失われた理由
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 13:42 UTC 版)
下記のグラフは、ローマ時代から暗黒時代を経て20世紀にかけての図書館蔵書に関するグラフである。 焚書 - 宗教や政権などの不興を買い燃やされた書物例として、虚栄の焼却、アステカ・コデックス(英語版)、キリスト教の迫害とキリスト教化での古代末期の本の喪失(ドイツ語版)、ナチス・ドイツの焚書 グリモワールなどの魔法関係の禁書は、所持だけで処刑や燃やされていた。それから派生して、非知識人から見る数学・天文学などの書物も魔法と判断され焚書されたと考えられている。 破壊された図書館一覧(英語版) ‐ 戦争・暴動・自然災害・火事などにより破壊された。アレクサンドリア図書館 腐敗・劣化 - パピルスは比較的安価で製造が容易だったが、柔軟性に乏しく折り曲げで割れてしまい、過度の乾燥や湿気に弱く乾燥地帯以外での保管には適していなかった。写本を行う頻度が下がると情報は失われていった。カビ、文化財害虫、ねずみ 窃盗‐ 本や写本は価値が高いため多くの窃盗にあってきた。(略奪の例)ローマ法王の私設図書館「バチカン秘密文書館」はナポレオンに占拠された際、多くの文書を持ち去られた。返却されたが、一部は散逸した。 趣味人が本を再加工して絵画や掛け軸にした流行。 対策 ねずみ - 美術館や図書館、宗教施設で猫が飼われた(図書館猫)。 害虫 - コウモリがジョアニナ図書館やマフラ国立宮殿の図書館で飼われる。 窃盗防止に鎖付図書、ブックカースが施された。 書物の保存補修(英語版)曝涼(ばくりょう、一般的に虫干し)という天日干し、燻煙、紫外線・二酸化炭素処理、写本、デジタル化、その他補修。
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