海賊行為
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/26 08:55 UTC 版)
「ウォルター・ケネディ」の記事における「海賊行為」の解説
投票によって一味から船長に選ばれたのはデイヴィスであった。デイヴィスは西アフリカの沿岸を荒らしまわり、最終的にプリンシペにて敵の罠に嵌り殺害された。デイヴィスが死んだことにより新たな船長としてバーソロミュー・ロバーツが選ばれ、一味はデイヴィスの復讐としてプリンシペ島のポルトガル人要塞を破壊した。この破壊活動の指揮を執ったのがケネディであり、彼らは要塞に火を放って大砲を海に打ち捨ててしまった。 ケネディはその後しばらくロバーツの部下として働いていたが、ロバーツが食糧を積んだブリガンティン船を追跡している間に、留守を任されていたロイヤル・ローバー号を奪ってロバーツのもとから離反してしまった。この裏切りを切っ掛けとしてロバーツはアイルランド人を決して信用せず、アイルランド系の者は仲間に加えなかったという。 ケネディは離反した者たちの中から船長に選ばれたが、一味の中には足を洗いたがっている者も多く、うち8人は拿捕したバージニア籍の船に乗って別れることとなった(その後、彼らはバージニアのスポッツウッド植民地総督に通報され絞首刑になった)。一方のケネディはボストンからジャマイカに向かう途中のスループ船を拿捕し、足を洗う者たちをこの船に乗り組ませて別れた。しかしなんとケネディ本人もローバー号を見捨て、密かにスループ船に乗り組んでいたことが発覚してしまう。スループ船の連中はケネディのこの船長にあるまじき行為を強く非難し、彼が海賊になる以前にも強盗などの卑しい犯罪を働いていたことから、イギリスに帰国した途端に皆を裏切るのではないかと疑惑の目を向けた。彼らはケネディを海に投げ込んでしまおうとしたが、ケネディが決して仲間を裏切ったりしないと厳粛に誓ったためにこれは免れた。 一行はアイルランドに進路を取ったが、まともな航海術の知識のある者がいなかったために航路が外れ、散々嵐に翻弄された挙句スコットランド北西の小さな入り江に上陸した。その後、一行は近くの小さな村で解散し、ケネディはアイルランドに向かった。残りの連中は行く先々で飲んだくれては問題を起こし、2人が何者かに頭を割られて死んだ。17人がエジンバラの近くで逮捕され、そのうちの2人が海賊行為の自供をしたために9人が処刑された。
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「海賊行為」の例文・使い方・用例・文例
- 海賊行為の特徴
- スコットランドの船長で、インド洋で英国船を護衛するために雇われ、後に海賊行為を告発され絞首刑になった(1645年−1701年)
- 16,7世紀の日本において,海賊行為
- 倭寇という,海賊行為を行った日本人の集団
- 最近の海賊行為の報告には,8月の台湾やマレーシアの船への襲撃が含まれている。
- 映画の海賊行為を阻(そ)止(し)する
- 映画の海賊行為が深刻な問題となっている。
- 映画館で見つかる違法録画の件数は減少しているが,映画の海賊行為は依然として行われている。
- このことが警備の手薄な海域での海賊行為の発生につながっているのだ。
- 「たかなみ」の艦長は「懸命に訓練してきており,海賊行為と戦う準備は十分できている。」と話した。
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