ととは?

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五十音図タ行の第5音。歯茎無声破裂子音[t]と母音[o]とから成る音節。[to

平仮名「と」は「止」の草体から。片仮名「ト」は「止」の初2画から。


【一】[格助]名詞名詞的な語、副詞などに付く。

動作ともにする相手、または動作・関係の対象を表す。「子供野球を見に行く」「友達—けんかをした」「苦痛闘う

「しぐれ降る暁月夜紐解かず恋ふらむ君—居(を)らましものを」〈二三〇六〉

(文や句をそのまま受けて)動作作用・状態の内容を表す。引用の「と」。「正しい—いう結論達する」

「名をばさかきの造(みやつこ)—なむいひける」〈竹取〉

比較基準を表す。「君の—は比べものにならない」「昔—違う」

思ふこといはでぞただにやみぬべき我—ひとしき人しなければ」〈伊勢一二四

動作・状態などの結果を表す。「有罪決定した」「復讐(ふくしゅう)の鬼—化した」

「年をへて花の鏡—なる散りかかるをやくもるといふらむ」〈古今・春上〉

副詞に付いて新たな副詞をつくり)ある状態を説明する意を表す。「そろそろ—歩く」「そよそよ風が吹く

ほのぼの—春こそ空に来にけらし天のかぐ山霞たなびく」〈新古今・春上〉

数量を表す語に付き打消し表現伴って)その範囲以上には出ない意を表す。…までも。「全部で一〇〇円—かからない」「一〇〇キロ—走らなかった」

同一動詞形容詞重ねた間に用いて強調を表す。

世にあり—あり、ここに伝はりたる譜といふものの限りあまねく見合はせて」〈源・若菜下

[補説] 4は「に」と共通する点があるが、「と」はその結果を表すのに重点がある。7は、現在も「ありとあらゆる」などの慣用句表現中にわずかに残っている。

【二】[接助]活用語終止形に付く。

二つ動作作用がほとんど同時に、または継起的に起こる意を表す。…と同時。…とすぐ。「あいさつを終える—いすに腰を下ろした」「玄関開ける—、子供迎えに出てきた」

「銀(かね)請け取るそのまま駆け出して」〈浄・大経師

ある動作作用きっかけとなって、次の動作作用が行われることを表す。「汗をかく風邪をひく」「写真を見る—昔の記憶がよみがえる」

年がよる物事苦労になるは」〈滑・浮世床・初〉

順接仮定条件を表す。もし…すると。「見つかる—うるさい」「ドル直す—三〇〇ドルほどになる」

「今言ふ—悪い」〈伎・幼稚子敵討

逆接仮定条件を表す。たとえ…であっても。…ても。

意志推量の助動詞「う」「よう」「まい」などに付く。「何を言われよう—気にしない」「降ろう—風が吹こう—、毎日見回りに出る」

動詞形容動詞活用語終止形、および形容詞活用語連用形に付く。

「たのめずば人をまつちの山なり—寝なましものをいさよひの月」〈新古今・恋三〉

「ちと耳いたく—聞いて下され」〈浮・曲三味線・一〉

次の話題前提となる意を表す。「気象庁発表による—、この夏は少ないとのことだ」

[補説] 3中世以降用いられた。また、中古から使われていた4㋑は、現代語では4㋐のように特殊な慣用的用法として残っているだけである。

【三】[並助]いくつかの事柄列挙する意を表す。「君—ぼく—の仲」

幸ひの、なき—ある—は」〈源・玉鬘

[補説] 並立する語ごとに「と」を用いるのが本来の用法であるが、現代語ではいちばんあとにくる「と」を省略するのが普通となっている。


[副]そのように。多く副詞「かく」と対になって用いられる。「とにもかくにも」「とにつけかくにつけ」→とかく →とこう →とにかく →ともかく


打消し助動詞「ぬ」のあとに付いて)…しない前。…しないうち

我が背子を越(なこし)の山の呼子鳥(よぶこどり)君呼び返せ夜のふけぬ—に」〈万・一八二二〉

…する時。

「宍串(ししくし)ろ熟睡(うまい)寝し—に庭つ鳥(かけ)は鳴くなり」〈継体紀・歌謡

[補説] 語源を「外(と)」あるいは「処(と)」に関係づける説などがあるが、未詳


と【×鍍】

[音]ト(漢)

