五十音
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/15 05:14 UTC 版)
五十音(ごじゅうおん)または五十音図(ごじゅうおんず)とは、日本語の仮名文字[注 1]を母音に基づき縦に五字(=段・列)、子音に基づき横に十字(=行)ずつ並べたもの。
- ^ 平仮名・片仮名
- ^ サ行は古い時代には[ts]と発音されていたという説が有力であり、ハ行は当時の発音では [ɸ]、さらに古い時代には[p]であったとされている。なお k から m までの配列は、調音位置が口の奥から前へ来るように並べられているからである。ヤ・ラ・ワ行がまとめられているのは、サンスクリットでは y, r, v(実際の発音は[ʋ]か[w]) がそれぞれ i, ṛ, u に対応する半母音とみなされているからである。y, r, l, v という順序も、k から m と同じ理由である。
- ^ ハ行は当時、無声両唇摩擦音 [ɸ]
- ^ あ行が「アイウエヲ」、や行が「ヤヰユエヨ」、わ行が「ワイウヱオ」と表記されている。
- ^ もしくは空白とする。
- ^ 明覚『反音作法』、1093年
- ^ 五十音順はなぜ「あかさたな」の順番なのか? - ねとらぼ
- ^ a b Q.7 「あいうえお/あかさたな」の順なのはどうして? 肥爪周二|素朴な疑問vs東東京大学FEATURES、広報誌「淡青」 vol.45、2022.09号、2022-10-13
- ^ 古田東朔・築島裕『国語学史』東京大学出版会。
- ^ 田中 2011、pp 33、35。田中のこの箇所の記述は古田『音義派「五十音図」「かなづかい」の採用と廃止』を引用したものである。
- ^ 渡辺 2012、p 3。原文に明治6年 (1871年) とあるが、明治6年は1873年である。なお、文部省による1873年の『小學教授書』の存在が確認できる。
- ^ a b c 古田 1957年、p26。
- ^ 『片仮名元字』(出版年不明) では、この字は「以」の字の左側であると説明する図がある。
- ^ 小学校令施行規則、明治33年文部省令第14号、第一号表。法令全書 明治33年 (1900年)、p 496に掲載。リンク先は国立国会図書館デジタル化資料。
- ^ 小松英雄『いろはうた』(中公新書、1979年)。
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五十音
「五十音」の例文・使い方・用例・文例
- 日本語の五十音図, かな表.
- 五十音図のあ行
- 日本語の五十音図という図表
- ある語の音節が,五十音図の同行または同段で他の音節と通じ合うこと
- 俳諧で,五十音図の同行または同段の音が句の中間で重なること
- 五十音図のカ行
- 五十音図において,カ行に対する濁音の行
- 五十音図の各行の五つの音
- (日本語の)五十音
- 五十音順という,物事の配列順序
- 五十音図という図
- 五十音図の中のザ行
- 日本語の五十音図のタ行
- 五十音図におけるダ行
- 五十音図におけるナ行
- 五十音図のハ行
- 五十音図のパ行の音節
- 五十音図のバ行
- 五十音図のパ行
- ま行という,五十音図の七番目の行
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