ちとは?

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 言葉 > 表現 > みち > の意味・解説 

語素指示代名詞の下に付いて、方角・場所・時間などの意を表す。「こち(此方)」「いずち(何処)」


五十音図タ行の第2音。硬口蓋無声破擦子音[tʃ]と母音[i]とから成る音節。[tʃi]

平仮名「ち」は「知」の草体から。片仮名「チ」は「千」の全画から。

[補説] 「ち」は、古く歯茎無声破裂子音[t]と母音[i]とから成る音節ti]であったが、室町時代末にはすでに[tʃi]と発音されていた。


ち【遅〔遲〕】

常用漢字] [音](漢) [訓]おくれる おくらす おそい

[一]〈チ〉

進み具合がぐずぐずしている。おそい。「遅疑遅速遅滞遅遅遅筆巧遅

予定時間を過ぎてしまう。おくれる。「遅延遅刻遅配

[二]〈おそ〉「遅寝・遅番


ち【質】

⇒しつ


ち【地】

[音](漢) (ヂ)(呉) [訓]つち

学習漢字2年

[一]〈チ〉

に対して下方広がる土地大地。「地下地球地形地軸地質地上地図大地天地陸地驚天動地

一定の土地。場所。「地域地価地区地帯地点地方外地各地基地現地耕地産地借地生地(せいち)・整地宅地敵地転地当地平地僻地(へきち)・墓地余地領地

よって立つところ。身分立場。「地位地歩見地門地

ある特定の境域状況。「危地窮地境地死地実地

副詞をつくる助字。「驀地(ばくち)」

[二]〈ジ〉

大地土地。「地獄地所地震地面田地路地露地

その土地。「地酒(じざけ)・地元(じもと)」

加工する前の土台をなすもの。「地金(じがね)/生地(きじ)・紺地下地(したじ)・素地無地

本性もちまえ。「地力(じりき)/意地意気地(いきじ・いくじ)」

名のり]くに・ただ

難読驀地(まっしぐら)


ち【治/持】

〈治〉⇒じ

〈持〉⇒じ


ち【血】

動物血管内を流れ体液血液血潮(ちしお)。「赤い血」「血が出る」→血液

血縁血統血筋。「血のつながり」「血は争えない

人のもつ感情思いやり。「若い血がたぎる

[下接語] 悪(あく)血・生き血・産(うぶ)血・膿(うみ)血・返り血黒血毒血・生(なま)血・古血・悪(わる)血(ぢ)鼻血


ち【×笞】

[音]チ(呉)(漢) [訓]むち しもと

むち。むち打つ。「笞刑笞杖(ちじょう)/鞭笞(べんち)」


ち【致】

常用漢字] [音](呉)(漢) [訓]いたす

めざすところまで届ける。至らせる。「引致招致送致誘致拉致(らち・らっち)」

最後まで行き着く。「致死致命傷

物事行き着くところ。「一致合致極致

気持ちおもむくところ。「雅致筆致風致

仕事役目返す。「致仕

名のり]いたる・おき・とも・むね・ゆき・よし


ち【知】

[音](呉)(漢) [訓]しる

学習漢字2年

物事本質をしる。対象を心に感じ取る。「知覚知識知命感知察知周知熟知承知認知未知予知

しらせる。「下知(げじ・げち)・告知通知報知

相手理解し、つきあう。しりあい。「知音(ちいん)・知己(ちき)・知遇知人知友旧知辱知

物事見抜く力がある。理解する能力。ちえ。「知恵知者知能知略英知奸知(かんち)・機知故知才知人知世知頓知(とんち)・無知理知良知

取りしきる。つかさどる。「知県知事

名のりあき・あきら・おき・かず・さと・さとし・さとる・ちか・つぐ・とし・とも・のり・はる

難読知客(しか)・不知火(しらぬい)


