北海横断編(第110話 - )
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 14:23 UTC 版)
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トルフィン一行はレイフの友人、アルングリムが住むシェットランド諸島を訪れるが、村は焼き打ちに会い、瀕死の母親とその赤ん坊、手負いの犬一匹がようやく生き残っていた。母親は赤ん坊をトルフィンに託すと息を引き取り、トルフィンは赤ん坊のカルリと犬を船に乗せて里親探しを始める。 スカンジナビア半島に立ち寄った一行は、冬眠しそこなった熊に襲われるが、狩人の女性ヒルドに助けられる。実はヒルドは8年前、アシェラッド率いる一団に村を襲われ、ヒルドの父を殺したその下手人こそが少年時代のトルフィンだったのだ。激しい戦闘の末、トルフィンの「争うことなく平和な国を作る」という贖罪を果たせるか監視すると告げ、ヒルドは行動を共にする事になる。 その頃、ヨーム戦士団では先代首領が急逝して、空席となった「首領の座」を争って内部分裂が起こっていた。フローキは次期首領を孫のバルドルに継がせようとしていたが、敵対するヴァグン討伐に招いたトルケルからトルフィンが「トールズの息子」であること知り、次期首領の座を脅かすと判断したフローキは、トルフィン抹殺に乗り出す。一方、ヴァグンの陣営に招かれたトルフィンも「トールズを暗殺した黒幕」がフローキであったことを知り、激しい怒りに囚われる。 そんな中、ガルムによってヴァグンが殺されたことを知ったトルケルは、獲物を横取りされたことに激怒してヴァグン大隊を取り込んでフローキの陣営に迫っていた。
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北海横断編
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カルリ 焼き打ちにあった村で、結果的にただ一人の生き残りとなった乳児。争いに巻き込まれるのを恐れた親族から引き取りを拒まれたため、トルフィン達は里親を探すこととなる。 ヒルド 狩人を生業とする女性。天才的な工学技術センスの持ち主で、8年前は優秀な大工として、水車の力を利用した自動ノコギリや、ベアリングに近い物を構想、開発するほどであった。しかしアシェラッド兵団の襲撃によって父フラヴンケルをトルフィンに殺され、自身は辛くも沢に落下し逃げ延び、顔に酷い怪我を負いながらも狩人を営む老人に救助される。その老人に師事し、狩人としての腕を磨き、さらに大工としての技能を活かし、弩の弱点である低い連射速度を解決した改良型弩を作り出す。その後全くの偶然で再会したトルフィンに一騎討ちを挑み、彼の両足を撃ち抜き悲願の復讐を果たす寸前まで追い詰めるが、彼を庇う父と師の幻影を見たことで断念。トルフィンが「ヴィンランドに平和な国を作る」という目的を果たせるか否か「監視」するという名目で行動を共にする事になる。 ヴァグン ヨーム戦士団大隊長。軍団内でフローキと政治的に対立しており、亡きトールズの仇討ちというフローキを討つ大義名分を得る意味も兼ねて、優れた戦士であるトルフィンを自軍営に招こうとしていた。謀略家であるフローキと対称的に武闘派で豪胆な印象が強い人物だが、フローキの依頼を受けたトルケル軍襲来の混乱の中で自軍に潜伏していたガルム達の襲撃を受けて殺害される。 ガルム フローキに雇われている戦士。飄々とした軽い雰囲気の優男だが、生死の狭間を掻い潜る様な状況にのみ生きる喜びを見出せなくなった結果、強者との戦闘を望むあまり、闘う相手も手段も選ばない一種の戦闘狂。 幼少期からすでにその片鱗を見せており、親や子供達から気味悪がられていた。ある日、耳を嚙み千切られた少年の仕返しに来た青年達を殺し、それを見て自分を殺そうとした大人達も返り討ちにした。 ギミックが仕込まれた槍の扱いに長けており、ヴァグンをあっさりと殺害しただけでなくトルフィンに軽々と手傷を負わせるほどの速さと技量の持ち主。また、離れたところから下女の中に潜んでいた刺客を見抜くなど、観察眼も優れている。 ヴァグンを殺したことでトルケルと敵対することになったためフローキに捕えられて、和平交渉のためにトルケル軍に身柄を送られる。交渉が決裂してそのまま置き去りにされると、トルケルに挑発するように頼んで彼と一騎打ちを行い、互角の死闘を演じた末に引き分ける。トルケルに戦ってくれたことに感謝し、トルフィンと再戦すべくその場を去る。そして、トルフィンと再戦するが、アシェラッドと同じ戦法を使ったトルフィンに敗れ気絶。目を覚ました後、トルフィンのことを認め、再戦を宣言してその場を去った。 バルドル 先代ヨーム戦士団首領の息子でありフローキの孫。戦いを好まない純朴な少年だが、フローキは孫の将来のためにと、次代ヨーム戦士団首領にする為に様々な画策を行う。トルフィンとは従兄弟の関係で、トルフィンにヨーム戦士団の首領に就いてもらいたいと考えている。 ユミル フローキの切り札である猿のような大男。トルケルにも劣らぬ怪力を持ち、フローキのことをパパと呼んでいる。トルケルとの激闘の末に倒されるが、実力を気に入られトルケルに引き取られる。
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