建国と滅亡とは? わかりやすく解説

建国と滅亡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 14:04 UTC 版)

弓裔」の記事における「建国と滅亡」の解説

弓裔は家を出てから世達寺(現在の江原道寧越郡にあった推定されている)に入り僧侶になって宗と称した。寺では世俗のことは忘れ仏道専念するよう教えられたが、弓裔自分新羅王族であることから僧侶の生活に意義見出せず、成長する戒律とらわれず物怖じしない人物となった斎戒に行く途中でカラスくちばしくわえていたもの彼の托鉢の鉢の中に落とした。それをみると「王」記され象牙であった。これが弓裔一国の王となる野望をいだく契機となった当時新羅中央政府統制失われ均田制乱れたところに凶作続き各地豪族たちの反乱起きようになった。また有力豪族は自らの勢力圏事実上独立国とし、国土分割しつつあった。891年弓裔は竹州(チュクジュ、現在の安城)・永同拠点持った盗賊魁帥の箕(キフォン)の部下になったが、箕無礼であったので、元会・申煊らと結託してその下を去り892年には北原吉(ヤンギル)の部下になった893年吉の部下従えて酒泉現在の醴泉)・奈城(ネソン、現在の寧越)などを攻略し、さらに江原道京畿道黄海一帯攻略して、多く兵力集めることに成功し、独自の勢力形成し半島中部地方大きな勢力形成した894年には溟州(現在の江陵)を占領した。ここで3500の兵を得て14部隊つくった弓裔は、自分自身に従う人々兵士苦楽をともにし、戦利品分配するなど、あらゆる場面で公平であったので、人望を得ることに成功した。彼は自らを世界が終わる日に新しい世界へ導くという弥勒であるとし、人々弓裔自分たちを救済してくれると信じ独立勢力指導者に推した続いて現在の江原道黄海道京畿道一帯攻略して、鉄原拠点独立国としての体制整えていった。895年吉は自分の娘を弓裔に嫁がせている。弓裔急速な勢力の拡張黄海道西部豪族たちが次々と投降し松嶽現在の開城)の豪族王建投降して来ると、王建鉄原郡太守任命し896年には王建命じて僧嶺・臨江の2県を、 897年には仁物県を攻略させた。898年には国原忠州)・清州牙山)など30余州を陥落させ、半島中部占拠する形勢となった北原吉は、勢力拡大している弓裔倒そうとし、弓裔攻撃したが、弓裔予期していて吉の軍勢さんざんに打ち破った松嶽拠点勢力拡大した弓裔は、901年には自らを王を称し後高句麗建国した。この後高麗と、892年完山州を拠点朝鮮西南部を支配した甄萱後百済、都の慶州付近維持する新羅とが鼎立する時代後三国時代称する弓裔904年には国号摩震改め年号武泰として都を松嶽から円に移した聖冊2年906年)には後百済軍を尚州の沙火鎮で迎え討って勝利を収め聖冊6年910年)には王建水軍与えて西南海上派遣し珍島・皐夷島攻略錦城羅州)を奪って甄萱牽制した。この頃弓裔勢力は南は公州東北は甑城(安辺)、西北黄海道平安道まで及んだ聖冊7年911年)には国号泰封年号水徳万歳改元し、自らを弥勒菩薩称し長男を青光菩薩次男神光菩薩と呼ばせた。このころには弓裔には粗暴なふるまい多くなっており、『高麗史』の太祖王建)の項によると、弥勒観心法と称して人々本性探り出すことに熱中し三尺鉄棒熱して拷問殺害繰り返し、特に女性不道徳嫌って多く女性処刑したとされる弓裔横暴諌めた康王后も不倫疑われ陰部熱した棒で貫かれ殺害され、さらに二人の息子殺された。その他多く臣下殺したために人心失った政開5年918年)、部下卜智謙申崇謙洪儒裴玄慶らが謀って王建を王に推戴した。王位から逐われた弓裔逃亡する途中飢えをしのぐために畑の作物盗もうとして村人発見され平康殺害された。

※この「建国と滅亡」の解説は、「弓裔」の解説の一部です。
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