性癖
「性癖」とは、人間の心理や行動の癖・性格、性質上の偏りのことを意味する表現。
「性癖」とは・「性癖」の意味
性癖とは人間の心理や行動の中で表面化する癖や偏り、または性格の事である。性的嗜好を意味する言葉として使われる事が多いが、熟語としての本来の意味は性的嗜好ではなく、「つい、鼻をかんだ後にティッシュを見てしまう。」「パニックになると大声を出して怒鳴り散らしてしまう。」などの性的な事に関係なくその人個人が無意識にやってしまう行動や癖も性癖である。また、どちらの意味で使用する場合もポジティブな物事を指して使用される場合よりもネガティブな物事を指して使用される場合が多い。性的嗜好として使用する場合、自身の好きな傾向のある作品を検索する際に使用される。「年上」「ぽっちゃり」などのアダルトコンテンツの検索だけでなく、「高身長赤髪ポニーテール」「褐色金髪ベリーショート」などの全年齢向けのアニメや漫画、ゲーム、バーチャルYouTuber、その他コンテンツの作品内やキャラクターを検索する際にも使用される。
自分に「どんな性癖があるのか分からない」という場合、インターネットやSNSなどで「診断 推し」などのワードで検索する事で表示される「キャラ診断」をする事によって、自分の性的嗜好としての性癖に一致するキャラクターのタイプを診断する事ができる。行動の癖としての性癖を知りたい場合、自分で普段の行動を振り返るほか、他者から指摘される事で気がつく事ができる。
「性癖」の語源・由来
本来、性癖の「性」はセックス、性的嗜好の「性」ではなく性格、性質の「性」である。その人個人の性格、性質と癖が合わさり「性癖」という言葉になっている。しかし現在では性癖は性的嗜好、フェチシズムの事として使用される事の方が多くなってしまっている。「性癖」の熟語・言い回し
性癖は「気質」「傾向」「悪癖」などに似た意味を持つ熟語だが、「自分の性癖に合った体型の彼女。」のような性的な意味での言い回しが多い。性癖に刺さるとは
「性癖に刺さる」とは、自分の好みにドンピシャで当てはまる事を意味する言葉である。これは本来の意味ではなく性的な意味で使用される表現である。
性癖ポーカーとは
「性癖ポーカー」とは、「サークルななエすう」から発売されているカードゲームである。「委員長」「腹黒」など様々な性癖が書かれたカードで構成されている。手札を6枚引き、そこからポーカーのように手札を入れ替えた後に揃えたカードの性癖をもつキャラクターの魅力をプレゼンする遊びである。
「性癖」の使い方・例文
「性癖」は個人の癖を意味する言葉として使用される以外にもフェチシズムの意味として使用される場合がある。例文1:私は考え事をしていると額を指でトントンと叩く性癖がある。
例文2:美しく完成されたモノも醜く歪めたいという私の性癖は他人から理解されない。
例文3:「年下の女性に母親のように振る舞ってもらい慰めてもらいたい。」という性癖の作家のみを集めた合同誌が発売された。
例文4:彼にはバラバラに置かれた物をみるとキッチリ等間隔に並べる性癖があるようだ。
例文5:キャラ診断で調べたところ、僕には「安心感のあるリーダータイプ」のキャラクターが好きな性癖があるようだ。
例文6:ファンの方から「私の性癖に刺さりました。今後の活躍も期待しています!」と応援メッセージがきた事が何よりの励みだ。
例文7:これまでのデータから犯人には女装癖、完璧主義者の性癖があると推測されます。
例文8:新登場のキャラクターはつり目で高身長スレンダーな外見をしていて僕の性癖に合っている。
例文9:実際に遭遇した人や身近に存在する人でないと野生動物の性癖は理解する事ができない。
例文10:あの取引相手はこちらの心配性な性癖まで考慮して仕事の依頼を提案してくる。
せい‐へき【性癖】
性癖
性癖―体が知っていた愛の記憶
性癖
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/29 07:18 UTC 版)
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性癖(せいへき)とは、人間の心理・行動上に現出する癖や偏り、傾向、性格、性向のことである。
概要
その人のパーソナリティに根ざし、生活スタイルを方向づけるような行動傾向を指して用いられるのが本来の用法である。
物を片っ端から収集する収集癖や、何事にも完璧を求める完全癖など、方向性や程度によっては、世のため人のためになる性癖もあるが、見え透いた嘘を繰り返す虚言癖や、自分の裸体や性行為を人に見せたがる露出癖、悪いと分かっていながら盗みを繰り返す窃盗癖や、火付けがやめられない放火癖など、病的なものや反社会的なものを指して性癖の語を用いることが多い。また正義漢、お調子者、皮肉屋、ケチなどといった人間の類型も、特徴的な性癖によるラベリングの産物である。
誤用的な用法
上記のように、性癖の「性」は、人の性格、性向、性質を指し、性的(セクシャル)な意味はない[1]。しかし、近年は誤って性交の意ととらえ、性行動に関係する癖(性的魅力や性的興奮)、もしくは性的倒錯やフェティシズム、キンクの意で用いたり、本来は性的、性愛、性欲と表記すべきところに性癖の語を使う誤用が見られるようになった[2][3]。
脚注
- ^ 道浦俊彦 (2012年7月6日). “4769「性癖」|(ytvアナウンサー)『道浦TIME』”. 讀賣テレビ放送. 2021年1月26日閲覧。 “そういえば以前、「最近、『性癖』を『セクシャルな意味』だと思っている人が増えている」という話を、NHK放送文化研究所の塩田雄大さんに聞いたのを思い出したのです。そのときは「そんなバカな」と思ったのですが、どうやら、その「バカな」が進行しているようです。”
- ^ 『大辞泉 第二版』
- ^ 『三省堂国語辞典 第七版』
性癖
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 23:39 UTC 版)
本来は癖の意であり、人間の心理・行動上に現出する偏りや傾向のことで、特に悪癖と見做されるものを指す場合が多い(貧乏揺すりなど)。
※この「性癖」の解説は、「日本語の誤用」の解説の一部です。
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