金や銀でめっきする。「鍍金(ときん)/電鍍

難読鍍金(めっき)


と【×蠹】

木食い虫の意から》内部にあって害毒を及ぼすもの。

「此を利禄の—と謂(い)う」〈露伴運命


と【都】

[音](漢) (呉) [訓]みやこ

学習漢字3年

[一]〈ト〉

人の集まる大きな町。「都会都市

政府所在地。みやこ。「旧都古都首都新都遷都帝都奠都(てんと)」

東京都のこと。「都営都政都民都立

みやこ風であか抜けしている。みやびやか。「都雅

取りまとめる統率する。「都統都督

[二]〈ツ〉すべて。みな。「都合都度

名のり]いち・くに・さと・ひろ

難読都都一(どどいつ)・都都逸(どどいつ)


と【×杜】

人名用漢字] [音]ト(漢) ズ(ヅ)(呉) [訓]もり

[一]〈ト〉

ふさぎ止める。「杜絶

中国人の姓の一。特に、杜甫のこと。「杜詩李杜

木の名。ヤマナシ。「杜

[補説] 1は「途」を代用字とすることがある

[二]〈ズ〉[一]に同じ。「杜撰(ずさん)・杜漏(ずろう)」

難読杜若(かきつばた)・杜氏(とうじ)・杜松(ねず)・杜宇(ほととぎす)・杜鵑(ほととぎす)


と【×兎】

人名用漢字] [音]ト(漢) [訓]うさぎ

[一]〈ト〉

動物の名。ウサギ。「家兎狡兎(こうと)・脱兎野兎

月のこと。「烏兎(うと)・玉兎

[二]〈うさぎ〉「白兎野兎雪兎

難読兎角(とかく)・兎(と)に角(かく)


と【鳥】

語素名詞の上に付いて、鳥の意を表す。「鳥さか(鶏冠)」「鳥屋(や)」


と【×睹】

[音]ト(漢) [訓]みる

見る。「逆睹(げきと・ぎゃくと)・目睹

[補説] 「覩」は異体字


と【妬】

常用漢字] [音](漢) [訓]ねたむ やく そねむ

やきもちをやく。ねたむ。「妬心嫉妬


と【都】


と【×堵】

人名用漢字] [音]ト(漢)

土で築き固めた垣。「堵列安堵(あんど)・環堵


と【徒】

その仲間。その同類の人。「学問の徒」「無頼(ぶらい)の徒」


と【×砥】

砥石(といし)。


と【登/頭】

〈登〉⇒とう

〈頭〉⇒とう


と【渡】

常用漢字] [音](漢) [訓]わたる わたす

わたる。移動する。「渡欧渡河渡御(とぎょ)・渡航渡世渡来過渡

川の渡し場。「渡頭津渡

手から手へ物を移す。「譲渡

名のり]ただ・わたり

難読鳥渡(ちょっと)


と【外】

そと。屋外

大宮の内にも—にもめづらしく降れる大雪踏みそね惜し」〈・四二八五〉


と【図】

⇒ず


と【途】

道。道すじ。道のり

「再び車に乗り—に上りぬ」〈鴎外訳・即興詩人


と【人】

語素《「ど」とも》他の語に付いて、ひとの意を表す。「助っ人」「盗っ人」「東人(あずまど)」


と【ト】

洋楽音名一つで、日本音名の第5音。


と【×屠】

[音]ト(漢) [訓]ほふる

家畜を殺す。家畜切り裂く。「屠殺屠所

切り裂く。「屠腹


と【十】

数の、とお。じゅう。多く名詞の上に付けて用いる。「十月(つき)十日(とおか)」「十人十色(いろ)」


と【吐】

常用漢字] [音](呉)(漢) [訓]はく

口からはき出す。「吐血吐瀉(としゃ)・吐露嘔吐(おうと)・音吐呑吐(どんと)」

難読反吐(へど)


