歴史学的記録
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 09:46 UTC 版)
「グアンチェ族のミイラ」の記事における「歴史学的記録」の解説
14世紀スペインの探検家達がカナリア諸島を訪れた際の記録では、グアンチェ族は社会的地位の低い者は砂地の墓場に埋葬するいっぽう、高い階層の者はミイラにして一人ずつ個別の洞穴に横たえるとしている。こういった安置場所となっていた洞窟には1,000体前後のミイラが存在したと考えられるが、大半は失われ、完全なミイラは諸島全体でも20体が残るのみである。かくも多数のミイラが失われた理由としては、ミイラを破砕して作成する薬材(所謂ミイラ薬)の人気が高まったためだというのが定説である。グアンチェ族のミイラ作成師は男性・女性のグループを形成し、故人の性別ごとに定められた手順に従って作業を行った。グアンチェ族の文化においては、ミイラ作成に従事する者はその仕事の性質上、不浄の存在と見なされていた。
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