ルミノール反応とは? わかりやすく解説

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ルミノール‐はんのう〔‐ハンオウ〕【ルミノール反応】


ルミノール

(ルミノール反応 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/30 15:01 UTC 版)

ルミノール (luminol) は、窒素含有複素環式化合物の一種で、鑑識や、化学の演示実験に欠かせない試薬である。過酸化水素とともに用いると、血液の存在を強い発光で知らせる。その発光反応はルミノール反応と呼ばれる。水に不溶だが、塩基性水溶液には可溶。


  1. ^ Merck Index, 11th Edition, 5470.
  2. ^ a b Bastos, E. L.; Ciscato, L. F. M. L.; Bartoloni, F. H.; Catalani, L. H.; Baader, W. J. Luminescence 2007, 22, 113-125. DOI: 10.1002/bio.934
  3. ^ a b Shakhashiri, B. Z. 著、池本勲訳 『教師のためのケミカルデモンストレーション2 化学発光・錯体』 丸善、1997. ISBN 4-621-04329-3
  4. ^ 矢田喜美雄『謀殺 下山事件』p.118(講談社、1973年)


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ルミノール反応

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/20 22:18 UTC 版)

ルミノール」の記事における「ルミノール反応」の解説

アルカリ性水溶液中、ルミノール過酸化水素 (H2O2) と反応して 波長460ナノメートルの強い紫青色発光を示す。この反応コバルトなどの遷移金属およびその錯体化学実験室ではヘキサシアニド鉄(III) 酸カリウムフェリシアン化カリウム) K3[Fe(CN)6] を用いる)、ある種酵素によって触媒される。これを利用して過酸化水素および触媒となる金属種の微量定量定性試験を行う。ヘミン・ヘモグロビンあるいは血液発光反応触媒になるので、血液鑑識古くから用いられている。この反応をルミノール反応という。 塩基水溶液中におけるルミノール反応の機構諸説あり定まっていない。3-アミノフタル酸のジアニオンの一重項励起状態下図中下)が直接発光種であるという点は諸説共通しており、実際にルミノールが示す化学発光と 3-アミノフタル酸を塩基性水溶液中において励起した際に示す蛍光等しい。下のスキーム提案され機構の例であるが、その中で塩基作用によりルミノールからジアニオン中間体下図右上)が発生するものと仮定している。そこから酸化受けてアザキノン中間体ルミノールの -NH-NH- 構造が -N=N- になったもの)に変わり、ヒドロペルオキシドアニオン (HOO−) の付加窒素分子脱離経て 3-アミノフタル酸のジアニオンとなるとする。 別に提案されている機構ではルミノールのジアニオン中間体経ずに、(III) などの触媒塩基作用によりアニオンラジカルが出たところへスーパーオキシドアニオン環化付加し、窒素分子脱離してフタル酸ジアニオンへ変わるとする。また、ルミノールからまず発生するモノアニオンが酸化受けて中性ラジカルとなった後に不均化によりアザキノン中間体与え機構提案されている。

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「ルミノール反応」を含む「ルミノール」の記事については、「ルミノール」の概要を参照ください。

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