と【賭】

常用漢字] [音](漢) [訓]かける かけ

かける。「賭銭

かけ。ばくち。「賭博(とばく)」

難読賭弓(のりゆみ)


と【途】

常用漢字] [音](漢) ズ(ヅ)(呉) [訓]みち

[一]〈ト〉みち。道筋。「途次途上途中一途帰途使途征途前途中途別途方途目途用途

[二]〈ズ〉道筋。「一途三途

名のり]とお

難読首途(かどで)


と【斗】

常用漢字] [音](慣) [訓]ます

ひしゃく。ます。「火斗玉斗漏斗(ろうと)」

容積単位一升10倍。「斗酒五斗米(ごとべい)」

ひしゃく形の星座の名。「斗牛星斗泰斗北斗

名のり]け・はかる・ほし

難読漏斗(じょうご)・斗掻(とか)き・熨斗(のし)・抽斗(ひきだし)・火熨斗(ひのし)・翻筋斗(もんどり)


と【土/度】

〈土〉⇒ど

〈度〉⇒ど


と【跡】

あと。足あと。「跡絶(とだ)える」「跡見(とみ)」など、複合語の形で用いられる。


と【×兜】

人名用漢字] [音]ト(呉) トウ(漢) [訓]かぶと

[一]〈ト〉

かぶり物。「兜巾(ときん)」

梵語音訳字。「兜率(とそつ)」

[二]トウ〉かぶと。


と【利/鋭/疾】

形容詞「と(利)し」の語幹から》するどいこと。すばやいこと。多く利鎌(とかま)」「利心(とごころ)」など、複合語の形で用いられる。


と【×堵】

垣。垣根


と【×蠹】

[音]ト(漢)

木などを食う。「蠹魚書蠹

食い破るむしばむ。「蠹害蠹毒

[補説] 「蠧」は異体字

難読蠹魚(しみ)


と【斗】

尺貫法容積単位。1升の10倍、すなわち約18.039リットル。→升(しょう)

ます。特に、一斗枡(いっとます)。

建築で、斗形(ますがた)。

二十八宿の一。北方第一宿。射手座中の北西部六星南斗六星をさす。ひつきぼしひきつぼし斗宿


と【戸/門】

(戸)窓・出入り口などに取り付けて、開閉できるようにした建具引き戸開き戸などがある。「—をたてる」「鎧—(よろいど)」

出入り口戸口。かど。もん。

大き—よりうかがひて」〈崇神紀〉

水の流れ出入りする所。瀬戸

淡路島—渡る舟の間(かぢま)にも我は忘れず家をしそ思ふ」〈三八九四〉


と【所/処】

語素《「ど」とも》他の語に付いて、場所の意を表す。「隈(くま)—」「臥し—(ふしど)」


と【音】

おと。ね。

「風の—の遠き我妹(わぎも)が着せし衣(きぬ)手本(たもと)のくだりまよひ来にけり」〈三四五三〉


と【徒】

[音](漢) ズ(ヅ)(呉) [訓]かち あだ むだ いたずら

学習漢字4年

[一]〈ト〉

乗り物に乗らずに歩く。かち歩きする。「徒行徒渉徒卒徒歩

何も持たない。「徒手

何もしない。何の役にも立たない。むだ。「徒食徒然(とぜん)・徒労

いっしょに事をする仲間ともがら。「徒党徒輩学徒義徒逆徒教徒信徒博徒(ばくと)・叛徒(はんと)・仏徒暴徒

門下弟子。「徒弟生徒

五刑の一。懲役刑。「徒刑

[二]〈ズ〉[一]6に同じ。「徒刑笞杖徒流死(ちじょうずるし)」

名のり]とも

難読徒名(あだな)・徒花(あだばな)・徒士(かち)・徒然(つれづれ)


