ゲルマン語派とは? わかりやすく解説

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ゲルマン語派

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/04 00:10 UTC 版)

ゲルマン語派(ゲルマンごは、: Germanic languages, : Germanische Sprachen, : Germanska språk)は、インド・ヨーロッパ語族のうちの一語派。ドイツ語、オランダ語、英語などが含まれる。共通のゲルマン祖語から分化したとされる。


  1. ^ Scandinavian languages
  2. ^ 清水誠「ゲルマン語の歴史と構造(1): 歴史言語学と比較方法」『北海道大学文学研究科紀要 131』、2010年
  3. ^ Renfrew, Colin Archaeology and language (1990), pg 107
  4. ^ Baldi, Philip The Foundations of Latin (1999), pg 39
  5. ^ Eupedia The Germanic branch
  6. ^ Feist, Sigmund (1932). “The Origin of the Germanic Languages and the Europeanization of North Europe”. Language (Linguistic Society of America) 8 (4): 245–254. doi:10.2307/408831. JSTOR 408831. 
  7. ^ J. P. Mallory and D. Q. Adams, Encyclopedia of Indo-European Culture, Fitzroy Dearborn Publishers, London and Chicago, 1997, "Jastorf culture"


「ゲルマン語派」の続きの解説一覧

ゲルマン語派

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 23:28 UTC 版)

