ジェルンディオ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/17 08:27 UTC 版)
ジェルンディオ (gerundio) とは、イタリア語での動詞の活用(叙法)の一つである。主語によって変化しない不定法に属する。また、副詞のような働きをする。
現在進行形を作るのに用いられることや、イタリア語のジェルンディオの訳が他の言語での動名詞にあたるため(たとえば英語では動名詞を gerund という)、動名詞と訳されることもあるが、「~すること」を指す名詞の働きはしない。また、スペイン語の gerundio と綴りが同じため、現在分詞と訳されることもあるが、現在分詞は異なる活用 (participio presente) が別に存在しているため適切でない。上記のことから、イタリア語文法用語としてジェルンディオで定着している。
現在進行形のほか、「……ながら」(現在)、「……ので」(過去)といった従属節的な意味に用いられる。 ジェルンディオは単独では、接続詞のように働く。
- 例:L’appetito vien mangiando.[1]
- 訳:食欲は食べるうちに出てくる。
用法としてはフランス語のジェロンディフ(gérondif: 前置詞 en+現在分詞の形)に似ている。
脚注
- ^ Sapuppo, Andrea. “Verbi del modo gerundio” (イタリア語). 2025年2月17日閲覧。
関連項目
ジェルンディオ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/02 19:00 UTC 版)
ジェルンディオ (modo gerundio) は、主体となる動詞とともに使用され、その動詞と同時(過去の場合は以前に)進行していることを示す叙法である。時制は現在と過去だが、ジェルンディオ現在 (gerundio presente) はジェルンディオ単純、ジェルンディオ過去 (gerundio passato)をジェルンディオ複合とも呼ぶ。 動作の主体は、特に明記がない場合は依存している動詞の主語に連動する。ジェルンディオ自体は人称によって変化しない。詳細はジェルンディオを参照。
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