神語とは? わかりやすく解説

かみ‐ごと【神言/神語/神詞】

読み方:かみごと

神のお告げ神託託宣

神または神事に関する語りごと。


かむ‐ごと【神言/語】

読み方:かむごと

かみごと(神言)1」に同じ。

住吉(すみのえ)に斎(いつ)く祝(はふり)が—と行くとも来とも舟は早けむ」〈・四二四三


しん‐ご【神語】

読み方:しんご

神の言葉

神聖な言葉


神語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/11/10 18:25 UTC 版)

神語(しんご)とは、「幸魂奇魂守給幸給」(さきみたま くしみたま まもりたまえ さきはえたまえ)の事で、最も重要な「唱詞(となえことば)」でもある。

出雲大社出雲大社教などでは、神語を唱えたり、奉書する伝統がある。 仏教徒が「南無阿弥陀仏」を唱えたり、キリスト教徒が「アーメン」と言ったりするように、出雲大社では「幸魂奇魂守給幸給」である。

神語の起源は日本神話にある。大己貴神が国造りの半ばで少彦名命常世郷に先立たれて困難に直面し、出雲国に至り言挙げした時、海のかなたから、光る神が近づいてきた。それが「幸魂奇魂」(さきみたまくしみたま)であった。[1] そして「今何処にか住まむと欲ふ」との問いに「三諸山(みむろのやま)に住まむと欲ふ」と答えたので、大己貴神その地に宮を作り大三輪の神となった。 大国主大神は、「幸魂奇魂」の存在を知り、そして自分自身の中に潜む「幸魂奇魂」の霊力により「縁結びの神」になられた。 「幸魂奇魂」の「幸」(さき)は、「咲き」や「裂き」であり、増殖や分裂である。 「幸魂奇魂」の「奇」(くし)は、「串」や「櫛」であり、「整え」や「統一」を意味する。 「幸魂奇魂」は「分化繁殖」したモノを「整え統一」させ、大国主大神の道に神習い、明るく和やかな日々が送れるということを意味する[2]。 「神語」すなわち「幸魂奇魂守給幸給」(さきみたま くしみたま まもりたまえ さきはえたまえ)の神語は通常は三唱するが、非常にゆっくりと、また独特な節回しで唱える。 また神事では神職や参列者も神語を声に出して一緒に唱えることが多い。なお、出雲以外でも大神神社[3]や大国主大神を奉斎する神社が神語を用いる例もある。

なお葬儀や慰霊祭などでは幽冥神語(ゆうめいしんご)「幽世大神憐給恵給幸魂奇魂守給幸給」(かくりよのおおかみ あわれみたまえめぐみたまえ さきみたまくしみたま まもりたまえさきわえたまえ)を唱える。その他に神語を墨書し出雲大社に献納申し上げる「神語奉書」も盛大に行われている[4]

脚注

  1. ^ 日本書紀、巻第一
  2. ^ 『出雲大社教布教師養成講習会』発行:出雲大社教 教務本庁、平成元年9月、全427頁中182頁
  3. ^ 三度唱えて礼拝する。
  4. ^ 『えんむすび』発行:出雲大社教青年部、昭和55年6月17日発行、全226頁中53頁

関連項目


神語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/19 09:09 UTC 版)

出雲大社教」の記事における「神語」の解説

神語(しんご)とは出雲大社教出雲大社などが神事などで用いる最も重要な唱え詞。神語は、すなわち「幸魂奇魂守給幸給」(さきみたま くしみたまもりたまえ さきはえたまえ)である。 日本神話で、大国主大神少彦名去られてしまい、大変に困っていた。その時海原照らし寄ってくる神があった。それが「幸魂奇魂であった大国主大神は、自分生命中に潜む幸魂奇魂」という偉大な御霊力により「縁結び大神」になられた。 「幸魂奇魂守給幸給」は、花が「咲く」、布を「裂く」という言葉のように、「増加」や「分裂の意味と、「」や「串」の言葉のように「整える」や「統一する」という意味を持つ。神語を唱えれば分化繁殖したものを統一し調和のとれたものとなり発展し大国主大神の道に神習い、明るく和やかな日々送れるという。この「神語」を「奉書」して出雲大社奉納る神語奉書大切な儀礼である。 仏教では「南無阿弥陀仏」とか「南無妙法蓮華経」…、またキリスト教では「アーメン」ともいう。出雲大社では「神語」すなわち「幸魂奇魂守給幸給」(「さきみたま くしみたまもりたまえ さきはえたまえ」)である。神語を唱える事により、大国主大神から御霊力を頂く事ができ、大きな幸せの縁を結んで頂けるという。 なお葬儀慰霊祭などでは幽冥神語(ゆうめいしんご)「幽世大神憐給恵給幸魂奇魂守給幸給」(かくりよおおかみ あわれみたまえめぐみたまえ さきたまくしみたま まもりたまえさきわえたまえ)を唱える。「神語」も「幽冥神語」も通常三唱するが、非常にゆっくりと、また独特な節回し用いる。

※この「神語」の解説は、「出雲大社教」の解説の一部です。
「神語」を含む「出雲大社教」の記事については、「出雲大社教」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「神語」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「神語」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「神語」の関連用語

神語のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



神語のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの神語 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの出雲大社教 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS