大陸会議による艦隊建造の提案
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/31 06:10 UTC 版)
「大陸海軍」の記事における「大陸会議による艦隊建造の提案」の解説
艦隊創設時の意図は、戒厳令下でボストンに駐在するイギリス軍兵士に武器や食料が補給されることを阻止することだった。ジョージ・ワシントン将軍は、この目的で数隻の軍船を指揮するつもりがあることを大陸会議に伝えていた。また、各植民地のそれぞれの政府がその所有する軍船の改装に取りかかっていた。海軍創設に関する最初の公的な動きはロードアイランドからだった。1775年8月26日、ロードアイランド議会決議によると、「大陸会議の予算で十分な戦力のある艦隊を建造し、植民地の防衛にあたること、我々の敵を最も効果的に悩ますことのできる手段と場所に艦隊を配すること」を大陸会議に派遣している代議員を通じて法制化申請するものだった。大陸会議の場では、この提案は物笑いの種になった。特にメリーランドの代議員サミュエル・チェイスは「世界で一番の狂ったアイディアだ」と言った。ジョン・アダムズは後に次のように回想している「反対は...大変大きな声で容赦ないものだった。それは...これまで考案された中でも最も野卑で、非現実的で、狂える計画だった。子供が暴れ雄牛の角を掴んで抑えようとするようなものだった。」 しかし、この間にもイギリス軍はケベックに向けて是非とも必要な物資を運び込んでおり、それが手に入れば大陸軍にとっても恩恵となるものだった。大陸会議はジョン・アダムズ、サイラス・ディーン、ジョン・ラングドンの3人に問題の商船隊から船を奪う計画案を作るように指示した。
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