と【塗】

常用漢字] [音](漢) [訓]ぬる まみれる

ぬる。「塗装塗布塗抹塗料

泥。泥にまみれる。「塗炭泥塗

道路。「道聴塗説

名のり]みち

難読塗師(ぬし)


と【×肚】

[音]ト(漢) [訓]はら

はら。「肚裏魚肚


と【と・ト】

〔名〕 五十音図第四第五段(タ行オ段)に置かれ、五十音順第二十位のかな。いろは順では第七位で、「へ」のあと「ち」の前に位置する。現代標準語音韻では、舌先上の歯茎との間で調音される無声破裂音 t と母音 o との結合した音節 to にあたり、これを清音の「と」という。これに対して、「と」に濁点をつけた「ど」は、同じ調音点における有声破裂音 d と母音 o との結合した音節 do にあてられ、これを「と」の濁音という。「と」の字形は「止」の草体から出たもの、「ト」の字形は同じく「止」の初二画をとったものであるローマ字では、清音to濁音に do をあてる。


と【と】

〔名〕 将棋で、「と金」の略。


〔名〕 とき。あいだ。ほど。うち。ま。

書紀720継体七年九月歌謡「鹿くしろ 熟睡寝(うまいね)し度(ト)に 庭つ鳥 鳴くなり」

万葉(8C後)一〇・一八二二「吾が背子をな越しの山の呼子鳥呼びかへせ夜の更けぬ刀(ト)に」

[補注](1)時間表わす形式名詞としての用法に限られ、語源的には、場所を表わす「と(所)」との関連考えられる
(2)打消の助動詞「ぬ」に接続して「…しない前に」の意の用法が多いことから内に対する「と(外)」との関連考える説もある。


〔副〕 (助詞「と」と同源か) 動作、状態などを、ありのままに受けとった姿勢指示する。ほとんど単独に用いられず、副詞「かく」とともに用いられることが圧倒的に多い。→とかく・とこう・とにかく・ともかく。

古今(905‐914)雑体・一〇六〇「そゑにとてとすればかかりかくすればあないひしらずあふさきるさに〈よみ人しらず〉」

蜻蛉(974頃)中「例のことわり、これ、としてかくして、などあるもいとにくくて」

[補注]「かく」や「さ」が話し手積極的な指示姿勢を示すのに対して、これは非常に消極的な指示姿勢を示す。その消極性は、「いず(れ)」「ど(れ)」の不定未定指示とも異なり一種の定指示ありながら話し手姿勢が定まらないところに成立する。


