ヴィンランドとは? わかりやすく解説

ヴィンランド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/25 08:03 UTC 版)

ヴィンランド(Vinland)は、かつて存在した北アメリカの地名。ヴァイキングレイフ・エリクソンが名付けたとされる。『赤毛のエイリークのサガ[1]』(Saga of Eric the Red)および『グリーンランド人のサガ[2]』(Grœnlendinga saga)にその発見と入植の物語が記されている。

ヴィンランド地図英語版、ヴィンランドの入った中世の世界地図。13世紀のオリジナルを15世紀に模写したとされたが、19世紀末の北極探検でしか知り得なかったグリーンランド全体図が書かれているなどの不審な点が指摘され、科学的調査からほぼ後年の捏造とされる。

エリクソンは新たな植民地を求めて出航、1000年頃に北米大陸に上陸し、その地をヴィンランドと名付けたとされている。名の由来について、『グリーンランド人のサガ』では「ブドウ(vín)の地」と説明されているが[3]、近年は「草原(vin)の地」を意味するという説が唱えられている[4]。正確な上陸場所は諸説あるが、現在のカナダニューファンドランド島が有力である。その他、俗説として、アメリカのニューヨーク州から、メイン州まで辿り着いたという説もある。当時の気象状況、ブドウの生産地を考証すると、エリクソンらはもっと南方まで辿り着いたのではないかとも言われている。また、正規には認められていない、北米における"ルーン文字"も出土しており、学者らの議論は続いている。

1010年ごろにはソルフィン・カルルセフニによる大規模な移住も行われヴァイキングの入植地が建設されたが、本国から距離があったこと(ニューファンドランド島説が正しければ、当時の海岸沿いの航路では、最も近い拠点であるグリーンランドまで3000km)や、アメリカ先住民スクレリング)との抗争が発生したこと、などの理由により、十年ほどで放棄されたと考えられている。

脚注

  1. ^ 「赤毛のエイリークルのサガ」清水育男訳、『アイスランドのサガ』所収、菅原邦城ほか訳、東海大学出版会、2001年
  2. ^ 「グリーンランド人のサガ」谷口幸男訳、『サガ選集』所収、日本アイスランド学会編訳、東海大学出版会、1991年
  3. ^ 「グリーンランド人のサガ」、『サガ選集』所収、119頁
  4. ^ B・アルムグレン『図説 ヴァイキングの歴史』倉持不三也訳、原書房、1990年、157頁

関連項目


ヴィンランド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/08 17:42 UTC 版)

英雄*戦姫」の記事における「ヴィンランド」の解説

ウィリアム・キッド 声:沢村かすみ 神出鬼没海賊集団・ヴィンランドの新リーダー弱腰優柔不断根性なしと下っ端根性染み付いており、突然リーダー任命され戸惑っている。潜在能力はすごい、らしいのだが開花する兆し見られない本人はもう海賊やめたい思っている。 ティーチ 声:小松菜みう 神出鬼没海賊集団・ヴィンランドの元リーダー物事深く考えないお気楽性格。ある場所でかけられ呪いのせいで黒猫の姿になってしまった。リーダーの座をウィリアム・キッド譲ってからも船員として海賊行為には参加している。 ドレイク 声:みる 神出鬼没海賊集団・ヴィンランドの提督。幼い外見とは裏腹に、高い統率力勇敢さ併せ持つティーチ後継者となったウィリアム・キッド育てるために様々な試練課しているが、が出る気配はない。幽霊が苦手。

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