分詞とは? わかりやすく解説

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ぶん‐し【分詞】

読み方:ぶんし

participleヨーロッパ諸語などの文法で、動詞語形変化して形容詞的に用いられるもの。現在分詞過去分詞などがある。


分詞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/10 09:02 UTC 版)

分詞(ぶんし)は準動詞の一種であり、動詞形容詞としての用法をあわせ持つものである。分詞には現在分詞過去分詞ラテン語古代ギリシア語などには未来分詞がある。分詞は形容詞としての機能を持つのが普通だが、分詞構文では副詞としての機能も持つ。


  1. ^ 高橋 (1958) 動詞活用表


「分詞」の続きの解説一覧

分詞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 06:07 UTC 版)

エスペラント」の記事における「分詞」の解説

分詞 (Participo) は態(能動受動)と相(継続完了・将然)によって6種類存在する。これらの分詞と、複合時制作る助動詞のように働く動詞 esti3時制(現在形過去形未来形)との組み合わせによって、エスペラントでは細かい時制表現が可能である。分詞と esti組み合わせた文では、能動態受動態それぞれ9種類ずつ、時制表現バリエーションがある。必要なら現在完了進行形のような複合時制作ることもでき、バリエーションはさらに増える。以下にバリエーション列挙する。 現在継続進行)形 現在完了形 現在将然(未然)形 過去継続進行)形 過去完了形 過去将然(未然)形 未来継続進行)形 未来完了未来将然(未然)形 9種類バリエーション存在するにもかかわらず、分詞を使った複合時制エスペラントでは好まれない。英語なら現在進行形現在完了形など複合時制義務的に用い表現でも、エスペラントでは相を表す副詞使用して単純時制表現する場合が多い。受動態の分詞形容詞使えば受動文を表現できるが、エスペラントでは受動文を避けて能動文で表現する傾向がある。 分詞は動詞に分詞を作る接尾辞をつけることによって作る。下の表は分詞を作る接尾辞の表である。例として、形容詞品詞語尾 -a をつけた分詞形容詞挙げる。 分詞能動態受動態継続相 -ant- ~している (kantanta) -at- ~されている (kantata) 完了相 -int- ~した (kantinta) -it- ~された (kantita) 将然相 -ont- ~しようとする (kantonta) -ot- ~さようとする (kantota) 分詞形容詞形容詞一種なので、格・数の変化をし、分詞形容詞修飾している名詞一致させる形容詞品詞語尾 -a を副詞品詞語尾の-eに付け替えれば分詞副詞名詞品詞語尾の -o につけ替えれば分詞名詞になる。 分詞副詞(たとえば kantante「歌いながら」)はイタリア語ジェルンディオフランス語のジェロンディフなどのようなもので、文の主動詞に対す同時性などを表したり、分詞構文作ったりする。分詞副詞は格・数の変化をしない。 他動詞から作られた分詞形容詞と分詞副詞は、対格目的語を取ることができる。 分詞名詞(たとえば kantanto「歌っている人」)は分詞形容詞や分詞副詞よりも動詞的性格薄れた完全な名詞である。たとえ他動詞から作られた分詞名詞であっても対格目的語を取ることはできない。たいていの場合、その動作をする人物を表す。分詞名詞は格・数の変化をする。

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分詞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/01 08:22 UTC 版)

古代ギリシア語の動詞」の記事における「分詞」の解説

分詞(participle)はギリシア語でμετοχή(metokhḗ、「分かち合う共有する」、"sharing")と呼ぶ。この名称は形容詞動詞双方特徴有していることに由来する。分詞は形容詞同様に性・数・格に応じて変化し修飾する名詞一致する動詞同様に時制と態を持つ。

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分詞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/12 01:47 UTC 版)

古代ギリシア語の文法」の記事における「分詞」の解説

古代ギリシア語では分詞 (participle) が幅広く用いられ語形変化格変化)は形容詞とほぼ同じになる。分詞には能動態中動態受動態3つの態があり、現在・アオリスト現在完了未来未来完了5つ時制がある。また、形容詞的語形変化をするため、3つの性(男性・女性中性)、3つの数(単数双数複数)、4つの格(主格属格与格対格)もある。形容詞ありながら動詞でもあるため、通常の動詞同様に目的語をとることもできる例えば、動詞 λύω(lúō 「解放する」、"I free, I untie")の分詞には次の4つがある(男性単数主格表している)。 現在分詞 λύων lúōn "freeing", "untying" アオリスト分詞 λύσας lúsas "after freeing", "having freed" 完了分詞 λελυκώς lelukṓs "having (already) freed" 未来分詞 λύσων lúsōn "going to free", "in order to free" 分詞の用法多岐に渡るが、例えば、時間推移を表すとき(「~した後で」)、最初動詞アオリスト分詞になることがある。 ταῦτ’ εἰπὼν ἐκαθέζετο. taût’ eipṑn ekathézeto. 「彼は、こう言ってから座った」("After saying this, he sat down") 定冠詞付けると「~する人」(単数双数複数とも)の意味になる。 τίνες οἱ λέγοντες; tínes hoi légontes? 「こう言っている人は誰ですか?」("Who are the people who say this?") ある特定の動詞知覚動詞など)とともに用いることもできる。この場合従属節表される内容(「~することを」)が主節一部(「~する者・物として」)となる。 ᾔσθετο τὴν νόσον οὐκ ἀποφευξόμενος. ḗistheto tḕn nóson ouk apopheuxómenos. 「彼は自分病気から逃れられないと気づいた」("He realised that he was not going to escape the disease")