1 〔格助〕

連体関係を表わすもの。体言、または、体言と同資格語句承け、それが同種の語句に対して並立関係にあることを示す。

万葉(8C後)四・六六〇「汝を(と)吾を人そ放くなるいで我が君人の中言聞きこすなゆめ」

伊勢物語(10C前)五〇「行く水過ぐるよはひ散る花いづれ待ててふことを聞くらん」

連用関係を表わすもの。

(イ) (①の用法から転じて) 共同相手表わす。…とともに

古事記(712)下・歌謡「梯立の 倉山は 嶮しけど 妹(ト)登れば 嶮しくもあらず」

(ロ) 引用表わす。文あるいは文相当の語句擬声語承け、下の動詞(「思う」「言う」「聞く」などの場合が多い)の内容表わす

古事記(712)下・歌謡「宮人足結小鈴 落ちにき(ト) 宮人響(とよ)む 里人もゆめ」

万葉(8C後)一三・三二七〇「ぬばたまの 夜はすがらに 此の床の ひし(と)鳴るまで 嘆きつるかも」

(ハ) 体言承けてそれを状態性概念とし、また、擬態語承けて状態性副詞構成し、動作概念修飾する。体言承け場合比喩的修飾となることがある

万葉(8C後)二・二〇四「やすみしし 吾が大君 高光る 日の皇子 久方の 天つ宮に 神ながら 神(ト)いませば」

源氏100114頃)紅葉賀こまこまかたらひ聞え給へば」

(ニ) 形式用言実質を示す。

万葉(8C後)一二・三〇八六「なかなかに(と)あらずは桑子にもならましものを玉の緒ばかり」

伊勢物語(10C前)一二三「野ならばうづらなりて鳴き居らむかりにだにやは君は来ざらむ」

(ホ) 比較基準表わす

伊勢物語(10C前)一二四思ふこと言はでぞただにやみぬべき我ひとしき人しなければ

源氏100114頃)玉鬘「かたちなどはかのむかしの夕顔おとらじや」

(ヘ) 同じ動詞、または、形容詞の間に用いて強調表わす動詞場合連用形承け「し」が下接することが多く形容詞場合終止形承け「も」が下接する。

*竹取(9C末‐10C初)「大納言我が家にありある人をあつめての給はく」

古今(905‐914)仮名序生き生けるものいづれか歌をよまざりける」

(ト) (打消言い方伴って) その限度表わす

浮世草子風流曲三味線(1706)六「おらんが死骸土にまぶれて中々二目見られず」

2 〔接助〕

動詞および動詞型活用の語の終止形形容詞および形容詞活用の語の連用形承け仮定逆接条件表わす中古以降の語。…ても。→補注(2)

宇津保(970‐999頃)国譲上「藤壺千年をかねてきき給ふ、これよりはいかでか』との給ふ

今昔1120頃か)一一「然計の智者にては罵(のる)咎むまじ」

活用語連体形承け順接条件表わす中世以後用法

(イ) 仮定順接条件表わす

*虎明本狂言煎物室町末‐近世初)「笛ふきいだす、になひ茶屋を、橋がかりへもってのく」

歌舞伎仏母摩耶山開帳(1693)二「これ、俺がいふ事聞く明日から元の高尾太夫にする」

(ロ) 常に同じ結果生ず条件表わす。…時はいつも。

*虎明本狂言二千石室町末‐近世初)「はじめは上座にござるが、すは、うたひになる、すゑ座へさがらせられて」

歌舞伎傾城浅間嶽(1698)中「此子は火を見る、寝たがる」

(ハ) 時間的継起関係を表わす

仮名草子竹斎(1621‐23)上「君は此世を去り給ふ夜半紛れ黒谷野辺の煙となしたる由」

歌舞伎傾城若紫(1705頃)中「一人の子儲け生み落す否や抱取りて帰る

3接続〕 ((二)自立語したもの前の事柄に引き続いて、後の事柄が生じることを示す。すると。

歌舞伎彩入御伽草おつま八郎兵衛)(1808)小平次内の場「在郷唄にて幕明く。正作親仁(おやぢ)の拵へにて、仏壇に向ひ、鉦打鳴らし、看経してゐる」

[補注](1)(一)語源は「とにかく」の「と」のような指示性の語にあると言われるアストン小林好日亀井孝橋本進吉)。
(2)(二)①の用法は、本来「も」の力によって仮定逆接条件表わす助詞としての機能をもつ「とも」の「と」がそれだけ用いられるに至ったものと考えられる
(3)(二)②の用法は①からの発展ではなく格助詞「と」に源があると推定される。


〔係助〕 「ぞ」に当たる上代東国方言

万葉(8C後)一四・三四〇九「伊香保ろに天雲継ぎかぬまづく(ト)おたはふいざねしめとら」


と【ト】

〔名〕 日本音名ハ音から数えて五番目の音。ト調主音ドイツ、英、ラテン音名のGにあたりフランスおよびイタリア音名のソにあたる。


と【人】

語素〕 他の語に付いて、ひと(人)の意を表わす連濁で「ど」ともなる。「たびと(旅人)」「ぬすっと盗人)」「はやと(隼人)」「すけっと助人)」「あずまと東人)」など。


と【利・疾】

〔名〕 (形容詞「とし(利)」または「とし(疾)」の語幹から) するどいこと。また、しっかりした心。多く、するどい、すばやい、しっかりしたなどの意で、「とめ(利目)」「とかま(利鎌)」「とごころ利心)」のように熟し用いる。