ち【×笞】

刑罰用いる、むち。しもと。

律の五刑のうち最も軽い刑。むちで打つもの。10打から50打までの五等がある。笞刑笞罪


ち【箇/個】

接尾助数詞。数を数えるのに用いる。

嬢子(をとめ)のい隠る岡を金鉏(かなすき)も五百(いほ)—もがも鉏きばぬるもの」〈記・下・歌謡〉

[補説] 連濁により「ぢ」となることがある。→じ(箇)


ち【路/道】

みち。道路

大坂に遇ふや嬢子(をとめ)を道問へば直(ただ)には告(の)らず当芸麻(たぎま)—を告る」〈記・下・歌謡〉

[補説] 地名の下に付くときは、「あづまぢ」「しなのぢ」のように、多く連濁で「ぢ」となる。→じ(路)


ち【知/×智】

物事認識したり判断したりする能力知恵。「—・情・意

(智)《(梵)jñānaまたは、梵prajñāの訳》仏語事物道理識知判断推理する精神作用また、真理観ずるところの智慧や、悟りの意にも用いる。


ち【痴/×癡】

愚かなこと。また、その人

「聖既に多情、—固より多情」〈織田訳・花柳春話

三毒の一。無明(むみょう)であること。


ち【×馳】

人名用漢字] [音]チ(漢) [訓]はせる

馬を走らせる。「馳駆馳走背馳

名のり]とし・はやし


ち【千】

10010倍。せん。また、他の語に付いて複合語をつくり、数の多いことを表す。「千歳(とせ)」「千万(よろず)」

「百(もも)に—に人は言ふとも月草の」〈・三〇五九〉


ち【家】

いえ。すまい。多く格助詞「ん」を付けて「ん家」の形で用いる。「自分家」「お前ん家」


ち【緻】

常用漢字] [音](漢)

きめが細かい行き届いてくわしい。「緻密巧緻細緻精緻


ち【乳】

ちち。乳汁(にゅうじゅう)。「乳兄弟」「添え乳

「みどり子の—乞ふがごとく」〈・四一二二〉

《形が乳首似ているところから》羽織・幕・旗などにつけた、ひもやさおを通すための小さな輪。「ひもを乳に通す」

釣鐘表面にある、いぼ状の突起

乳房乳首(ちくび)。「乳の下」

「胸をあけて—などくくめ給ふ」〈源・横笛

乳金物(ちかなもの)」の略。

乳の画像
(3)
乳の画像
わらじの乳(2)

ち【×弛】

⇒し


ち【徴】

中国日本音楽階名の一。五声の第4音。宮(きゅう)に次いで重要な音。


ち【稚】

常用漢字] [音](漢) [訓]わかい いとけない

年が若い。成熟ていない。「稚気稚魚稚拙/幼稚」

[補説] 「穉」は本字

名のり]のり・わか・わく

難読稚児(ちご・ややこ)・丁稚(でっち)


ち【治】

世の中がよくおさまっていること。また、おさまるようにすること。「延喜の治

まつりごと政治。「徳川五代の治」

病気をなおすこと。

「風の—どもをせさせ給ふ」〈栄花玉の


ち【痴〔癡〕】

常用漢字] [音](呉)(漢) [訓]おこ しれる

知恵足りない。おろか。「痴人痴態痴鈍痴呆(ちほう)/音痴愚痴

男女関係で理性を失ったさま。「痴情痴話情痴

物事に夢中になること。「書痴


ち【霊】

語素自然の事物などの名詞の下に付いて、それが神秘的な力をもつ意を表す。「いかず霊()」「おろ霊(大蛇)」「みず霊(水霊)」


ち【池】

[音](漢) [訓]いけ

学習漢字2年

[一]〈チ〉

いけ。ほり。「池魚池沼池畔園池金城湯池貯水池

などをためるもの。「硯池(けんち)・電池墨池

[二]〈いけ〉「古池


ち【×智】

人名用漢字] [音]チ(呉)(漢)