インド・ヨーロッパ語族」の記事における「ゲルマン語派」の解説

「ゲルマン語派」および「ゲルマン祖語」も参照 ケントゥム語群ヨーロッパ中北部原郷ゲルマン民族の大移動経てロマンス諸語にも大きな影響与えた北ゲルマン語群ノルド諸語北欧諸語) - 古ノルド語♰東スカンディナヴィア語群と西スカンディナヴィア語群に分け分類法スカンディナヴィア語群(フランス語版) - デンマーク語スウェーデン語 西スカンディナヴィア語群(フランス語版) - ノルウェー語アイスランド語フェロー語 大陸北ゲルマン語離島北ゲルマン語分け分類法大陸北ゲルマン語 - デンマーク語スウェーデン語ノルウェー語(ブークモールニーノシュク) 離島北ゲルマン語 - アイスランド語フェロー語ノルン語西ゲルマン語群ドイツ語低地ドイツ語 - オランダ語(フラマン語)、アフリカーンス語 高地ドイツ語 - 標準ドイツ語ルクセンブルク語 アングロ・フリジア語 - 英語(イングランド語)、スコットランド語フリジア語 東ゲルマン語群 - ゴート語♰、ヴァンダル語(英語版)♰、ブルグント語(英語版)♰など ゲルマン人原郷は、スカンジナビア半島南部北ドイツエルベ川下流域にかけての一帯だと考えられている。民族移動によって紀元前1000年ごろには他地域拡張していて、4~5世紀ゲルマン民族の大移動ピークとして1500年上続いた。ゲルマン語族には、詳細わからない先印欧語語彙流入していて、ゲルマン祖語基礎語彙3分の1が非印欧語由来だと考えられている。紀元前500年ごろのゲルマン人は、西は現在のオランダ語圏、東はヴィスワ川までの低地平原地帯、北はスウェーデン中部ノルウェー南部まで及んでいた。南と西でケルト語、東でバルト語、北でバルト・フィン諸語接していて、相互に借用が行われた。南部域のケルト人イリュリア人放逐したゲルマン人は、紀元前後にローマ帝国国境黒海沿岸達していた。紀元前後にゲルマン語明確な分岐始まった考えられていて、当時ゲルマン人およびゲルマン語は、北、東、エルベ川、ヴェーザー・ライン川、北海5つグループ分かれていた。 東ゲルマン語ゴート語つながり4世紀なされたギリシア語聖書ゴート語訳はゲルマン語最古まとまった文献として写本残っている。アンシャル体大文字中心にラテン文字ゴート文字用いられた。ゴート人東ゴート人西ゴート人分裂しイベリア半島イタリア王国築いたほか、東ゴート人クリミア到達するなど大きく広がった北ゲルマン語北欧位置しノルド語成立したゲルマン語断片的な最古資料として、ルーン文字刻まれルーン碑文残っている。音価文字正確に対応しており、実用的な文字だったと考えられている。ルーン文字古ゲルマン語圏すべてに広がったが、10世紀以降キリスト教受容ともなってラテン文字置き換えられていった8世紀までスカンディナヴィアに留まってい北ゲルマン人は、9世紀から11世紀ヴァイキング時代遠征繰り返したデーン人二度渡ってイングランド征服し英語史大きな影響与えた東方ではスウェーデン人ヴァイキング中心にフィンランド・エストニアに進出した上にさらに南東進みノヴゴロド公国キエフ公国築いたヴァイキング時代末期には、西ノルド語と東ノルド語分岐顕著になっていた。 北海ゲルマン語は、アングロ・サクソン人中心にするグループブリテン島移住し始めた5世紀半ば以降に、大陸部北海沿岸諸部族による接触成立した考えられている。アングロ・サクソン人600年ごろにキリスト教改宗しラテン文字使用した宗教関連古英語文献700年ごろに現れるフリジア語16世紀以降使われなくなったザクセン語は高地ドイツ語圏に引き寄せられていき、低地ドイツ語低ザクセン語として扱われている。古英語典型的な北海ゲルマン語であったが、デーン人ノルウェー人ヴァイキングによるノルド語との接触と、ノルマン・コンクエストによるフランス語との接触によって形態簡素化起こり屈折少な分析的な言語となったエルベ川とヴェーザー・ライン川のグループ内陸ゲルマン語として括られ、主要な古語として古高ドイツ語古オランダ語がある。とくにヴェーザー・ライン川ゲルマン語の古フランケン方言を話すフランケン人西ローマ帝国滅亡後勢力拡大し6世紀テューリンゲン族(英語版征服皮切りにアレマン人バイエルン人ザクセン人征服し隷従させた。8世紀フランク王国ドイツ語話者キリスト教広まり9世紀には『タツィアーン』やヴィッセンブルグのオトフリート英語版)による『福音書』などキリスト教文学興隆した。古オランダ語まとまった文献10世紀初めのヴァハテンドク詩篇現れる現代標準ドイツ語エルベ川ゲルマン語由来する上部ドイツ語、ヴェーザー・ライン川ゲルマン語由来する中部ドイツ語上記北海ゲルマン語由来する低地ドイツ語統合して成立した標準オランダ語はヴェーザー・ライン川ゲルマン語由来する低地フランケン方言母体とし、北海ゲルマン語由来するオランダ語低地ザクセン方言統合して成立したゲルマン祖語与格奪格所格役割担い6格組織であったその後主格呼格を、与格具格吸収し4格組織に近づいていった文法性失ったのは英語とアフリカーンス語デンマーク語ユトランド方言限られていて、他のゲルマン諸語には見られる双数ゲルマン祖語衰退しつつあり、ゴート語限定的に残しているが、他の古語では複数取り込まれた。現代語では北フリジア語方言見られるが、話し言葉ではほとんど用いないという。北ゲルマン語オランダ語では、男性女性が「通性(共性)」に合流し中性とあわせ二性体制になっているゲルマン祖語時点アオリスト語幹破棄されていて、語形変化強変化弱変化収束したアスペクト対応する語形変化はなく、助動詞による迂言形表現する西ゲルマン語では現在完了形過去表現として多用され過去形使われない言語もある。接続法直接法吸収されているため、現在形未来出来事も表す。ドイツ語オランダ語副次的SOV順の語形用いられるが、SVO順が一般的になっている。

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ゲルマン語派

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/04 03:07 UTC 版)

喉音理論」の記事における「ゲルマン語派」の解説

詳細は「Cowgillの法則#ゲルマン語派(英語版)」を参照ゲルマン祖語(Proto-Germanic; PGmc)の *kwPIE *h₃w(あるいは *h₂w も)の写映形であるというCowgillの法則によって説明されている。この提案危ぶまれていたが、Don Ringeの研究によって支持された。 例PIE完全なHの消失*H > *k写映形*n̥h₃we 'わたしたち二人(us two)' サンスクリット語 āvā́mギリシャ語 *nōwe > νώ (nó̜) PGmc *unk(iz) (< *unkw) ゴート語 ugkis古英語 unc *ih₃wós '生きて(alive)' サンスクリット語 jīvásラテン語vus PGmc *ikʷaz 古ノルド語 kvíkr古英語 cwic

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