万葉(8C後)二・二一五「衾路(ふすまぢ)を引出の山に妹を置きて山路念ふ生ける刀(ト)もなし」


と【十】

〔名〕 (「とお」の変化した語)

① 数のとお。じゅう。名詞助動詞前に直接つけて用いる。「十重二十重(とえはたえ)」「十人十色」「十年(ととせ)」

催馬楽7C後‐8C)桜人桜人 その舟止め 島つ田を 止知(トまち)つくれる」

物の数を、声に出して順に唱えながら数えるときの一〇。

名語記(1275)四「一二三四五七八九十をひふとて、手に石ふたつをもちてかはりかはりたまにとるに、ひふみよいむなやことといへるは」


と【図】

〔名〕

① 絵。絵図。ず。

はかりごと計略

中国の伝説で、伏羲氏のとき、太平瑞祥として黄河から神秘図形を背に描いた龍馬あらわれたというその図。八卦のもととなったとされる。河図(かと)。

懐風藻751仲秋釈奠藤原万里〉「悲哉図不出、逝矣水難留」〔易経繋辞上〕


と【堵】

〔名〕 かきね。かき。かこい。

万葉(8C後)一・三二・題詞高市古人近江旧堵作歌

明治大正見聞史(1926)〈生方敏郎憲法発布日清戦争青息吐息退命将校の堵を築かうとは!」〔春秋公羊伝定公一二年〕


と【外】

〔名〕

① そと。そとがわ。ほか。屋外

万葉(8C後)一四・三三八六「鳰鳥の葛飾早稲を饗(にへ)すともその愛しきを刀(ト)に立てめやも」

東大寺諷誦文平安初期点(830頃)「表(ト)は錦にして裏は布なり」

便所。かわや。

日葡辞書(1603‐04)「Toye(トエ) マイル〈訳〉廁へ行く」


と【妬】

〔名〕 ねたむこと。やきもちをやくこと。

魚玄機(1915)〈森鴎外〉「女道仲間では、かう云ふ風に親しくするのを対食名づけて、傍(かたはら)から揶揄する。それには羨と妬(ト)とも交ってゐるのである


と【徒】

〔名〕

① なかま。ともがら同類。〔文明本節用集室町中)〕

随筆胆大小心録(1808)一四「兄と云ふ人来たりて、我が徒にむかひ、恩を謝して」〔論語先進

② 益のないこと。無駄。むなしいこと徒労。〔論語陽貨

五刑一つ罪人労役に服させること。徒罪。→徒(ず)。〔新唐書刑法志〕


と【戸・門】

〔名〕

出入りする所。出入り口戸口。かど。もん。

古事記(712)中「縵四縵、矛四矛を天皇御陵の戸(と)に献り置きて」

源氏100114頃)空蝉「われも、このとより出でて来」

出入り口、窓に取りつけて開閉できるようにしたもの引き戸開き戸などがある。とびら。ドア

古事記(712)中・歌謡「己(おの)が命(を)を 盗み死せむと 後(しり)つ斗(ト)よ い行き違(たが)ひ 前つ斗(ト)よ い行き違ひ」

万葉(8C後)一四・三四六〇「誰そこの屋の戸押そぶる新嘗(にふなみ)にわが背を遣りて斎(いは)ふこの戸を」

③ (門) 河口や海などの、両岸が狭くなっている所。水流出入りする所。流れている所。瀬戸川門(かわと)。水門(みと)。

古事記(712)下・歌謡「由良の斗(ト)の 斗(ト)中の海石(いくり)に 振れ立つ 漬(なづ)の木の さやさや


と【所・処】

語素〕 他の語に付いて、ところ、場所の意を表わす連濁で「ど」ともなる。「せと(瀬戸)」「くまと(隈所)」「こもりど隠処)」「たちど(立所)」「ねど(寝所)」「ふしど(臥所)」など。

