歴史学的見地から
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/15 16:59 UTC 版)
「ヴァリャーグからギリシアへの道」の記事における「歴史学的見地から」の解説
文献上に出典が見られないことを論拠とする説である。スカンディナヴィアのサガには、このような航路についての記述がない。また、東ローマの資料にも、11世紀後半よりも早い時期の、スカンディナヴィアやその商人についての記述がないことが指摘されている。東ローマ側において、スカンディナヴィアを起源とする戦士・ヴァリャーグについての記述は、1060年の金印勅書が初出である。たとえもっと早い時期の事件に関する記述であっても、1060年より遅い時期に書かれた記述の中に存在している。このような記録の欠如から「ヴァリャーグからギリシアへの道」の存在に疑問を投げかけている。(ただし、サンベルタン年代記の839年の記述には、東ローマの宮廷における、ルーシから派遣されたスカンディナヴィア人に関する記述がある。)
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