アナトリア語派とは? わかりやすく解説

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アナトリア語派

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 04:48 UTC 版)

アナトリア語派(アナトリアごは、Anatolian languages)とは古代小アジアアナトリア:現在のトルコ)で話されていたインド・ヨーロッパ語族の言語群で、すべて死語である。中でもヒッタイト語の資料が多く最もよく研究されている。その周辺で使われた言語もいくつか知られるが、これらについては資料が少ない。


  1. ^ Hammarström, Harald; Forkel, Robert; Haspelmath, Martin et al., eds (2016). “Anatolian”. Glottolog 2.7. Jena: Max Planck Institute for the Science of Human History. http://glottolog.org/resource/languoid/id/anat1257 
  2. ^ Melchert (1994) pp.7-8
  3. ^ Melchert (1995) p.2158
  4. ^ 高津(1954) p.166
  5. ^ Luraghi (2015) p.191
  6. ^ a b c 大城, 吉田 (1990), p. 1
  7. ^ Luraghi (2015) p.190
  8. ^ Russell D. Gray and Quentin D. Atkinson, Nature 2003, 426(6965):435-9.[1]
  9. ^ J.P. Mallory, In Search of the Indo-Europeans, Thames and Hudson Ltd., London (1989).
  10. ^ G. Steiner, The immigration of the first Indo-Europeans into Anatolia reconsidered, Journal of Indo-European Studies 18 (1990), 185–214.


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アナトリア語派

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 23:28 UTC 版)

インド・ヨーロッパ語族」の記事における「アナトリア語派」の解説

「アナトリア語派」も参照 アナトリア語派は印欧祖語か、その原型にあたる言語から派生した最初言語グループだと考えられている。ヒッタイト帝国公用語であったヒッタイト語が最もよく知られていている。この語派属す言語はすべて死語となっていて歴史的な資料にのみ残されている。 アナトリア祖語からヒッタイト語ルウィ語パラー語分化しその3つが大きな幹をなすと考えられている。多くアッカド語から継承した楔形文字記録されているが、象形文字ルウィ語ギリシア文字を基にしたアルファベット用いリュキア語知られている。大城吉田は、ルウィ語楔形文字ルウィ語象形文字ルウィ語分類しリュキア語ミリア語(英語版)、リュディア語加え7つ確定的なアナトリア語派として数えている。これによればリュキア語ミリア語はルウィ語近く派生した関係にあると考えられるヒッタイト語パラー語話し手は、コーカサス諸語類縁関係にあるハッティ語話者住んでいたアナトリア中部侵入し、前1650~1600年ごろヒッタイト帝国ハッティ族の独立王国征服したヒッタイト語パラー語にはにはハッティ語ヒッタイト語にはさらにフルリ語アッカド語由来する借用みられる一方ルウィ語にはハッティ語からの借用見られず「正体不明の非印欧言語」からの借用がみられ、ハッティ語中心地域から離れた地域話されたことが示唆されている。 時制現在と過去しかない有性中性区別しかない、喉頭音存在など他の古い印欧語共通しない特徴を持つことで古い時代印欧語研究繋がったヒッタイト語再建されてきた印欧祖語大きく異なっていて、印欧祖語のさらに前段階から分化したため狭義印欧語あたらないとするインド・ヒッタイト語仮説提示されている。松本は、ヒッタイト語特別扱いし既存理解保とうとするよりも、その示す事実受け入れて比較文法方法論じたいを再編しなおす動きのほうが優勢であるとしている。

※この「アナトリア語派」の解説は、「インド・ヨーロッパ語族」の解説の一部です。
「アナトリア語派」を含む「インド・ヨーロッパ語族」の記事については、「インド・ヨーロッパ語族」の概要を参照ください。

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