神皇正統記(1339‐43)上「或は古語居住を止と云。山に居住せしによりて山止なりともいへり」


と【斗】

(「と」は「斗」の慣用音

1 〔名〕

尺貫法容積単位一斗一升の一〇倍。一石の一〇分の一。一八・〇三九リットルにあたる。一斗一升の一〇倍であるから一斗容積一升容積歴史的大きな変遷経てきたのと同様に大きく変化をしている。また、平安末期から近世までの、量制の基準失われた中世では、必ずしも十進法によらず、九升一斗・四升一斗・六升一斗などの累進法も行なわれた。→升(しょう)。

令義解718)雑「量。十合升。十升為斗。十斗為斛」〔礼記投壺

② ます。穀類などの計量器一斗枡一升枡総称とみるが、一斗枡の意に用いることが多い。制定者や性質表わす文字を冠して、本斗・国斗・主殿寮斗・宣旨斗などと称される。

延喜式(927)一二女孺厨 〈略〉年料庸布五段。〈略〉笥一百合。斗一口。升二口」〔史記‐田敬沖・完世家

柄杓(ひしゃく)。主に酒をくむのに用いる柄のついた器。〔詩経大雅・行葦〕

十三弦の箏の第十一弦をいう。七弦琴場合第五弦。〔二十巻本和名抄(934頃)〕

(5) 楽琵琶(じゅう)の名。第一弦の第四のこと。

2 二十八宿北方七宿の第一宿。射手座(いてざ)の東北部にあたる星宿。形が斗(柄杓)に似るところからいう。斗宿ひつきぼし。〔詩経小雅大東


と【砥】

〔名〕 といし。

播磨風土記715頃)餝磨「是の時、(と)を堀り出しき。故、堀と号く」


と【蠧】

〔名〕

① 木の中にいてその木を食うきくいむし

本朝文粋(1060頃)一・柳化為賦〈紀長谷雄〉「慙之含一レ蠧。羨老幹之為一レ龍」〔淮南子人間訓〕

衣服書物などについて、それを食う。しみ。

柳北詩鈔(1894)一・歳晩書懐「嗜書毎笑身同、提元期勢截」〔徐陵玉台新詠序〕

内部にあって害毒与えもののたとえ

授業編(1783)一〇「実に古人所謂国の蠧(ト)なればせめて言語文字の間に於て」〔春秋左伝襄公二七年〕


と【跡・迹】

〔名〕 あと。足あと。「とだえる跡絶)」「とみ(跡見)」のように、複合語一部として用いられる。


と【途】

〔名〕 (「ど」とも) みち。道すじ。道路また、方法手段

*虎明本狂言連歌盗人室町末‐近世初)「どにまよふてまいった」〔易経繋辞下〕


と【都】

〔名〕

① みやこ。都会。〔書経‐説命中

地方公共団体一つ道府県と同じ資格をもつもの。東京都これにあたるまた、東京都の略称としても用いる。

地方自治法(1947)二八三条「都の区は、これを特別区という」


と【音】

〔名〕 おと。ひびき。ね。こえ。

古事記(712)上「天照大御神、先づ建速須佐之男命の佩ける十拳劔を乞ひ度して、三段打ち折りて、努那登母母由良爾(ぬなトももゆらに)、〈此の八字は音を以ゐる〈略〉〉天の真名井振り滌きて」


と【鳥】

語素名詞の上に付いて、とり(鳥)の意を表わす。「とがり(鳥狩)」「とぐら(鳥栖)」「とや(鳥屋)」など。


~と

[略]=~ということです ・「留守泥棒に入られたと」

方言共通語使用例または説明
動詞次の「と」を抜くおめぇさん 行ぐ ゆうて こねぇかったねっか」(あなたは 行くと言って 来ませんでしたね)、この例のように動詞のあとの「行くと」の「と」を抜いてしまう

(と)

大阪弁 訳語 解説
(と) と、(っ)て 引用表現において、省略される場合が多い。その人もうでけへん言わはってなあ。前から出していくいうことですのやろ。駐車禁止となっとりましたで。そんなん大阪弁ちゃう!


