少数民族とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 社会 > 社会一般 > 民族 > 少数民族の意味・解説 

しょうすう‐みんぞく〔セウスウ‐〕【少数民族】

読み方:しょうすうみんぞく

複数民族によって構成される国家の中で、相対的に人口少な民族多く場合多数派民族とは文化・言語宗教異にするため、偏見差別対象となりやすい。


少数民族

人種 1という用語は一般に遺伝によって伝えられたある共通の身体的特徴有する人々集団意味する考えられる人口センサス方法によっては、この用語は時にやや漠然と用いられ時には共通の文化民族的な血統結ばれている人々集団さらには一定の領域に住む人々を指すことさえある。そのほかに、時々用いられる用語民族 2という表現があり、ここでも定義の違いによって意味するところが同じではない。民族一般に文化言語または宗教的伝統共有する人々集団意味する一つ民族一つ人種であることもあり得る国民 3305-2参照)は通常、共通の過去または共通の文化結ばれる人々集まりである。一定の領域に住む人々で、人口過半数とは明らかな違いを示す人々少数者マイノリティー) 4呼ばれる。たとえば少数民族 4少数国民 4言語上の少数者 4宗教上の少数者 4呼ばれる


少数民族

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/05 01:57 UTC 版)

少数民族(しょうすうみんぞく)とは、ある民族国家や地域など何かしらの枠組みが複数の民族集団(Ethnic group)によって構成されている場合に、相対的に少数からなる民族集団のことを言う。

概説

日本語の「民族」は多義的かつ曖昧な概念である。英語ethnic groupを指すこともあればnationを指すこともあり、ドイツ語volkを指すこともある。「民族」が意味するものが多義的であるために少数民族という語もしばしば混乱を招く。少数民族という概念は何を全体とするかを設定し、その枠組みのなかで相対的に少数であることを示さなければ意味をなさない。

少数民族という概念を用いる際に最も一般的なのは、国民国家(nation state)を「全体」を指す枠組みとして、そのなかで平均的な国民として扱われることの多い支配的多数民族と比較して少数である民族集団を少数民族と呼ぶという用法である。これら少数民族は人口において数百人の集団であることもあれば百万人規模であることもある。しかし、平均的国民もしくは支配的多数を占める民族とはさまざまな文化的属性において差異が見出されるケースや、制度的差異が見出されるケースが多く、共通に課題となる部分が大きい。

少数民族はさまざまな文化的属性(民族共通の歴史言語など)をもつ。しかし、周囲を取り巻くのは多数派の民族であり、国の制度や教育もそれに基づく場合が多い。そういった状況下で、いかに自分たちの独自性を維持すればよいかというのは、多くの少数民族に共通する悩みでもある。

少数民族と、多数派および国民国家との関係は多種多様である。クルド人のように、国家を持ってもおかしくないほどの人口を誇り、また特定地域では多数派を占めているにもかかわらず民族国家を持たないために独立を求めて争いを起こす場合もある。同じように多くの人口を誇りながらまとまりを欠くミャオ族のように、各国の多数派民族の影響下で共存していくこともある。日本におけるアイヌ、中国における満州族などのように、多数派民族の圧倒的影響力によって、その独自性を徐々に失いつつある民族もある一方、イスラエル建国以前のユダヤ人のように、多数派の民族に同化されず独自性を保ち、少数派であっても強い社会的影響力を持ってきた少数民族もある。

先住民が少数民族として国民国家において一角を占めているケースは非常に多い。これらは多くの場合、支配的民族とは別の文化や歴史と一緒に「異教的」または「野蛮」などとして排斥されたが、近年ではむしろ保護する政策の必要が意識されはじめてきた。しかし、独自文化が失われつつある状況にまで至っている場合、国民国家の政策如何にかかわらず、その担い手が現れにくいという問題が生じることがある。

日本での現状

日本は、大和民族であるとされる人々が大多数である一方、少数民族とされる集団も存在する。各集団[1]が抱える問題は、「日本の民族問題」および各記事を参照のこと。なお、日本政府が公式に日本の先住民として認識しているのはアイヌのみである[2]

世界の少数民族

中国

マレーシア

スペイン

フランス

イギリス

ヨーロッパ

アフリカ

オーストラリア

ニュージーランド

アメリカ

脚注

  1. ^ 少数民族の項目にもあるとおり、日本語の「民族」は多義的かつ曖昧な概念である。詳細は民族および少数民族を参照
  2. ^ 人種差別撤廃委員会の最終見解(CERD/C/JPN/CO/7-9)に対する日本政府コメント(2016年8月)[1]
  3. ^ 民団中央は同胞社会で民族性を守り、真の和解と団結の道を歩まねばならない 朝鮮新報

関連項目

外部リンク


少数民族

出典:『Wiktionary』 (2021/07/25 12:01 UTC 版)

名詞

少数 民族しょうすうみんぞく

  1. 複数民族集団により構成される国家において相対的人口少ない民族

発音(?)

しょ↗ーすーみ↘んぞく

翻訳


「少数民族」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



少数民族と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「少数民族」の関連用語

少数民族のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



少数民族のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
コンテンツはAttribution-Share Alike 3.0 Unportedのライセンスで利用することができます。
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの少数民族 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの少数民族 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS