ブリテン編とは? わかりやすく解説

ブリテン編(第17話 - 第54話)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 14:23 UTC 版)

ヴィンランド・サガ」の記事における「ブリテン編(第17話 - 第54話)」の解説

9世紀から断続的に続いていたデーン・ヴァイキングによるイングランド襲撃は、11世紀至ってデンマーク王イングランド征服事業発展し大王スヴェン時代佳境迎えていた。アシェラッド兵団はヨーム戦士団と共にこの遠征参加し1013年要地ロンドン攻略着手する当時ロンドン守っていたのはトルケルという名の巨漢デーン人だった。トルフィンはアシェラッドの命でトルケルと対峙し、善戦するものの圧倒的な体格差を打ち破ることができず、かろうじて脱出成功する短期ロンドン陥落は困難と見たデンマーク王は、4000人の軍勢残して本軍移動させ、幼さの残る王子クヌート包囲将軍命じる。しかしその後トルケルが攻勢転じて包囲部隊敗走させ、王子護衛ラグナル神父ヴィリバルドを捕虜にしてしまう。この局面見たアシェラッドは単独でのクヌート王子救出決意マールバラ英語版近郊デーン軍部隊と交戦中のトルケル軍に火計用いて奇襲し王子たち奪取する。アシェラッドにはクヌート王子担ぎあげ、自らの野望為に旗印とする腹積もりがあった。 アシェラッド兵団はトルケル軍から逃れるため、ウェールズ北上してデーンロー帰還目指す。しかし、過酷な風雪のため南寄りマーシア進路修正余儀なくされ、宿営用いた寒村での失策からイングランド軍に発見される。その状況下、アシェラッドはクヌート王者として自立させるため、ラグナル暗殺する保護者であったラグナル失いクヌート混乱する。 トルケル軍の接近知った兵団動揺し大半がトルケル軍に寝返るべく反乱を起こす。アシェラッドは副官ビョルンとトルフィンにクヌート護衛任せて逃がし裏切った戦士たち交戦しているところにトルケル軍が到着する。トルケルは反乱軍の降伏認めず、彼らを皆殺しにする。 クヌートラグナルの霊との会話通じて自分の進むべき道を見出す一方、アシェラッドの危機感じとったトルフィンは馬で戦場戻り、トルケルと再び対戦する。アシェラッドの協力得てトルケルを追い詰めるが、そこに以前とは打って変わり王者風格備えたクヌート現れ決闘中断させ、さらにトルケル軍を帰順させる。アシェラッドとトルケルという強力な部下得たクヌートは、父王との対決決意するデーン軍の本拠地ゲインズバラ英語版)に帰還し1014年スヴェン王に謁見する。 王との謁見成功させ、派閥確立得たクヌートだったが、王はアシェラッドのある弱み突きクヌートとの二者択一迫った追い詰められたアシェラッドは乱心装い王を暗殺、その意を汲んだクヌートはアシェラッドを処刑すると王の代理たるを宣言イングランド実質的な覇権を握る。しかし、アシェラッドへの復讐のみに生きてきたトルフィンはその目的失い錯乱廃人同様となってしまう。

