コーカサス‐しょご【コーカサス諸語】
コーカサス諸語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/06 19:13 UTC 版)
コーカサス諸語(コーカサスしょご、英語: languages of the Caucasus/Caucasian languages)またはカフカース諸語、カフカス諸語は、主にコーカサスで話されている南コーカサス語族、北西コーカサス語族、北東コーカサス語族の3つの語族に属する約40種の言語の総称。
概説

3つの語族が1つの語族を成すかどうか(イベロ・コーカサス語族仮説)は古くから論じられてきたが、未だ結論を見ていない。しかし、北東コーカサス語族と北西コーカサス語族とのあいだには、系統的な関係があるとする見方(北コーカサス語族仮説)が有力である。
話者は約500~600万人(うちグルジア語が約400万人)、文法的には膠着語、能格言語に属するが、コーカサス地方周辺の印欧語族、テュルク諸語のいずれとも類縁関係が見られない言語島である。
コーカサス地方から遠く離れたピレネー山脈付近のバスク語も同じく系統不明な言語であり、コーカサス諸語と同語族を構成するという説がある[1]。古くコーカサスはギリシャ・ローマ人より「イベリア」と呼ばれており、ここからスペインに移住した民族がバスク人の祖となり、イベリア半島の呼称もそこから来ているという説であるが、互いの類縁関係は未だ証明されていない。
言語一覧
- 南コーカサス語族(カルトヴェリ語族)
- 北西コーカサス語族(アブハズ・アディゲ語族)
- 北東コーカサス語族(ナフ・ダゲスタン語族)
- ナフ語派
- アヴァル・アンディ諸語
- アヴァル語
- アンディ諸語
- アンディ語
- アフバフ=ティンディ語
- アフバフ語
- カラタ=ティンディ語
- カラタ語
- ボトリフ=ティンディ語
- ボトリフ語
- ゴドベリ語
- チャマラル語
- バグバリ=ティンディ語
- バグバリ語
- ティンディ語
- ツェズ諸語
- ラク語
- ダルギ諸語
- ヒナルク語
- レズギ諸語
脚注
- ^ 『イベリア・カフカス語族』 - コトバンク
外部リンク
コーカサス諸語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 01:10 UTC 版)
イベリア半島から遠く離れたカフカス山脈付近のカフカス諸語とバスク語と同語族を構成するという説がある。古くコーカサスはギリシャ・ローマ人より「イベリア」と呼ばれており、ここからスペインに移住した民族がバスク人の祖となり、イベリア半島の呼称もそこから来ているという説である。 さらに大規模には、シナ・チベット語族、ブルシャスキー語、デネ・エニセイ語族等も含めたデネ・コーカサス大語族仮説も存在する。
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