琉球語とは? わかりやすく解説

りゅうきゅう‐ご〔リウキウ‐〕【×琉球語】

読み方:りゅうきゅうご

奄美群島沖縄諸島宮古諸島八重山諸島話されている諸方言の総称本土日本語方言関係にある。琉球方言


琉球諸語

(琉球語 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/24 15:49 UTC 版)

琉球諸語(りゅうきゅうしょご)あるいは琉球語派(りゅうきゅうごは)は、日本沖縄県鹿児島県奄美群島で用いられる諸言語の総称。日本本土の日本語とともに日琉語族に属し、琉球語(りゅうきゅうご)とも呼称される。


注釈

  1. ^ ただしフランス語とイタリア語はともにロマンス諸語であり共通点は多い。フェルディナン・ド・ソシュールの書物、『一般言語学講義』の中でフランス語とイタリア語は一つの方言連続体であり明確な境界線を引くのが難しいとも記している。

出典

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琉球語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 09:32 UTC 版)

日本の言語」の記事における「琉球語」の解説

@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}琉球語については、中国から漢字が伝わるのが13世紀になってからであり、それ以前言語付いては詳しいことはわかっていない。また14世紀琉球から中国への贈呈物に記載してあった文字平仮名であり、当時から日本語との密接なつながりはある[要出典]。

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琉球語

出典:『Wiktionary』 (2019/10/29 19:36 UTC 版)

名詞

琉球 りゅうきゅうご

  1. 琉球地方鹿児島県奄美群島および、大東諸島を除く沖縄県)で話される言語日本語とは共通の祖語から分岐したものであり、文法語彙体系ともに現在の日本語と強い相関性があるため、独立した言語ではなく日本語方言のひとつとする考え方もあり、その場合、琉球方言沖縄方言称される一方琉球地方でも地域による言語差が大きいため、それぞれ地域ごとに独立した言語とする考え方もあり、その場合、琉球地方各地言語総称として琉球語派琉球諸語称される

翻訳


「琉球語」の例文・使い方・用例・文例

  • 琉球語による歌
  • 琉球語という言語
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