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分詞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/02 19:00 UTC 版)

イタリア語の文法」の記事における「分詞」の解説

分詞 (modo participio) には現在分詞 (participio presente) と過去分詞 (participio passato) がある。形容詞的利用法をされる形態である。

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分詞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 23:45 UTC 版)

リトアニア語」の記事における「分詞」の解説

リトアニア語には多く種類の分詞が存在し書き言葉のみならず話し言葉でもよく用いられるリトアニア語の分詞は性や数、格に合わせて変化する形容詞的分詞と、変化しない副詞的分詞に分けられる。以下に示す分詞のうち、現在能動分詞過去能動分詞習慣過去能動分詞未来能動分詞現在受動分詞過去受動分詞未来受動分詞必要分詞8つ前者形容詞的分詞であり、現在副分詞、過去副分詞、習慣過去副分詞、未来副分詞の4つ副詞的分詞である。なお、半分詞は性や数に合わせて変化するものの、格変化はもたず、そのため形容詞的分詞でも副詞的分詞でもない

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分詞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 13:47 UTC 版)

ラテン語の動詞」の記事における「分詞」の解説

分詞(participle)には次の四つがある。能動態現在分詞(present active participle)、受動態完了分詞(perfect passive participle)、能動態未来分詞(future active participle)、受動態未来分詞(=動形容詞、ゲルンディウム)(future passive participle, =gerundive)。 詳しくは分詞、Participles (en)も参照のこと。 能動態現在分詞格変化第3格変化形容詞同様になる。単数奪格は-eとなり、複数属格は-ium、中性複数主格は-iaとなる。 受動態完了分詞格変化第1格変化第2格変化形容詞同様になる。男性単数主格スピーヌムから–um取り除き、–usを付けて作られる能動態未来分詞の格変化第1格変化第2格変化形容詞同様になる。男性単数主格スピーヌムから-um取り除き、-ūrus付けて作られる受動態未来分詞は現在語幹に"-nd-"を付け第1格変化第2格変化語尾付けて作られる例えば、laudāreはlaudandusとなり、意味は「褒められるべきである」という義務の意味になる。動形容詞、ゲルンディウム(gerundive)とも呼ばれる。 分詞laudāreterrērepeterecapereaudīre能動態現在分詞laudāns, -antis terrēns, -entis petēns, -entis capiēns, -entis audiēns, -entis 受動態完了分詞laudātus, -a, -um territus, -a, -um petītus, -a, -um captus, -a, -um audītus, -a, -um 能動態未来分詞laudātūrus, -a, -um territūrus, -a, -um petītūrus, -a, -um captūrus, -a, -um audītūrus, -a, -um 動形容詞laudandus, -a, -um terrendus, -a, -um petendus, -a, -um capiendus, -a, -um audiēndus, -a, -um

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分詞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/15 04:22 UTC 版)

ハンガリー語の動詞」の記事における「分詞」の解説

ハンガリー語の分詞は3種類ある。 動詞語幹次の接尾辞付ける。 現在分詞:-ó/-ő。例:író ember (「書いている人」、"a writing person"、「書く」の語幹írに-óを付ける) 過去分詞:-ott/-ett/-ött/-t。例:megírt levél (「書かれ手紙」「書いてある手紙」、"a written letter" / "the letter that has been written"、「書く」の語幹megírに-tを付ける) 未来分詞:-andó/-endő。例:írandó levél (「書かれるべき手紙」、"a letter to be written"、語幹írに-andóを付ける) 過去分詞の意味は「動作出来事完了」になるので、しばしば、完了相接頭辞付けた語形(意味は同じ)が用いられる上の例のmegírtは、動詞írに完了相接頭辞meg-を付けて完了の意味明確にしている。 完了の意味名詞表現されることもある。例:Annának írt levél (「アンナ宛てて書かれ手紙」、"a letter written to Anna"、írtには完了相接頭辞meg-は付かないが、Annánakアンナに対して)が付くことにより、一回行為としての意味が生まれて完了の意味表されている)。

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分詞

出典:『Wiktionary』 (2018/07/05 07:29 UTC 版)

名詞

 (ぶんし)

  1. 準動詞一種で、動詞屈折形容詞機能備えたもの。

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