物事をよく理解する。賢い。「智愚智者

物事理解する能力。「智慧(ちえ)・智能叡智(えいち)・奸智(かんち)・才智明智

[補説] 「知」と通用する。

名のり]あきら・さかし・さと・さとし・さとる・とし・とみ・とも・のり・まさる・もと

難読智利(チリ)


ち【×鉤】

釣り針。ちい。

「弟(おとのみこと)時に既に兄(このかみ)の—を失ふ」〈神代紀・下〉


ち【×茅】

チガヤ古名

浅茅原—生(ふ)に足踏み心ぐみ我(あ)が思ふ児らが家のあたり見つ」〈・三〇五七


ち【置】

[音](呉)(漢) [訓]おく

学習漢字4年

一定の所に据える。おく。「置換安置位置拘置装置対置配置放置留置

ある機関設ける。「存置廃藩置県

物事決まりをつける。「処置措置

名のり]おき・き・やす


ち【父】

上代男子敬っていった語。「おほぢ(祖父)」のように他の語の下に付く場合連濁のため「ぢ」となることがある

「甘(うま)らに聞こし以ち食(を)せ、まろが—」〈記・中・歌謡〉


ち【徴】

⇒ちょう


ち【地】

に対して地上人間が生活し、動植物生息繁茂する大地。「天と地

地面地上。「枯れ葉地に落ちる

に対して陸地。おか。「地の果て

場所。ところ。「安住の地」「思い出の地」

領土。「隣国と地を接する」

荷物掛け物・本などの下の部分。「天地無用」⇔天。

天・地・人」と三段階に分けたときの、2番目。三つ一組のものの中位

地の画像
(1)表紙 (2)(3)(4)(5)
地の画像
(6)

ち【値】

[音](漢) [訓]ね あたい

学習漢字6年

[一]〈チ〉

物のねうち。「価値

数の大きさ。「極値数値同値絶対値偏差値

出あう。「値遇

[二]〈ね〉「値段高値安値


ち【×雉】

[音]チ(漢) [訓]きじ きぎし きぎす

鳥の名。キジ。「雉兎(ちと)/白雉

土を築き固めた城の垣根

名のりのぶ・ふさ

難読雉子(きじ・きぎし・きぎす)


ち【恥】

常用漢字] [音](呉)(漢) [訓]はじる はじ はじらう はずかし

[一]〈チ〉

はじる。はじ。「恥辱羞恥(しゅうち)・無恥廉恥

隠し所陰部。「恥骨恥部恥毛

[二]〈はじ〉「赤恥

[補説] 「耻」は俗字


ち【ち・チ】

〔名〕 五十音図第四第二段(タ行イ段)に置かれ、五十音順第十七位のかな。いろは順では第八位で、「と」のあと「り」の前に位置する。現代標準語音韻では、舌先硬口蓋との間で調音される無声破擦音 tʃ と母音 i との結合した音節 tʃi にあたり、これを清音の「ち」という。これに対して、「ち」に濁点をつけた「ぢ」は、tʃ と同じ調音点における有声破擦音 dʒ と母音 i との結合した音節 dʒi にあてられる。これを「ち」の濁音という。ただし、標準語では dʒi は破裂伴わない ʒi と全く混同されており、「ぢ」と「じ」との間に発音上の区別はない。「ち」「ぢ」はそれぞれ「ゃ・ゅ・ょ」を伴って拗音の tʃa, tʃu, tʃo; ʒa, ʒu, ʒo を表わす。「ち」の字形は「知」の草体から出たもの、「チ」は「千」を用いたものであるローマ字では、「ローマ字のつづり方」(昭和二九年内告示)に、第一表に ti tya tyu tyo濁音zi zya zyu zyo)をあげ、第二表にいわゆるヘボン式cha chi chu choja ji ju jo と、いわゆる日本式di dya dyu dyo とをあげている。


語素指示代名詞について、方角・場所などを表わす。「おち(遠)」「こち(此方)」「いずち(何方)」など。


ち【乳】

〔名〕

哺乳動物が子を産んだ後に、その乳房から分泌する、産んだ子を養うための乳白色液体。ちち。乳汁(ちしる)。ちちのしる。

万葉(8C後)一八・四一二二「緑児(みどりこ)の 知(チ)乞ふが如く 天つ水 仰ぎてそ待つ」

名語記(1275)三「牛のちをにうとて仏に供する

乳房また、乳房の先端乳首(ちくび)。

源氏100114頃)薄雲ふところに入れて、うつくしげなる御ちをくくめ給ひつつ」

滑稽本浮世床(1813‐23)二「乳下(チのした)より両足まで全身泥にまみれて

③ 乳を飲んでいる頃の幼児乳飲み子

曾我物語南北朝頃)三「なんぢ、いかなるむくいにて、ちのうちにして、父におくれ」

④ (形が乳首似ているところから) 竿(さお)・綱・紐(ひも)などを通すために、旗・幟(のぼり)・幕・蚊帳羽織草鞋(わらじ)などのふちにつけた小さな輪。みみ。〔十巻本和名抄(934頃)〕

浮世草子西鶴織留(1694)一「此(この)蚊帳を見れば、〈略〉乳(チ)毎に五色の房を付」

(5) 釣鐘表面多数並んでいる疣(いぼ)状の突起音響効果大きくするために付ける。にゅう。また、それに形の似た突起。〔名語記(1275)〕

(6)ちかなもの乳金物

良人の自白(1904‐06)〈木下尚江〉前「乳打ったる厳めし表門に」


ち【千】

1 千(せん)。百の一〇倍。また、数の多いこと。

万葉(8C後)一二・三〇五九「百(もも)に千(ち)に人は言ふとも月草の移ろふ情(こころ)吾は持ためやも」

2語素〕 千(せん)。また、数の多いことを表わす。「ちとせ(千歳)」「ちよろず千万)」「ちさと(千里)」「ももちどり百千鳥)」「やちぐさ八千草)」など。


ち【地】

〔名〕 (「ぢ」とも)

① 天に対して地上大地地球

宇津保(970‐999頃)吹上下「いやゆきが琴を〈略〉ねたうつかうまつるに、雲の上より響き地の下よりとよみ」

小学読本(1874)〈榊原那珂稲垣〉五「天も知るべく地も知る可く」〔易経‐乾卦文言

② 海に対して陸地

平家13C前)二「これは猶舟津近うあしかりなんとて、地へわたし奉り」

土地表面。ある区画内の土地地面地所。土。

宇津保(970‐999頃)蔵開上「このはこの地のほどにもみえず。御供なる人に、『この地の内か、見よ』とのたまふ

方丈記1212)「所を思ひ定めざるがゆゑに、地を占めてつくらず」

④ ある限られた地域地方。ところ。また、そこに住む人

令義解718)戸「地遠人稀之処。随便量置」

吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉七「其地を去らぬことを示した」〔孟子公孫丑下〕

(5) ある者に支配されるところ。領地また、その者の影響勢力の及ぶ範囲なわばり

古本説話集(1130頃か)四七「この御てらのちは、こと所よりはちのてい、かめのこうのやうにたかければ」

(6) そのものの置かれた位置。たちば。地位境遇

(7) 物の下方。床に接す部分。「天地無用

(8) 本を立てたとき、床に接す部分。天、小口、背、表紙でない部分

(9) 物の基本となる部分基礎根源また、したじ。

童子問(1707)上「礼以為輔。忠信以為之地

(10) 大地主宰する神。地神

[補注]「ち」は「地」の漢音、「ぢ」は呉音例文の「地」または「ち」の表記清濁は必ずしも明らかではないので、一部「じ(地)」の項と重複してあげた。


ち【家】

語素〕 「うち(家)」が助詞「の」と熟し変化したもの。「ぼく(僕)んち」「かれ(彼)んち」など。

子を貸し屋(1923)〈宇野浩二〉五「佐さん、あんたん家(チ)へおいてくれない


ち【市】

語素〕 市(いち)の意を表わす。あるいは「いち」の略か。「たけち(高市)」「あゆち(年魚市)」「つばいち海柘榴市)」など。


ち【徴】

〔名〕 中国および日本の音楽音階一つ五音宮・商・角・徴・羽)の一つ主音の宮に次いで中心となる音。宮より完全五度上方に当たる。

古今著聞集(1254)六「管絃のおこり、そのつたはれる事ひさし。〈略〉宮・商・角・徴・羽五音あり」〔史記楽書


ち【智】

〔名〕

物事道理理解し、是非・善悪判断する能力知恵智慧知力。知。

懐風藻751)奉和藤太政佳野之作〈葛井広成〉「開仁対山路、猟智賞河津

徒然草1331頃)一六七「我が智をとり出でて人に争ふは、角あるものの角をかたぶけ、牙(きば)あるものの牙をかみ出だすたぐひなり」

草枕(1906)〈夏目漱石〉一「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される」〔孟子公孫丑・上〕

はかりごとめぐらすこと。〔戦国策策・懐王

③ (梵 jñāna訳語仏語一切の事象や道理に対して的確な判断下し心中惑い絶つはたらき。慧(え)(梵 prajñā の訳語)と合して智慧ともいう。そのはたらきの上から、二智、三智四智など、種々の智が説かれる。

観智院三宝絵(984)上「喩ひ有れども若し禅定无(な)ければ、其の心閑まらずして」


ち【治】

〔名〕 (「ぢ」とも)

世の中のよくおさまること。よい政治国中ゆきわたること。また、そのようにすること。善政治世太平

太平記14C後)一三次には乱を鎮め治を致す謀を以て」〔書経蔡仲之命〕

② 国をおさめること。政治まつりごと

清国対す宣戦詔勅明治二七年(1894)八月一日文明の化を平和の治に求め、事を外国構ふるの極めて不可なるを信し」

中国で、官庁所在地。〔劉禹錫右僕射史公神道碑〕

病気をなおすこと。治療療治また、病気がなおること。平癒快癒

栄花(1028‐92頃)玉の「風重くおはしますとて風の治どもをせさせ給ふ


ち【父】

〔名〕 男子敬っていう上代語。ちち。かぞ。他の語の下に付いて用いられる場合は、連濁によって「ぢ」となることもある。

古事記(712)中・歌謡「横臼(よくす)に 醸(か)みし大御酒(おほみき) 甘(うま)らに 聞こし以(も)ち食(を)せ まろが知(チ)」


ち【痴】

〔名〕

物事考え判断する力がたりないこと。おろかなこと。また、その人。あほう。ばか。しれもの痴愚

俳諧蠧集(1684)「地に礼し天に拱(こまぬく)ならはしや〈千之〉 癡は七夕念仏かすらん〈其角〉」

当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉六「横町新道へはしりこんで、犬の糞ふみつけるは実に馬鹿気きった事じゃあないか、我輩夙(つと)にここに見あり。狂と呼び癡(チ)と喚ぶ」〔高士伝〕

② (梵 moha または mūḍha訳語仏語三毒または根本煩悩一つ物事に対して正し判断が下せない暗愚な心のはたらきをいう。惑い迷う心作用のこと。愚痴蒙昧(ぐちもうまい)。

*九冊本宝物集1179頃)二「つぎに癡と申は、ぐちにしておろか成るを申なり」


ち【知】

〔名〕

事物認識し、是非・善悪判断する能力。智。⇔行。

曾我物語南北朝頃)七「位のたかからぬをなげかざれ、ちのひろからぬをばなげくべし」〔易経繋辞下〕

② 知りあい。なじみ。ちかづき。〔春秋左伝昭公二八年〕

その人となりを認められて厚く遇されること。知遇。〔岑参‐北庭西郊候封大夫受降回軍献上詩〕


ち【稚・穉】

〔名〕 小さなもの。おさないもの。

集義和書(1676頃)一「日本東方なれども小国なり。陽の穉なり」

江戸繁昌記(1832‐36)三「数牝一団(かかあでやい)、児を負ひ、穉を抱き喧嘩井辺林立す」


ち【笞】

〔名〕

令制で、刑罰用い道具一種罪人などをたたいた木の若枝でつくったむち。しもと。

② 律で、五刑一つ。むちで打つ刑で、最も軽い。日本では、律の五罪一つ。打つ数により一〇から五〇まで、一〇ごとの五等級にわかれる。

*律(718)衛禁「若畜産唐突守衛備。入宮門者。七十。衝仗衛者。笞五十」〔漢書刑法志〕


ち【箇・個】

〔名〕 ⇒じ(箇)


ち【致】

〔名〕 物事有様おもむき

俳諧春泥句集(1777)序「夫詩と俳諧いささか其致を異にす」〔南史‐孫瑒伝〕


ち【茅】

〔名〕 植物「ちがや(茅)」のこと。《季・秋

書紀720仁徳六二年是歳(北野本訓)「敦く茅(チ)(すすき)を敷きて」


ち【血】

〔名〕

動物血管内を循環する体液脊椎動物ではヘモグロビンを含むため赤く見える。ちしお。血液

古事記(712)上「爾に其の御刀の前に着ける血(ち)走りて湯津石村に就きて」

宇津保(970‐999頃)春日詣散り落つ花弁(はなびら)に、爪(つま)もとよりちをさしあやして、かく書きつく」

同一先祖につながる関係。血族の関係。血統血縁血筋

修禅寺物語(1911)〈岡本綺堂〉一「母御血筋をつたへし為、血は争はれぬものでござりまするな」

人間有する感情や、暖かい思いやり

④ 「ちのみち血道)」の略。

*妻(1908‐09)〈田山花袋三八「お前じっとしてお出でよ、血にさはるとわるいよ」


ち【路・道】

語素〕 みち、道路の意。地名の下に付く時には、そこへ行く道、その地域通っている道、その付近などを意味する。この場合多く連濁で「ぢ」となる。→路(じ)。

古事記(712)下・歌謡「大坂に 遇ふや嬢子(をとめ)を 道問へば 直(ただ)には告らず 当芸麻(たぎま)知(チ)を告(の)る」

[補注]「みち」は、この「ち」に接頭語「み」の付いてできた語。


ち【鉤】

〔名〕 を釣る針。釣針(つりばり)。ちい。

古事記(712)上「此の鉤(ち)は、淤煩鉤(おぼち)、須々鉤(すすち)、貧鉤(まぢち)、宇流鉤(うるち)」〔改正増補和英語林集成(1886)〕


ち【霊】

語素〕 神や自然の霊の意で、神秘的な力表わす。「みずち(水霊)」「のつち(野霊)」「いかずち)」「おろち(大蛇)」。「わたつみ」「やまつみ」「ほほでみ」の「み」と同じ。


ち【風】

語素〕 風の意。し。「はやち(疾風)」「こち(東風)」など。


ち【地】

本の下の小口切り落とし部分)。罫下(けした)ともいう。
中綴
本

ち 【血】

古代エジプト人は血は生命を表すと考えた。それで村落門口守りまじないとして血をふりかける風があった。キリスト十字架イエスの血の象徴とみて魔力のある護符とした話もある。古代ユダヤ人も血は人間精神を表すと考えていたのである日本血書血判も、血がその人を代表するとの観念所産らしい。→ 血忌

ち〔乳〕

幟や旗の縁へ輪にしてつける布の名称。
五月幟の旗や幟などの縁につけ、竿や紐などを通す小さな布の輪。

  1. 鰻屋通り符牒にして、一といふ数量を表す。通り符牒参照せよ(※巻末通り符牒参照)。〔符牒
  2. 一。〔鰻屋

分類 符牒鰻屋


  1. 木綿屋通り符牒にして七といふ数量を表す。通り符牒参照せよ(※巻末通り符牒参照)。〔符牒

分類 符牒


  1. 紙店通り符牒にして、八といふ数量を表す。通り符牒参照せよ(※巻末通り符牒参照)。〔符牒
  2. 八。〔紙屋

分類 符牒紙屋


チ(※「千(せん)か」)

読み方:ち

  1. 二。〔足袋商〕
  2. 二。〔紙屋関西)〕

分類 紙屋足袋

隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

読み方

読み方

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/16 14:59 UTC 版)

五十音と撥音


  1. ^ a b c 日本国語大辞典小学館、2001年、第2版。


「ち」の続きの解説一覧

出典:『Wiktionary』 (2021/12/05 03:20 UTC 版)

発音

  • IPA: /t͡ɕi/又はIPA: /t͡ʃi/

名詞: 血

  1. 血液体内循環し、呼吸器から体の各組織酸素運び二酸化炭素運び出し消化器から水溶性栄養素運び老廃物排泄器に運ぶ体液
  2. 血縁関係。
  3. 生まれ持った性癖など。

語源

古典日本語」(血) < 日本祖語 *ti

発音

成句

ここでは、熟語を除いた「血」のみの成句とする。

翻訳

名詞: 千

  1. 1000和語

派生語

名詞: 茅

  1. ちがや

派生語

名詞: 乳

  1. ちち。他の和語複合するときの変化、又は原形か。

派生語

助詞

  1. (方言) 接続助詞のて。
  2. (方言) 引用を表すと。って。

漢字

Wiktionary:漢字索引 音訓 ち参照

関連項目

「ち、チ」で始まる日本語

名詞:血

  1. 血液
  2. 血統血筋ちすじ

語源

日本祖語 *ti

発音

一拍名詞一類

室町時代以前
↗てぃぃ
室町時代以降
↗ちぃ

名詞:千

  1. セン多数

名詞:茅

  1. ちがや

名詞:乳

  1. ちち母乳
  2. 乳房ちぶさ

接尾辞

  1. 体言に付いて方角場所を表す。
  2. 数詞に付いて数であることを示す。




※ご利用のPCやブラウザにより、漢字が正常に表示されない場合がございます。
Copyright © KANJIDIC2 - the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group(EDRDG), used in conformance with the Group's licence. Copyright © 1991-2010 Unicode, Inc. All rights reserved. Stroke Order Diagrams(SODs) licensed from © Kanji Cafe.



ちと同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

「ち」に関係したコラム

  • 株式売買を行う日本国内の証券会社の一覧

    個人投資家が株式投資を行う場合、証券会社を通じて株式売買を行うのが一般的です。証券会社は、株式などの有価証券の売買をはじめ、店頭デリバティブ取引や有価証券の管理を主な業務としています。日本国内の証券会...

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ち」の関連用語

1
100% |||||


3
100% |||||

4
100% |||||

5
100% |||||

6
100% |||||

7
96% |||||




ちのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ちのページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
印刷関係用語集印刷関係用語集
Copyright (C) 2022 K'sBookshelf All Rights Reserved.
中経出版中経出版
Copyright (C) 2022 Chukei Publishing Company. All Rights Reserved.
社団法人日本人形協会社団法人日本人形協会
Copyright (C) 2022 社団法人日本人形協会 All rights reserved.
※このホームページに掲載されている文章・写真・イラストなどの無断転載を禁じます。
皓星社皓星社
Copyright (C) 2022 株式会社皓星社 All rights reserved.
EDRDGEDRDG
This page uses the JMnedict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのち (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
漢字辞典
Copyright © KANJIDIC2 - the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group(EDRDG), used in conformance with the Group's licence.
Copyright © 1991-2010 Unicode, Inc. All rights reserved. Distributed under the Terms of Use in http://www.unicode.org/copyright.html.
Stroke Order Diagrams(SODs) licensed from © Kanji Cafe.

©2022 GRAS Group, Inc.RSS