サ変動詞の構成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 09:15 UTC 版)
サ変動詞の多くは、漢語の名詞に「する」が付いた複合語である。この他、外来語を語幹とするもの(例:「キャッチする」)、和語の名詞+「する」の形のもの(例:「早起きする」)、擬態語や副詞に「する」が付いた形のもの(例:「はっきりする」「どきどきする」)がある。「達する」「全うする」など、「する」の前の部分(語幹)が単独では単語として使われない形のものもある。 歴史的には、形容詞連用形と「す」を複合した「重くす」「全くす」なども見られたが、現在の口語では「全うする」など語形の変化した形を除けば用いられない。 「する」を付けることでサ変動詞となる名詞は、古くは動作性の名詞だけであったが、近年は「煙草する」「お茶する」「学生する」「OLする」「青春する」「グルメする」「哲学する」「科学する」のように物や身分や抽象理念を表す名詞に「する」の付いた形も用いられるようになってきている(規範的な言い方として認められるところまでは行っておらず、揺れている用法と言っていいだろう)。 コンピュータの漢字変換ソフトウェアでは、後ろに「する」を続けることができる動作性の名詞を「サ変名詞」「ザ変名詞」などに分類し、ユーザによる辞書登録時もこれらを指定できるものがある。
※この「サ変動詞の構成」の解説は、「サ行変格活用」の解説の一部です。
「サ変動詞の構成」を含む「サ行変格活用」の記事については、「サ行変格活用」の概要を参照ください。
- サ変動詞の構成のページへのリンク