イギリスの国旗とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > イギリスの国旗の意味・解説 

イギリスの国旗

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/24 02:11 UTC 版)

イギリスの国旗
用途及び属性 ??
縦横比 1:2、3:5
制定日 1801年1月1日
使用色
テンプレートを表示
海軍旗章の掲揚方法

グレートブリテン及び北アイルランド連合王国国旗(グレートブリテンおよびきたアイルランドれんごうおうこくのこっき、英語: national flag of the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)は、ユニオンフラッグUnion Flag)あるいはユニオンジャックUnion Jack)として知られる王室旗である。ユニオンジャックは「船の国籍を示す旗」を意味すると誤解されているものの、専門的にはどちらの名称も正しい[1]

概要

イングランドの国旗(白地に赤い十字のセント・ジョージ・クロス)と、スコットランドの国旗(青地に白い斜め十字のセント・アンドリュー・クロス)が、イングランドスコットランド同君連合時代に組み合わされて作られた。さらにアイルランド王国との合同でグレートブリテン及びアイルランド連合王国が成立した際、アイルランドの国旗と称してアイルランドの有力諸侯だったキルデア伯(フィッツジェラルド家)の旗(白地に赤い斜め十字、セント・パトリック・クロス)が組み合わされた。旗の意匠が漢字のに類似していることから、中国語では米字旗と呼ぶことがある[2]

セント・アンドリュー・クロス旗の青地は、スコットランド国旗ではブルーだが、ユニオンフラッグではダークブルーになる。またセント・アンドリュー・クロスとセント・パトリック・クロスが重なり合ってしまわないように、ユニオンフラッグではセント・パトリック・クロスの斜線が反時計回りに若干ずらしてある(カウンターチェンジ)。このため上下左右で非対称となり、表裏の区別がある。




グレートブリテンの旗英語版
1707年 (グレートブリテン)


普通、陸上用の国旗の比率は3:5である。一方エンサインは慣例的に1:2の比率で作られる[1]

ウェールズの意匠

ウェールズの旗

イギリスの4つの構成体のうち、ウェールズは13世紀末という早い時期にイングランドに服属し国権の一体化が進んでいたため[3]、国旗の中にウェールズの国旗の意匠が取り入られることがなかった[4]。その後、政府と議会の成立にまで至ったウェールズの国民意識の復興に伴い、イギリスの国民統合の観点からウェールズのシンボルとなっている「赤い竜」の意匠を取り込むべきとの主張が一部から提起されている[5]

この主張に対し、ユニオンフラッグがあまりにも定着しすぎていること、他国の国旗の意匠に入っており影響がイギリスのみならず他国に及ぶこと、何よりも3つの十字架と赤い竜ではデザインがあまりにもかけ離れ過ぎているので整合性の取れた国旗を作るのは難しいこと、などが指摘されている。一方、白くて緑の縞は1485年から1603年までイングランドのチューダー家に付けられた[6]

2007年、『デイリー・テレグラフ』がウェールズの意匠を取り入れた旗の試案を募集したところ、当時の首相ゴードン・ブラウンの顔と竜とを組み合わせたり、欧州連合の旗を組み合わせたりと、英国民からブラックユーモアに富んだ作品が多く投稿された[7]。英国内だけでなく、日本からも複数の作品が投稿され他の意匠とともに掲載された[8]。その後の投票によると、1位はノルウェー人からの投稿作品、2位は日本からの投稿作品となったが、そのどちらもが日本のアニメーションを題材(1位の作品には天元突破グレンラガンの「グレン団」の意匠が、2位の作品にはゼロの使い魔の「ルイズ」が描かれている)とした作品だった[9]

スコットランド独立運動

ウェールズの守護聖人、聖デイヴィッドの旗

2014年9月18日に、スコットランドのイギリス(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)からの独立の是非を問う住民投票が開催されることが決定すると、イギリスの国旗の変更される可能性が現実味を帯びてきた[10]

もしユニオンフラッグから「スコットランドの国旗の部分を外す」と、赤白青の三色のうち青の部分が消えるために、300年以上親しまれた旗の意匠が大幅な変更となる。スコットランド独立の是非は政治や経済分野での議論もなされているが「国旗の変更」のほうも「ウェールズの旗の緑を入れてはどうか」「黒に金十字の『聖デイヴィッドの十字』を入れたらどうか」など、「新国旗案」がイギリスのメディアで取り上げられた。

使用例

ユニオン・フラッグの意匠は、イギリスの国旗としてだけではなく他の旗にも使用されている。また、オーストラリアニュージーランド、以前のカナダなどイギリス連邦加盟国で英国王を君主に戴くことに反対ではない国では、ブルー・エンサインやレッド・エンサインをベースとして国旗を作っていることもある。

歴史的な旗

脚注

  1. ^ a b UK flag protocol | Free online guide | With illustrations” (英語). Flag Institute. 2025年4月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年4月20日閲覧。
  2. ^ 新华网. “英国概况” (中国語). 中华人民共和国中央人民政府. 2025年3月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年4月20日閲覧。
  3. ^ BBC - History - British History in depth: Wales: English Conquest of Wales c.1200 - 1415” (英語). www.bbc.co.uk. 2025年4月14日閲覧。
  4. ^ Union Jack” (英語). www.royal.uk. 2025年4月14日閲覧。
  5. ^ 代表例としては、2007年11月27日のイギリス庶民院での庶民院議員イアン・ルーカス(ウェールズ選出・労働党)と文化担当閣外相マーガレット・ホッジとのやり取りが挙げられる。
  6. ^ 英国及びその構成国の国名や国旗の由来を知っていますか?-(その2)国旗の由来-”. ニッセイ基礎研究所. 2025年4月13日閲覧。
  7. ^ Richard Holt, "Japan offers to solve 'Union Jack problem'", The Telegraph, November 30, 2007.
  8. ^ 「2ちゃんねらー提案の『新イギリス国旗』、英大手新聞サイトに」『2ちゃんねらー提案の「新イギリス国旗」、英大手新聞サイトに - ITmedia Newsアイティメディア2007年12月2日
  9. ^ 「新英国旗デザイン案募集――『2ちゃん』作品が人気投票2位」『J-CASTニュース : 新英国旗デザイン案募集 「2ちゃん」作品が人気投票2位ジェイ・キャスト2007年12月13日
  10. ^ スコットランド“独立”で英国旗どうなる?”. テレ朝news. テレ朝news (2014年9月14日). 2025年4月12日閲覧。

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「イギリスの国旗」の関連用語

イギリスの国旗のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



イギリスの国旗のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのイギリスの国旗 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS