返り血とは? わかりやすく解説

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かえり‐ち〔かへり‐〕【返り血】

読み方:かえりち

相手切った刺したりしたときに、はねかかってくる血。「—を浴びる」

比喩的に)ある行動起こした反動として生じる、好ましくない事柄。「増税強行によって支持率低下の—を浴びる」


返り血

作者半村良

収載図書夢あわせ
出版社文芸春秋
刊行年月1989.1

収載図書夢あわせ
出版社文芸春秋
刊行年月1992.1
シリーズ名文春文庫


血痕

(返り血 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/17 08:18 UTC 版)

血痕(けっこん、英語:Blood residue, bloodstain)とは、血液の痕跡のことである。犯罪現場などに残されており、犯人を特定する重要な証拠として鑑識法医学の分野で使用する[1]。また、血痕パターン分析英語版は、考古学分野でも活用される[2]

血の散らばり方(血しぶき、血が出た後に外力によって変化した擦過血痕等)によって、血がどのような力で体のどこから出血したものか、出血した後にどういう力が起きたか等が分析される。また、犯人が出血していた場合も、DNA型鑑定などによって有力な証拠となる。出血してからの時間でも色などが変化し、場合によっては血漿の分離なども起きる。古く乾燥した血痕でも、20世紀初頭に登場したルミノール試薬などによって鑑識に用いられる[3]

とくに、傷をつけた相手にかかる血は、返り血と呼ばれる[4]

出典

  1. ^ Robinson, James L. (2008). “Blood residue and bloodstains”. In Ayn Embar-seddon; Allan D. Pass. Forensic Science. Salem Press. p. 152. ISBN 978-1-58765-423-7. https://archive.org/details/forensicscience00emba 
  2. ^ Hortolà, Policarp (2002). “Red blood cell haemotaphonomy of experimental human bloodstains on techno-prehistoric lithic raw materials”. Journal of Archaeological Science 29 (7): 733–739. doi:10.1006/jasc.2001.0782. 
  3. ^ 血痕がDNAより多くを語るとき”. SWI swissinfo.ch. 2022年6月25日閲覧。
  4. ^ "返り血". デジタル大辞泉. コトバンクより2023年3月21日閲覧

関連項目

  • ルミノール - 血痕の鑑識に用いられる薬品。
  • DNA型鑑定
  • 血の跡ドイツ語版 - 狩猟の際に、手負いの獲物が残す血の跡をたどり追跡する。
  • 血糊(ちのり) - 舞台や映像作品などの出血表現に使用される血に似せた物。

外部リンク


返り血

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/07 02:30 UTC 版)

柏の少女殺し事件」の記事における「返り血」の解説

逮捕後、A宅から押収されたAの着衣・靴や手に巻いていた包帯などからは、県警鑑識課による鑑定では人血反応一切得られていないズボン自転車からは人血判定できないレベル微量ルミノール陽性反応得られているが、Aの母は、自転車ルミノール反応はAが転んで怪我をした際に付いたものだと述べている。 一方本件でBの遺体の法医鑑定行ったのは、弘前大学教授夫人殺人事件再審鑑定などで知られていた、千葉大学医学部法医学教室教授木村康である。そして、この木村鑑定によれば、Bのシャツ刺創右側部分には「手拳大にわたる飛沫状の血痕」が存在し、また犯行現場にも返り血である飛沫痕が残されている。そして、Bの前腕傷口からは30センチ四方血液飛散したと見られるため、「犯人が返り血を浴びていないとは考えられない」とされている。 木村鑑定当初、腕の傷口からの出血少なさから、胸を先に刺され心停止した後に腕を刺された、と考えた。そのため腕からは大出血はせず、胸からの出血着衣防がれたため、犯人が返り血を浴びなかったとしても不自然ではない、と判断した署もこの当初木村見解から返り血については重視しなかったが、実際に遺体発見直後現場駆け付けた目撃者誰かがBの身体動かしその際に胸からナイフが腕ごと抜けて近く水溜まり浸かっている。後にBの腕が水溜まり浸かっていたと知らされ木村は、腕からの出血洗い流されたと判断し、「犯人は必ず返り血を浴びている」と鑑定結果訂正した加えて木村は、遺体刺創右前腕に2か所、右胸に1か所の計3か所であるが、その形成機序前腕の2か所の傷が形成された後、独立して胸の傷が形成された(3回刺突前腕の2か所目の傷の形成連続して胸の傷が形成された(2回の刺突) のいずれか考えられる、とした。しかしAは、「Bを追い抜きざまに右胸を目がけて刺したが、右腕ごと刺し貫いてしまい、ナイフ引っかかって抜けなくなったのでそのまま逃げた」と、ほぼ一貫して1回のみの刺突供述している。 以上の点から、木村鑑定はAの犯人性を疑問視している。しかし、傷口から血液飛散したという見解に対しては、鍔のないナイフの柄からも、Bが右手握りしめていた傘からも、傷口至近距離にあったポシェットからも、まったく血痕検出されていないという反論もある。

※この「返り血」の解説は、「柏の少女殺し事件」の解説の一部です。
「返り血」を含む「柏の少女殺し事件」の記事については、「柏の少女殺し事件」の概要を参照ください。

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「返り血」の例文・使い方・用例・文例

  • これは私の血ではない。すべて相手の返り血だ。私の身体には傷ひとつない。
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