サ行変格複合動詞としてのする
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 03:58 UTC 版)
「為る」の記事における「サ行変格複合動詞としてのする」の解説
するは、前述の通り、以下のような語の下につき、動詞に転化させる。 名詞-「行動する」、「哲学する」、「信ずる」 古くは専ら動作性の名詞だけが付いたが、昭和末期以降、物名詞の付いた形も用いられるようになった。これについては、下記を参照。多くは漢語が上に付くが、和語の名詞が上に付くこともある。また、外来語の場合は、「スタートする」などの英語における動詞につく事が多い。なお一文字の漢語の時は、ウまたはンで終わる場合に「講ずる」「信ずる」のように濁る。さらに現代では複合動詞との意識が希薄となって一般の動詞との類推が働き、「-ずる」から「-じる」に音が転じる傾向があり、それに併せて活用が上一段活用になる(サ変の上一段化)ことや、「愛する」のように五段活用「愛す」になる(サ変の五段化)こともある。このため、このパターンの活用は、三種類ある。 状態の副詞-「どきどきする」、「ゆったりする」 おのおの独立した「副詞+する」と間違えやすく、文中における働きによって区別する。(副詞部分に「と」をつけたり、副詞部分を文のより前の位置に移動したりすると文が成立しなくなる場合は複合動詞である) 形容詞の語幹に「ん」がついたもの-「重んずる」「甘んずる」 「-ずる」の形になる。接尾語「み」のついた「-みする」が「-んずる」へと変形(撥音便)したもの。さらに「甘んじる」のように上一段活用にも活用が変化する。 副詞「全く」のウ音便「全う」- 「全うする」 「全う」は文語形容詞「またし」の連用形とも考えられるが、形容動詞「全うだ」の語幹とは意味が異なる。 このとき出来る語をサ行変格複合動詞という。
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