カタルーニャ語、ガリシア語、バスク語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/24 07:39 UTC 版)
「欧州連合の言語」の記事における「カタルーニャ語、ガリシア語、バスク語」の解説
カタルーニャ語、ガリシア語、バスク語はスペインにおける全国規模の公用語ではなく、スペインの憲法によって特定地域での共同公用語とされており、これらの言語は2005年6月13日の欧州連合理事会決議により、EUの機構において正式に使用することができ、スペイン政府はこの規定に同意した。 カタルーニャ語は数百万人の市民が話す言語であるが、その地位については議論されてきた。1990年12月11日、カタルーニャ語の使用は欧州議会決議の定めるところとなった。 2005年11月16日、地域委員会議長ペーター・シュトラウプはEUスペイン代表部大使カルロス・バスタレーチェ・サグエスとの間で合意文書が取り交わされ、その中でスペインの地域言語が欧州委員会の通訳を介してEUの機関で使用することが認められた。 2006年6月3日欧州議会事務局は、2か月前に一度拒否していたスペインの州からの提案である、欧州議会内でバスク語、カタルーニャ語、ガリシア語の使用を承認した。 2006年11月30日、欧州オンブズマンであるニキフォロス・ディアマンドロスとEUスペイン代表部大使カルロス・バスタレーチェはブリュッセルにおいてスペイン市民が欧州オンブズマンに苦情を申し立てるさいに、バスク語やカタルーニャ語(バレンシア語)、ガリシア語のスペイン国内での3つの共同公用語の使用に合意する文書に署名した。この合意によると、翻訳する組織をスペイン政府が財政を負担して設立し、先の言語で苦情の翻訳にあたるとされている。またこの翻訳組織はオンブズマンの決定をスペイン語・カスティーリャ語から苦情の申立てのさいに使用された言語に翻訳する。なおこの組織が設立されるまでは苦情の申し立てに先の言語を使用することはできない。
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