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ブリテン編

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ヴィンランド・サガ」の記事における「ブリテン編」の解説

トルケル 声 - 大塚明夫 / 堀内賢雄朗読劇) 戦の大好きなデーン人武将。ヨーム戦士団首領でトルフィンの母ヘルガの父シグヴァルディの弟であり、トルフィンの大叔父にあたる人物。非常に巨大な体躯誇り、ヨーム戦士団のみならずデンマーク軍中でもトップクラスの鬼将。齢50超えながらもその巨躯から繰り出される怪力健在であり、常人遥かに超える強さを持つ。 「戦士」というもののあり方への矜持強く戦乙女ヴァルキリー)にヴァルハラ導かれることを願っており、良き戦い求めるためには敵に寝返ることも厭わない逆に、命惜しさ寝返って来た者は容赦なく殺戮する一方で裏表のない気さくな性格であり、配下戦士たちや一度は裏切ったデンマーク王国諸将からも極めて強い人気得ている。カエルが苦手。 かつてはヨーム戦士団の4人の大隊長1人で、同じく大隊長であり自分より強い唯一の戦士であるトールズに強い友情敬意抱いていた。戦死した思われていたトールズと再会し歓喜するも、その脱走計画知り激昂し処罰のために戦い挑んだが、敗れて脱走を許す。後々本当戦士」とは何かを知ったトールズに付いて行かなかったことを後悔し続けることになる。 手応えのある戦い求めてデーン軍からイングランド側に寝返りロンドンの守将となっていた。ロンドン戦いでクヌート王子破った後、一度捕虜としたクヌート身柄奪い返すべくアシェラッド兵団追跡。アシェラッドを裏切って投降してきた戦士たちをほとんど皆殺しにして兵団壊滅させた。 その後、アシェラッドの身柄巡ってトルフィンと決闘行い、トルフィンを圧倒し追い詰める。だが、アシェラッドの助言受けたトルフィンによって、弱点であるアゴへの一撃受けて倒れ、自ら敗北認める。この決闘の際、左目をトルフィンに抉られて失明している。その後現れクヌートの目にトールズと似た不思議な輝き見出しクヌートついていくことを決めデーン軍に復帰クヌート王子有力な将となる。 その後平定し領地統治任されるが、小競り合いすら起きないほどの平和のせいで、よその民家夫婦喧嘩乱入しようとするほど戦い飢えるようになる戦い求めてクヌートの元を離れ、フローキのヴァグン討伐要請受けてヨーム戦士団陣営訪れていた時にトルフィンと再会し、フローキにトルフィンはトールズの息子であることを明かしたその後ヴァグン討伐赴くが、ヴァグン潜入していたヨーム戦士団ガルム殺されたことを知り獲物横取りされたことに激怒した彼は、ヴァグン大隊取り込んでフローキ打倒目指す。 アスゲート 声 - 竹内良太 トルケル軍の副将戦いにしか興味のないトルケルの代わりにトルケル軍の指示を出すことも多い人物。 トルフィンとの決闘横槍を入れてトルケルの怒りを買うが、命を賭してトルケルを諫止してみせた。それを見たアシェラッドからその態度胆力大い評価されている。また、クヌート陣営主立った作戦会議にはトルケルやアシェラッドと並んで参加している。 トルグリム、アトリ 声 - 後藤ヒロキ(トルグリム)、高橋伸也アトリアシェラッド兵団幹部兄弟。トルグリムは恰幅良い粗暴な性格の兄で、アトリヴァイキングらしくないやや小心な弟。 かなりの古株だったがトルケル軍の脅威前にしてアシェラッドを見限り兵団扇動して反乱を起こすアトリ逃げたクヌート達を追い、トルグリムは足止めしているアシェラッドと戦う。トルグリムはトルケル軍が到着すると、すぐに降伏申し出るも、トルケルはそれを許さずアシェラッド以外皆殺しにされる。自身はトルケルと対峙する彼の恐ろしい威圧前に精神破綻し茫然自失となり、アトリ戻った時には彼の事が分からないほど精神幼児退行していた。その後アトリはアシェラッドから路銀得てトルグリムを連れて故郷に戻る。 北海横断編で再びアトリ登場し家族持っていたが食っていくため盗み働いていた。ヴァグン陣営盗み働こうとして捕まり尋問され時にフローキの依頼でトールズを殺したことを明かしたラグナル 声 - 浦山迅 / 津田英三朗読劇クヌート忠臣であり教育係キリスト教徒トンガリ頭が特徴権力闘争繰り返されるイェリング王宮病弱なクヌート守ってきた。クヌートがトルフィンと口論するまでは、彼の唯一の話し相手であったクヌートの「王として成長」を促すために、アシェラッドの策略殺害されるその後クヌート夢枕に立ち「王として目覚め」を告げて消えていった。 ヴィリバルド 声 - 日野聡 / 高橋広樹朗読劇クヌート王子教師務める、キリスト教修道士ボサボサ伸びた髪と髭のために年配見えるが、実は23歳青年身だしなみ整えると歳相応の顔になる。極度アルコール依存症で、酒宴の席では酒神エギル生まれ変わりと言われるほどの酒豪ぶりを披露していた。 みすぼらしい風体異様な言動のため周囲から軽んじられるが、自らの信仰の中で熱烈に「愛」とは何かを常に追求している。そのあまりに真摯な追求ゆえにその結論晦渋なものとなり、アシェラッドの手下たちやトルケル軍の戦士達にはほとんど理解されなかった。アシェラッド兵団古参からトールズの「本当戦士に剣は要らない」という言葉聞き、そこにヒントを得る。その後ラグナル失ったクヌートに「愛」の本質何たるかを教え、彼を王に導く。 スヴェン 声 - 菅生隆之 デンマーク王クヌートの父。イングランド遠征主導しデーン人支配地域デーンロー)に滞在してヨーク拠点として整備する。かつて王国憂いて父から王位簒奪したが、自身王位もたらす権力保持拡大欲求取り憑かれる王位継承関し2人の息子による家臣同士内乱とそれに伴う国力弱体化危惧し長兄ハラルドより貧弱な次男クヌートイングランド戦死させよう企てる。しかし、意に反してクヌート苦難乗り越えたため、彼に辺境コーンウォール与えて懐柔試みるも、クヌート腹心アシェラッドに逆にやり込められてしまう。しかし、アシェラッドのウェールズへの執着いち早く気づきヨーク宴席で、彼にウェールズクヌートかの選択を迫るが、自らの命と引き換え両方を救う選択をしたアシェラッドに首を斬られ死亡死後生首の姿でクヌート前に度々現れ自分と同じ道を歩むクヌート皮肉るグンナル ラグナルの弟。風貌瓜二つだが、兄より細身ラグナル命令を受け、クヌート亡命先確保していたが、クヌートスヴェン王と対峙する道を選んだため亡命を断る。 兄ラグナルとともにクヌート側として働いていたが、兄の死を聞いた後、スヴェン王側の間諜務める。その行動はアシェラッドに見抜かれていたが、あえて泳がされていた。 クヌートイングランド王についた後は、フローキとともに重臣としてクヌート支えている。

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