魔法都市
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 08:37 UTC 版)
古代王国の後期には、魔法に力により幾多の特殊な都市が作られている。 地中都市フリーオン 「精霊都市」とも呼ばれる最後に建設された魔法都市で、「偉大な精霊使いベルーガ」によって建設され、古代王国末期の王都となった。他にも「精霊都市」と冠した魔法都市はあるが、単に「精霊都市」と言った場合はフリーオンを指す場合が多い。地中に作られた球状の空洞の中心に炎の上位精霊イフリートを封じて太陽を模し、壁面には幾多の大地の上位精霊ベヒモスを配して重力を作り、闇の精霊シェードによって定期的に夜が訪れ、更に風や水などの環境も全て精霊によって整えられた街。しかし「精霊界」において精霊力を司る精霊を、長期間「物質界」に留め置くのは極めて危険な行為であり、結局のところカストゥール滅亡の原因となった。 空中都市レックスやマーラ・アジャニスの幻覚都市と並ぶ、古代王国の三大都市の一つに名を挙げられている。 空中都市レックス 古代王国崩壊の凡そ100年前(魔力の塔が作られる以前)に、環状列石の魔力によって大地の精霊力(重力)を打ち消し、都市全体を空に浮かべた空中都市として誕生した最初に建造された魔法都市。これ以後、各地に様々な魔法都市が次々と建設されることになる。 当時の付与魔術一門の門主であり、建設者兼初代太守であったブランプの時代は“楽園”とも呼ばれていたが、その後の太守が他の魔法都市に対抗して無理な拡大政策を続けた結果、古代王国最大規模の都市となるも、拡張された外周はスラムと化し“病める都市”とまで呼ばれるようになってしまった。魔法王国末期の遷都では王都候補に挙げられるも、結局フリーオンに敗れている。 古代王国崩壊時に地上の装置を破壊されて墜落、現在は"墜ちた都市"と呼ばれている。また土台となる岩を掘り出した跡は、現在のミード湖になったと伝えられている。壊されていない一部の装置の上空には、現在も岩などが空に浮いているのが見られる。 幻覚都市マーラ・アジャニスの都 現在のオラン北部の街ミードの北に位置する妖魔の森に、幻覚魔術師マーラ・アジャニスが夢を現実化するために建設した“幻覚都市”。 建物、衣服、食料など全てが幻覚の魔法で作られ、当時の下層民や蛮族にも都市を開放し、その住人は幻覚の建物に住み、幻覚の衣服を身に着け、幻覚の食べ物や飲み物で何不自由なく暮らしていた、と伝えられている。 新王国暦513年にオーファンの魔術師ラヴェルナ一行が調査に訪れるまで、無人の都市ではあったが作られた当初のままの姿を留めていた。現在は廃墟と化している。 海上都市ウリュウ 現在のアノス東方の沖合いに建設された都市で、現在も海底に遺跡が残されており、マーマンやマーメイドなど海洋種族が棲家としている。 海上都市ダリート オラン南東のカゾフ沖にあるナノス島付近に建設された。現在では「カゾフの水上都市」と呼ぶことが多い。 人工の妖精界イシュフェーン プロム湾中央にある孤島に時間と空間を歪めて作り出した人工の妖精界で“理想境”の二つ名で呼ばれていた。飢えも病気もなく働く必要もなく、そこに暮らすものは歳をとることさえなかったが、魔力の塔の崩壊により魔力供給が途絶え、強引に捻じ曲げられていた時空が安定を失い異常現象を誘発。偉大な精霊使いが氷の精霊王を使って時空の歪みごと凍結させたが、氷が溶ければ時空の歪みが解放されて大災害が大陸全土を襲うという。 精霊都市トールストリナ パダの南に存在する。初めて「精霊都市」の名を冠した都市とも言われる。初出は『ソード・ワールドPC』。 樹上の精霊都市アーティス エストン山脈の"深き森"に、生きた樹木を素材として構成された森林都市。環状列石を使った浮遊道によって空中都市レックスと繋がっていた。 湖上都市クード 古代王国によるロードス支配の核となった都市。初代ロードス太守ル・フロイによってロードス島中部のルノアナ湖上に建設された。 最後のロードス太守サルバーンが蛮族の侵攻により命を落とす(ただし彼は直後に「不死の王」として復活したが)と同時に、彼の仕掛けにより湖底に沈んだ。
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