島では太古代以降のほぼ全ての地質時代の岩石が産出する。地震学的研究によれば、グレートブリテン島を一帯とする地域では、地球地殻は27 - 35 kmの厚みがある。最古の岩石はスコットランド北西部で発見されたルイス片麻岩英語版で、推定で少なくとも27億年前の年代のものであり、これは地球の歴史の半分よりも古い。これらの岩石は、グレートブリテン島およびアイルランド島の地殻の大部分を占めるものと考えられているが、さらにブルターニュ半島チャンネル諸島の地表まで広がっていると推定される。一方で、最も若い岩石はイングランド南東部で発見されている。

脚注

注釈

  1. ^ 原文:
    ‘Great Britain’ is the geographical name of that island of the British Isles which comprises England, Scotland and Wales (so called to distinguish it from ‘Little Britain’ or Brittany).[1]
  2. ^ : Britons
  3. ^ : Bretagne、ブリタニアのフランス語形
  4. ^ : Grande-Bretagne、大ブリタニア
  5. ^ : l'ancienne Bretagne insulaire

出典

  1. ^ a b c d Hunter 1995, p. 1305.

参照文献

関連項目


ブリテン島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 05:43 UTC 版)

中世前期」の記事における「ブリテン島」の解説

詳細は「アングロ・サクソンイングランド」、「ウェールズの歴史」、および「コーンウォール歴史」を参照 ケルズの書ケルズの書中世前期有名な芸術品である。 Folio 32v, キリスト即位 Folio 188r, Incipit to Luke. Quoniam quidem multi. 5世紀中葉ドイツオランダデンマーク出身傭兵が、ブリタニア豊かな独立したローマ化しかけた地域増え始めた伝統的にヘンジストとホルサという二人ジュート人首領が、好戦的なピクト人圧勝して交換した土地強力なブリテンの王ヴォーティガンから約束されたアングロサクソン年代記によると、ピクト人を破ると、「アンゲルンに文を送り、更に部隊を送るよう要請しブリテン人と戦うことの無益土地交換することの利益告げた」。このことはジュート人アングル人サクソン人のようなゲルマン人による南部中部ブリテン侵攻占領時代始まりであった。しかしウェールズドゥムノニア、ヘン・オグレッド(英語版)のブリテン人の人口は、流入抑制し6世紀アーサー王世界的に有名な物語詳述されるような言語伝統独立性維持することが可能であったアングロ・サクソン人はやがて継続期間重要性異なる数か国の王国建国した。ウェセックスアルフレッド大王871年899年)は、侵攻するデーン人部隊対すアングロ・サクソン人抵抗指揮したイングランド統一ノーサンブリアアルフレッド大王の孫で936年コーンウォールとの境界決めたアゼルスタンにより併合され926年完了したイングランドケルト起源住民50%殺戮されたと言われている。しかし大半が後の中世向けてデヴォンコーンウォール密接な文化関係維持するヨーロッパ大陸ブルターニュ半島独立王国建国するために出国したことは、もっともらしく歴史的に当然に十分に根拠のあることである。

※この「ブリテン島」の解説は、「中世前期」の解説の一部です。
「ブリテン島」を含む「中世前期」の記事については、「中世前期」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ブリテン島」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「ブリテン島」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ブリテン島」の関連用語



3
ジー‐ビー デジタル大辞泉
100% |||||

4
ブリタニア デジタル大辞泉
100% |||||



7
イギリス諸島 デジタル大辞泉
100% |||||

8
カレドニア デジタル大辞泉
100% |||||

9
ニューブリテン海溝 デジタル大辞泉
100% |||||

10
ローマン‐ブリテン デジタル大辞泉
100% |||||

ブリテン島のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ブリテン島のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのグレートブリテン島 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの中世前期 (改訂履歴)、ノルウェー十字軍 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS