魔法関係
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魔法 ルフに命令式を与え、それが生み出す魔力によって熱・氷・雷・重力など様々な現象を引き起こすことができる。どのような命令をルフに与えれば何が起こるかは見えない真理として定まっており、それらを解き明かし組み合わせる。魔力の総量が多い者ほど、良く複雑で難解な式を組み続けられるので、より高度な魔法を解くことが出来る。使用する際には体に負荷が掛かるため、肉体が弱いと無意識の内にリミッターが掛かって出力が低下するが、体を鍛えることでそのリミッターは解除されていく。 ルフの性質と同様に8つに分類されることから、西洋では「8属性」、東方では「八卦」と呼ばれる。マグノシュタット学院においては1から順に8角形の頂点に配置した時、自分の最も得意とする魔法の対角線上にある魔法が次に素質があるとされ、全ての種類の魔法をまんべんなく学ぶことで得意な魔法の出力も上昇する。同系統の魔法を複数名で同時に使用すると、魔法式が乗算されるためにその威力は増強される。防壁魔法(ボルグ) 魔力で自分の周囲を覆い、外部からの悪意ある攻撃(殆どの物理攻撃とある程度の魔法攻撃)を防ぐ。魔法使いなら誰でも生まれつき素質が備わっている。基本的には球状だが、意識して形状を変化させられる。魔力量によって強度に個人差があり、強固なものは岩盤や鋼をも上回る強度を持ち、マギのものならば金属器や眷属器でなければ破壊できない。 透視魔法 血液などに宿るルフを介してその者が持つ記憶を写し出す魔法。 浮遊魔法 重力を操る7型魔法により空を飛ぶ魔法。ジュダル曰く「習得は難しくないが、ちょっとしたコツがいる」とのこと。大抵の魔導士は杖に乗って浮遊する場合が多い。 転送魔法 物体や人を別の場所に移動させる魔法。これは本来幻の魔法といわれるほど修得困難なものらしく、作中で最初にこれを使えていたのはヤムライハ・紅明のダンダリオン・シェヘラザードだけだったが、後にジュダルはモガメットの大量の黒ルフから知識を得たことで、アラジンはアルマトランの知識を得たことで使用を可能にした。 超律魔法 ごく希少な条件下でしか起こりえない天災をルフに命じて強制的に引き起こさせる魔法。「災厄」とされる。 堕転の魔法 他者のルフを強制的に黒く染め上げ「堕転」させるための魔法。8型の精神魔法に分類され、アル・サーメンの魔導士が使用する他、モガメットも同様の物を開発している。 魔法使い 道具を使わず、自分の魔力を別のものに変換できる人間。生まれつきルフと語らうことができ、ルフに特別な伝令を送り、様々な自然現象を引き起こすことができる。幾つかの階級に分かれており、頂点に「マギ」、次いで「魔導士」、そしてその下に「占い師」や「まじない師」などが存在する。 肉体が魔力を魔法に使うことに特化しているため常人よりやや脆弱。それをカバーするため、魔法使いであれば防壁魔法を使う能力が元々備わっている。攻撃力に関しては金属器使いには及ばないものの、様々な魔法を使い分けることで金属器使いや眷属器使いのサポートを行う。ジン自体が魔法使いのような存在である影響で、お互いの魔法が混線して何が起こるか分からず危険であるため、眷属器の使用はできない。ルフと同様個性があり、引かれ合うルフの種類により得意な魔法も変わる。 魔法を行使する際、多くの魔法使いは杖を媒体に使うが、これはある程度長さのあるものを使わないとルフに命令を贈る方向が分散してしまい、魔法が不安定になるためである。 魔法に関する知識が未成熟な国は数多く、現在もその能力を気味悪がられ迫害を受けている。マギ 王となる者を選び、導く役目を持つ魔法使い。「創世の魔法使い」とも呼ばれる。その具体的な意味や役割は不明だが、黄牙民族にはかつての大黄牙帝国の建国に関わったマギの神話が語り継がれている。 歴史の節目に現れ、それぞれの時代に3人しか現れない。作中の時代のマギはジュダル・ユナン・シェヘラザードだけのはずだったが、それとは別にアルマトランのマギであるアラジンと練玉艶(アルバ)が存在している。 魔法使いの階級の一つであり、その頂点に君臨する存在。そのため下記の魔導士であるヤムライハはマギであるアラジンとの初対面の際、かなり敬意を払っていた。関係性は不明だが、アルマトランのマギも含め皆三つ編みの髪型が特徴。 普通の人間は自分の中のルフが生む一定量のエネルギーしか使えないが、マギは自分以外のルフを使役し、その魔力を体力が続く限りほぼ無限に使うことが可能。そのため、大量の魔力を必要とするので通常の人間にはできないジンの実体化も可能である。ルフの加護を受けているため、魔力弾は打ち消され効果がない。ただし、魔力こそ無限であるが体力は有限であるため強力な魔法を使えば確実に消耗していく。また、魔導士としての技量もマギであるからといって特別秀でているものではない。 王の選定者の能力として迷宮を出現させ、そこに王の器と見込んだ人間を導くことができると同時にすでに出現している迷宮を外部から消滅させることもできる。さらに、金属器の所有者を探知する能力も有する。「堕転」し逆流する運命を変える「奇跡」を起こすことが使命の一つであるが、ルフ同様ジュダルのように「堕転」したものは黒く染まっていく。 マギが死んだ場合そのルフは「大いなる流れ」ではなく聖宮に戻り、来たるべき時代に新たな命のマギとして生まれ変わるが、例外的に生前の意識を持ったまま生まれ変わることもあり、作中ではシェヘラザードが死んだ際にその分身であるティトスが新たなマギとして生まれ変わった。 アルマトランにおいては、ソロモンと共に「神」と接触したシバ・ウーゴくん・アルバ(玉艶)の3名を指し、ルフの分配で他の魔導士達が自分の中にあるわずかな魔力しか使えなくなった中、新世界のマギと同様自分のルフ以外の魔力を受け取る能力が残されていた。 最終章にて聖宮と「迷宮の塔」が全て破壊されたことで、この世界から仕組みが消滅した。 魔導士 魔法使いの階級の一つ。自分の体内の魔力の量が多く、様々な魔法が使える。マギからは一段階下の階級となる。逆に魔導士ではない者は「非魔導士(ゴイ)」と呼ばれる。 マグノシュタット学院の上級魔導士は研究の結果として、最も効率の良い命令式を最短で組み上げることができるため、一人で一個中隊に匹敵する力を有している。命令式の体系化により効率的に魔力を変換できるようになったのはここ一世紀の間のことであり、現在も多くの国では戦う力を持たない非力な存在と認識されている。特に騎馬と剣が戦の主流であった東方では呪術や奇跡として軽んじられてきたため、煌帝国を除けばその認識がかなり未熟だった。1型魔導士 炎を操る1型のルフと特に引かれ合う魔導士で、自然現象を起こす際にルフが赤く輝くため「赤魔導士」ともいう。「熱魔法(ハルハール)」を得意とする。 2型魔導士 水を操る2型のルフと特に引かれ合う魔導士で、自然現象を起こす際にルフが青く輝くため「青魔導士」ともいう。「水魔法(シャラール)」を得意とする。 3型魔導士 光を操る3型のルフと特に引かれ合う魔導士。「光魔法(フラーシュ)」を得意とする。 4型魔導士 雷を操る4型のルフと特に引かれ合う魔導士で、自然現象を起こす際にルフが黄色く輝くため「黄魔導士」ともいう。「雷魔法(ラムズ)」を得意とする。 5型魔導士 風を操る5型のルフと特に引かれ合う魔導士で、自然現象を起こす際にルフが白く輝くため「白魔導士」ともいう。「風魔法(アスファル)」を得意とする。 6型魔導士 音を操る6型のルフと特に引かれ合う魔導士。「音魔法(ハディール)」を得意とする。 7型魔導士 力を操る7型のルフと特に引かれ合う魔導士。自然現象を起こす際、ルフは黒く輝く。物理法則そのものを操り物体や空間自体に働きかける「力魔法(ゾルフ)」を得意とする。 8型魔導士 命を操る8型のルフと特に引かれ合う魔導士。自然現象を起こす際、ルフは紫に輝く。肉体や精神といった生命全般に作用する魔法。 占い師 / まじない師 魔法使いとしては最下級に当たる存在。ルフを見ることはできるものの、体内の魔力量が少ないため大した魔法は使えない。 魔法道具 使用者の魔力を与えることにより様々な魔法を行使できる道具。眷属器とは違い、魔導士でも使用できる。 本来ならば迷宮内にしか存在しないはずだが、アル・サーメンからマグノシュタットに本物が提供され、その研究の結果近年魔導士によって人工的にも作り出されるようになった。そこで、黒い金属器も作られている。マグノシュタットでは高品質なものが大量生産され街の設備となっている他、非魔導士の兵士達の武器としても配備される。複雑な命令式を持つ大魔法ほど魔法道具にするのは困難となる。 最終章ではシンドバッドがダビデのルフから得た情報を元に魔法技術の革新が起こり、わずか3年の間にそれまで実用化されてきたものよりもはるかに進歩した魔法道具が開発され、奴隷制と兵役制の廃止によって不足した労働力の穴を埋めるように一般にも普及し、各国から浮いた軍事費を革新に突っ込んだ。 各個人が所有する魔法道具についてはマギの登場人物を参照。八色魔選晶(はっしきませんしょう) マグノシュタットにある魔導士を8種に分類するための綺麗な女性の石像のような形をした魔法道具。軽く魔力を込めることで石の中のルフ達がその魔導士のルフの個性に応じた自然現象を起こす。 愚々塔(グヌード) 詳細はアルマトランを参照。 魔法のじゅうたん アラジンが所有する魔法のターバンと同種の魔法道具で、大きさにもよるが多数の人間を乗せて飛行できるというもの。 かつては迷宮産が主流で攻略者を有する国家の貴人が使うものだったが、最終章では技術革新により民間にも普及している。なお、個人用の「魔法のホウキ」も存在しているが最終章では時代遅れの産物となっている。 通信器(つうしんき) シンドリア商会がマグノシュタットの高度な魔法技術で独占的に開発した魔法道具の一つで、遠方の人間と会話するための道具。手ほどの大きさの巻き貝の形をしており、9000里の距離までなら交信が可能。また音声だけでなく映像を送受信するタイプの物も開発されている。 飛空艇(ひくうてい) シンドリア商会がマグノシュタットの高度な魔法技術で独占的に開発した魔法道具の一つで、高速で空を飛ぶ巨大な船。これにより輸送に革命が起こり、少々料金が嵩むが上流階級にとっては一般的な旅客輸送手段として浸透している。一方で船舶による海運は衰退し、最終章時点では貨物の輸送にしか用いられないようになっている。 八卦札(はっけふだ) 煌帝国の魔導研究施設で開発された魔法道具の一つ。魔法使いでなくても魔法の8属性を引き出すための札。後に製造法が公開されたことで、中小の商会の間で八卦札を利用した新たな発明品が次々開発されるようになった。乾卦札(ケンけふだ) 肉体の腐敗を止める効果を持った紫の札。紅覇の従者達が身につけている他、レーム帝国での本土決戦において使用される予定だった死者の軍団にも使われていた。 離卦札(りけふだ) 素手で触ると誰でも炎魔法を発動できる赤い札。 転送魔法陣(てんそうまほうじん) 紅明のダンダリオンの金属器を基に研究された技術。建築資材や燃料、人員などを一気に現地へ飛ばし、煌帝国が占領下の国を煌帝国風の建築物に変えることができた要因でもあった。使用には起点と終点の基地となる魔法陣をそれぞれの場所に置く必要があるが、魔力を送るだけで魔導士でなくとも誰にでも転送ができる。後に八卦札同様技術が公にされた。
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魔法関係
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魔力 魔法を使用するのに消費する、一種の精神力のようなもの。本作においてはたんなる魔法を使用するさいのエネルギー源としてのみならず、騎士たちも戦闘において使用する。もっとも戦闘中に魔法をとなえる時間はあたえられないため、ラーンスロットたちは武器に魔力を流し込んで一撃に込めるパワーやスピードを上昇させている。戦闘において魔力の多寡はかなり重要な要素を占めている。たとえば、単純な剣術においては最強クラスであるケイがトーナメントで好成績を残せないのは魔力が低いため。対してラーンスロットは魔力95を筆頭に、強い騎士ほど魔力が高い(ガーウェインは午前中のみ魔力90で、午後は魔力30)。ただし通常の武器では彼女達の魔力流し込まれると壊れてしまうため、アロンダイトやガラティンのような特殊な武器が必要となる。 聖眼(せいがん) ラーンスロットの持つ特殊能力。視線に魔力が込められており、特に男性に対して威力を発揮する。具体的な効果としては男性は聖眼の持ち主とプレッシャーがかかり目を合わせることができない、また無理に眼を合わせようとすると眼が潰れるような苦痛に襲われる。特にコンタクトレンズや眼鏡をしている場合、レンズが力を一点集中してしまうためより悲惨なことになる。原理的には、「男ならば、魅力的な美女に見つめられるとドキドキする、落ち着かない」というのを最高レベルにまで高めたもの。一応、女性に対しても圧迫感を与えることができないわけではない。ただラーンスロットはこの聖眼の威力をコントロールできず気合を込めて威力を高めることはできるようであるが、威力を弱める等の調節ができないため現在のところ聖眼と眼を合わせられる男性は亜砂とオメガのみである。他に、ラーンスロットの母親・ニミュエがこの聖眼を持つ。 魔眼(まがん) モーガンの持つ特殊能力。作品中は邪眼とも言われる。亜砂曰く「白いプレッシャーを掛けるラーンスロットに対し、魔眼は黒いプレッシャーを掛ける性質を持つ」とのこと。別にモーガン自身はなんの魔力も持っていないため、原理的には「単に非常に目つきが悪い」こと以上のものではない。ただしその威力は凄まじ、ラーンスロットの聖眼と対決した際、軽々と聖眼を撃破してラーンスロットを弾き飛ばして見せた。 猫憑き 子猫遊の家系の女性に現れる形質。魔法を使わないでいると体に魔力が蓄積され猫耳、尻尾などが生える。それでも魔力を放出せず溜め込むと、やがては完全な猫になってしまうという呪い。伝統的にマスターに仕え、魔法を使用することで完全な猫化を回避することになっている。現在では子猫遊の家の魔力が低下してきたため、完全に猫になってしまうことはそうそうない。鞠ママなどは少々魔法を使っただけで魔力を使い切ってしまい、猫耳が消滅してごく普通の人間となっている。しかし鞠は異常に高い魔力をもっているため、ちょっとやそっとの魔法を使った程度では呪いが解けない。 契約(ゲーシュ) 鞠が亜砂を裏切らないようにと、モーガンが鞠にかけていた。亜砂の命令には逆らえず、亜砂が命令口調で喋るだけでもそれに従わなければならないといった呪いめいたもの。現在では鞠によって解除されている。
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魔法関係
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魔法 魔族を対象にしているので人間には効かない。接着魔法(セメ・ダイン) 物体同士を接着する魔法。 ポチが人間であることを隠すためケットシーの耳と尻尾をつける際にレオが使用したが、本来魔法が効かないはずのポチに使ったことに読者から指摘があり、あくまで対象は耳と尻尾であり、ポチを対象としたものではないという設定になった。 名称の由来はセメダイン。 束縛魔法(バインド) 相手を束縛して動けなくする魔法。 超重力魔法(グラヴィティ) 重力を操る王族固有の超高等魔法。 グラヴィティ・エンド イシズが父である魔王を倒すために開発した強力な磁場(ブラックホール)を発生する魔法。使った後、反動で長時間の睡眠が必要になる。 魔障壁(アンチエネミーウォール) いわゆるバリアー魔法。物理・魔法攻撃を防御する。 未完の以心伝心(コミュニオン) アシュレーがシンシァとの意思疎通のために開発した唯一人間を対象とする魔法。まだ未完成で、人間側の言葉を理解することはできない上に対象の人間と手を繋がないと効果がない(ただし、実際には触れてさえいれば必ずしも手を握る必要はない模様)。 風邪治療(パブローン) 魔界風邪を治療する魔法。名称の由来はパブロン。 治療促進魔法(アカチンヌール) 傷などを治療する魔法。名称は「赤チン塗る」から。 王族血統の魅了(ロイヤルテンプテーション) 正確には魔法というより王族固有の能力で、周囲の魔族(異性限定?)を魅了するフェロモンのようなもの。その為、王族は無条件でモテる。 イジュリアはこの応用として他人を操ることもできる。
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魔法関係
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「魔法少女リリカルなのはシリーズの登場人物」の記事における「魔法関係」の解説
ユーノ・スクライア 声 - 水橋かおり 異世界、ミッドチルダからなのは達の世界にやってきたなのはと同い年の少年。遺跡の発掘を生業とするスクライア一族の出身。真面目で優しい性格だが、奥手で恥ずかしがり。肉親はおらず、スクライア一族が家族となっている。自らが発掘した「ジュエルシード」が事故によって散らばってしまったことに責任を感じ、独自にその回収を行っていた。封印に失敗して重傷を負ったところをなのはと出会い、一命を取り留める。その後の成り行きから彼女に協力を申し出、「レイジングハート」を託す。 魔導師としても優秀な能力を持つ結界魔導師。結界魔法による防御・治癒などの補助魔法を得意とし、また豊富な知識をもってなのは達をサポートしている。 地球にいる間はフェレットに似た姿に変身しており、その姿のまま高町家にペットとして預かられることになる。サポート役が多いためかフェイトやアルフからは初めは「使い魔」(アルフに至ってはネズミ型と)に間違われたことがあり、正体を知っているクロノには「フェレット」「使い魔」ネタでからかわれることもある。 最初、なのはに保護された時も(体力・魔力の温存のため)フェレットの姿だったため、なのはもフェレットが本当の姿だと思っていたらしく(そのためユーノの前で平気で着替えたり風呂に入ったりしていた)、後々ユーノが人間に戻ったときは仰天していた。一方のユーノ自身は初対面時に人間の姿を見せていたものだと勘違いしていた。なお、『A's』公式サイトでは、「男の子ではなくペット扱いされているのが悩みのタネ」と書かれているため、少なくともフェレット時はなのはは男の子として見ていないようだ。 『A's』の「闇の書事件」では主に裏方にまわり、「闇の書」に関する調査をほぼ一人で引き受け、事件解決に大きく尽力した。また、最終局面ではなのはのもとに駆け付け、苦戦するなのはに打開策を見出したり助言を告げたり、後方からフォローに「闇の書の闇」転送サポートにと地味ながら堅実な活躍をしている。6年後では管理局の「無限書庫」司書長に就任し、眼鏡をかけている。考古学者としても古代史の論文を著すなどの実績を積んでいる。 第1期序盤でフェレットの姿になっていた時、すずかの家の猫に追い掛けられたためか猫が苦手で、『A's』でも猫を素体にした使い魔であるリーゼロッテに気に入られた時には顔を強張らせていた。 『StrikerS』では19歳。魔法術式・ミッドチルダ式/魔導師ランク・総合A。現在も時空管理局「無限書庫」司書長を務め、若き考古学者としても名を馳せ、「先生」と呼ばれるように。かけている眼鏡は、なのはとフェイトが選んだものである。なのはとの関係は、なのはがあまりに鈍感であるため、恋愛という点では全く進展していないが「絆的な物」で結ばれた家族のような間柄に落ち着いている模様。メールなどで定期的にやり取りもしており、本好きとなりつつあるヴィヴィオにも懐かれている。その後の自己申告では、自分となのはとの関係は、クロノとフェイトとの関係のようなものだと語っている。 ヴェロッサが無限書庫に調べ物にやってきた際、ユーノが調べ物に協力したことがあり、それ以後、彼とも親しい。ユーノがホテル・アグスタのオークションでゲストとして呼ばれた際、なのはやフェイト達も、機動六課の任務でその場に居合わせていた。その後、ヴェロッサから機動六課にユーノの護衛任務という形で引き継がれ、フェイトやなのはと親しく語り合っていた。JS事件でも無限書庫での調査という裏方で貢献している。 『Reflection』ではなのはたちの戦闘で遊園地の施設が破損しないように結界を形成し、なのはの戦いを間接的にサポートする。 クロノ・ハラオウン 声 - 高橋美佳子(第1期・『A's』本編)、杉田智和(『A's』エピローグ・『StrikerS』) 「クロノ・ハラオウン」を参照 リンディ・ハラオウン 声 - 久川綾 時空管理局提督で巡行艦「アースラ」の艦長。クロノの実母で、11年前の事件で夫・クライドを亡くして以降、女手一つで彼を育ててきた。穏やかでどこかほのぼのとした雰囲気を持つが仕事の上では厳しく、時に冷酷とも思える判断を下し、勝手な行動をとったなのはやユーノを叱責することも。指揮官としての職務が主だが、第1期終盤では現場に赴き魔導師として活躍した。大の甘党で、緑茶に砂糖やミルクを入れるなど変わった味覚の持ち主。 なのはが魔法や次元世界と関わりを持ちながら魔法を捨てることもなく(表向き)平穏な暮らしができたり、フェイトが大きく罪を減刑出来たりしたのは、本人の経緯や功績に加えて彼女の働きかけによるところが大きい。 彼女自身もまたミッド式の魔導師で、1期では優秀な指揮官として全体を指揮し、時に直接現場に赴いて被害を最小限に収める。 天涯孤独となったフェイトに養子にならないかと誘っていた。フェイトの母プレシアへの複雑な想いは心の整理を待ちつつも、「自分は擬似生命でしかない」という言葉には即座に否定している。『A's』では後方からクロノ達の行動をバックアップし、最終局面では魔導砲・アルカンシェルで闇の書のコアを撃ち抜き、夫の死の因縁にその手で終止符を打った。 『Reflection』では、時空管理局総務部勤務。半年前にフェイトと正式に養子縁組を結んでいる。 『A's』から6年後では艦長職を退き地上勤務に転任。養女となったフェイトに弁当を作るなど、良好な親子関係を築いている模様。 『StrikerS』においては時空管理局本局の総務統括官を務める。既に孫がいるにもかかわらず、外見にこれといった変化はない。 当作の親作品『とらいあんぐるハート3 リリカルおもちゃ箱』でも、なのはにレイジングハートを渡すなど役回りが大きく違うが、登場している。1期12話で見せた4枚羽はその当時の数少ない名残である。詳しくはとらいあんぐるハート3 リリカルおもちゃ箱#リンディ・ハラオウンを参照のこと。 エイミィ・リミエッタ → エイミィ・ハラオウン 声 - 松岡由貴 時空管理局通信主任兼執務官補佐で、アースラの管制官。16歳。頭の回転が早く、明るくおしゃべり好きな女の子。気さくな性格で、なのはたちともすぐに仲良くなる。特になのはの姉、美由希とは意気投合している。 直属の上官であるクロノとは学生時代からの友人。公私に渡って彼をサポートする良きパートナーで、彼女の存在は父を失い、周囲から心を閉ざしていたクロノの人格にかなり影響している。管理局内でも二人のコンビはそれなりに知られているようだ。 オペレーターとして非常に優秀で、艦長のリンディ、執務官クロノに次ぐ実質的なアースラのNo3。1期ではプレシアの本拠を突き止めたり、『A's』では不在の二人に代り、臨時で現場の指揮をとっていた。『A's』の「闇の書事件」では、ヴォルケンリッターの追跡や本拠の特定に失敗し、常に後手後手になってしまっていることに責任を感じていた。 6年後では管制司令としてアースラに乗艦、クロノとのコンビも健在でStrikerSのプロローグ漫画ではその時点でクロノと婚約していることになり、結婚を1年後に控えていた。 実はクロノと軽口が言い合えるキャラクターが欲しいということで生まれたキャラクターでありプロット段階では固有の名前が存在しておらず、また1期では「姉が弟を構いすぎるタイプの姉弟的な関係で、クロノに恋人が出来た場合、寂しがるよりもむしろそれをネタにいじる」ようなキャラクターとされていたが結果的に上記のように自分がクロノと結ばれることになった。 『StrikerS』ではクロノと結婚し、ハラオウン姓を名乗っている。二児「カレル」「リエラ」(サウンドステージ01にて判明。StrikerSの後期OPにそれらしき人物を写した写真がある)をもうけ、管理局を休職して育児に専念している。26歳。子供の遊び相手や家事の手伝いでアルフが助けになってくれている。 『Reflection』では、時空管理局東京臨時支局勤務となっている。 アルフ 声 - 桑谷夏子 ミッドチルダの山奥に住む狼を元にフェイトが作った使い魔。初登場時点で2歳。大形の狼の姿をしており、人間の女性(外見年齢16歳)に姿を変えることができるほか、『A's』では小型犬に変身する新形態「こいぬフォーム」も披露した。勝気で明るい性格。 生まれて間もなく死病に侵されて群れからも見放されたところをフェイトに拾われ、彼女と契約することで一命を取り留めた。契約内容は「ずっとそばにいること」であり、実質どちらかが死を迎えるまで契約は有効となる。 フェイトを心から慕っており、その関係は主従というより仲のいい姉妹のように見られる。戦闘の援護から身の回りの世話まで献身的にこなす一方、フェイトを虐待するプレシアには強い反感を抱き、遂にはプレシアに挑んで粛清されかかったところを脱出、アリサに保護され、最終決戦の引き金となった。イヌ科である狼型の使い魔なためか、なのはの世界のドッグフードが大好物。直情的で思ったことをすぐ行動に移すことが多いが、『A's』における最終局面では彼女の何気ない一言が状況打開の一手を導きだした。似た役目を果たすことが多いユーノとは仲がいいようで、劇中でもたびたび親しくする場面が見られる。6年後もフェイトの傍に寄り添い、登校するフェイトをこいぬフォームで見送っている。『A's』エピローグの表記ではフェイトとともに活躍中であるとのこと。 戦闘時はフェイトのサポートとして抗バリア魔法・捕縛系バインド魔法などの補助系魔法や拳での格闘を得意とする。飛行もできるが、空戦は難しいため中後衛タイプになった。 『StrikerS』本編の4年前(『A's』エピローグ前後)からは、フェイトに仲間ができ、戦闘での補助もほとんど必要としなくなったことで彼女の傍を離れ、フェイトの帰る場所を守ろうとハラオウン家で家事や「無限書庫」でのユーノの手伝いなどをメイン活動としている(サウンドステージ01)。フェイトの魔力を食わないための姿を追求した結果、人間形態でも子供の姿をとるようになっている。
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