ぐん‐だん【軍団】
軍団
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陸軍の単位 |
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軍団(ぐんだん、英: corps, army corps)は、陸軍の編成上の単位のひとつである。
概要
指揮官は軍団長。中将または大将の職席である。2から4個師団と独立混成旅団(師団隷下になく、複数の機能を持ち独立戦闘能力を有する旅団)、独立部隊(師団旅団に属さず軍団長直轄で、特命に従事する連隊・大隊)によって構成されており、数万から十万程度の兵員を擁する。2個以上の軍団がまとまったものが軍である。ただし、大日本帝国陸軍では軍団を編成せず、師団の上に軍を直接置いた。陸上自衛隊も軍団は置かず(他に軍集団、総軍など「軍」のつく部隊は自衛隊に一切存在しない。自衛隊用語を参照)、師団等の上位は軍相当の方面隊である。
軍団はナポレオン・ボナパルトが19世紀初頭にいくつかの師団をまとめて作ったのが最初である。ヨーロッパ各国でもフランス共和国軍にならって編成され、軍団長には通常中将、大将あるいは軍団将軍が就いた。軍団はその師団を組み合わせてある程度の戦場、戦域で活動を行えるように編成された作戦単位であり、同種の師団によって構成されることが多い(例:海兵軍団)。通常軍団司令部は作戦指導のみの機能しか持たず、人事、兵站の管理機能は持たない。
米軍再編のなかで、アメリカ陸軍は軍団について再定義し、これにより、軍団司令部は、司令部部隊であるUEx(Unit of Employment X)のうち中将によって指揮されるものとされた。一方、UExのうち少将によって指揮されるものが師団司令部である。なお、UExは米軍再編計画の策定時に使われた書面上の名前であり、実際に使用される名前としては、従来通りに軍団という名称が採用された。
派生して、ビートたけし率いるたけし軍団、石原プロモーション所属俳優に対しての石原軍団、 日光猿軍団、オスカー美女軍団のように、影響力の強い人物の元に結束した集団に対しても用いられる。
関連項目
軍団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 05:47 UTC 版)
狙撃軍団と機械化軍団が戦略単位として設置されることがある。機械化軍団は2個戦車師団と1個自動車化狙撃師団、オートバイ連隊を基幹とし後方支援用の通信・工作支援大隊を持つ。独ソ開戦時、単位の巨大さから運用の困難さが指摘され1941年7月に解体された。1943年に復活。
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軍団
「軍団」の例文・使い方・用例・文例
- 軍団兵の士気をあげる
- その軍団は戦闘中多くの輝かしい作戦に従事した。
- 軍団長
- 第二次世界大戦で組織されたが、もはや米国陸軍の支所でない軍団
- 彼の周りで群がっている浜辺の少年たちの軍団
- 第一次世界大戦中のオーストラリア人およびニュージーランドの軍団の中の兵士
- 律令制下における,軍監という,軍団の職員の第三等官の地位
- 明治初期,各地に置かれた軍団
- 明治初期,各地に置かれた軍団の兵士
- レバノン軍団という,レバノンの軍事組織
- 戦場で使われる,軍団を象徴する旗
- こうして,ハリーをリーダーとする秘密組織「ダンブルドア軍団」がヴォルデモートとの戦いに備えて結成される。
軍団と同じ種類の言葉
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