議会決議
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 01:31 UTC 版)
2020年8月25日、民主党のトム・マリンノースキー(英語版)下院議員と共和党のデンバー・リッグルマン(英語版)下院議員は、Qアノンを非難し、その陰謀論を否定する超党派の単一決議案(英語版)(H. Res. 1154)を提出した。マリンノースキーは、この決議案の目的は、「米国人を過激化し、暴力に駆り立てているとFBIが評価している、危険で反ユダヤ的な陰謀論を提唱しているカルト」を正式に否定することだと述べた。また同決議案では、FBIをはじめとする法執行機関や国土安全保障機関に対し、「非主流派の政治的陰謀論を動機とする過激派による暴力、脅迫、嫌がらせ、およびその他の犯罪行為の防止に向けた取り組みを引き続き強化する」ことが求められており、米国諜報コミュニティ(英語版)に対し、「Qアノンが受けている外国からの支援、援助、オンラインでの増幅、およびQアノンと外国の過激派組織や暴力を支持するグループとの連携、協調、接触を明らかにする」ことが促されている。 2020年9月、マリンノースキーは、性犯罪者の保護を望んでいるという誤った非難を受け、Qアノン信者から殺害予告を受けた。この脅迫は、全米共和党議会委員会(英語版)(NRCC)のキャンペーン広告で、マリンノースキーがヒューマン・ライツ・ウォッチのロビイストとして働いていたときに、2006年の犯罪法案で性犯罪者の登録を増やす計画に反対していたと誤認されたことがきっかけであった。 この決議案は、2020年10月2日に371対18で可決された。共和党員17名(スティーブ・キング、ポール・ゴサール(英語版)、ダニエル・ウェブスター(英語版)を含む)と無所属1名(ジャスティン・アマッシュ(英語版))が反対票を投じ、アンディー・ハリス(英語版)は出席(present)に投票した。なお、この決議は法的効力を持たない。投票前、マリンノースキーは、Slate(英語版)誌に対し、NRCCの広告について「今週、議場で反対票を投じた共和党員が、来週も民主党候補者にこのような広告を出して火遊びをするようなことは、私は見たくない」と語った。
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