大阪弁 訳語 解説
って、と(さ/よ) 伝聞。「て」より古めかしい昔々おじいさんとおばあさんがおってんと。高橋さんとこのお兄ちゃん、なにわ大学受けるねんと。


と(は)

大阪弁 訳語 解説
と(は) では、じゃ 後に打ち消し言葉「ちがう」が続く。おなごが相撲とるもんとちゃう、頼んでたんはこれだけとちゃう


([動・用]~し)と、([動・用]~し)てもと

~したよ、~してしまった
(「~してもたよ」の「たよ」が「と」に変化
例「もう、くてもと」=「もう、食べてしまったよ」

~と

方言味・解
~と助詞)①~の。〔断定〕 ②~の?〔疑問〕 ③~のもの。〔帰属〕→「~んと」参照

~と

[意]文末に付けて伝聞を表す。「ち」に同じ

  1. 古本屋通り符牒にして四といふ数量を表す。通り符牒参照せよ(※巻末通り符牒参照)。〔符牒
  2. 四。〔古本屋

分類 古本屋符牒


  1. 魚屋塩魚符牒にして九といふ数量を表す。通り符牒参照せよ(※巻末通り符牒参照)。〔符牒

分類 符牒


読み方:と

  1. 三。〔生魚商〕

分類 生魚


読み方:と

  1. 風吹ク日。〔第一類 天文事変
  2. 風の吹く日。風の吹く日は戸がガタツクより連想したもの
隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

読み方

読み方

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/10 05:32 UTC 版)

は、日本語音節の1つであり、仮名の1つである。1モーラを形成する。五十音図において第4行第5段(た行お段)に位置する。清音の他、濁音(ど、ド)を持つ。




「と」の続きの解説一覧

出典:『Wiktionary』 (2020/05/05 23:43 UTC 版)

文字

発音

名詞: 将棋の駒 • 略語

  1. (将棋) 将棋と金の略。

名詞: 戸

  1. 建物出入り口開け閉めするもの。とびら

名詞: 形式名詞

  1. 九州方言)の、ん、もの。
    • あやんとこ、誰が行くや。

助詞

格助詞

  1. 共にしたり、相互にしたりする動作相手を示す。と共に。とお互いに
  2. ひとまとめにして列挙する。および
    • ABC(と)が正解である
    • (と)を飼っている
  3. 関連関係などの対象を表す。
  4. 内容引用を表す。って。
  5. 思考内容発言内容を表す。と思って。と言って
  6. 転成結果、また意思決定などを表す
  7. (「しようとする」の形で)意思近接未来を表す
  8. 比較異同判断対象を示す。また変化する前のものを表す
    • 比べものにならない
    • あなた立場が違う
    • それまったく同じことです
    • 髪型をいつも変えてみた
    • そうは限らない
  9. 否定文で、そこまで至ることのない限度を表す。も
  10. 様態比喩的役目を果たす
  11. 「となく」の形で疑問詞につき、数量が多いことを表す
  12. 「となく」の形で疑問詞につき、漠然とした語感を表す

接続助詞

  1. 二つ動作がほぼ同時あるいは継起的に発生することを表す
  2. 前提結果連動していることを示す
  3. 仮定を表す。たら。ば。
    • そんなことをしてもしばれるつかまるだろう。
  4. (う、よう、まいなどに続いて)逆接を表す。が。
    • 何をしようおれの勝手だ。

終助詞

  1. 引用伝聞などを表す。って
  2. 思考内容表出を表す。「とおもう」「とおもった」などの略。
  3. 否定語を伴ってすべきであることを表す。「しないといけない」などの略。
  4. 九州方言形式名詞用法が転じたもので、「の」に相当する表現
    • どげんした

関連語

訳語

接続詞

  1. すると、そうするうちに(接続助詞の「と」から派生

接辞・語尾

  1. 副詞一部として、状態の意味などを明確にする。また語調整え
  2. いわゆるタル・ト形容動詞語尾
    • 堂々歩く
用法

オノマトペにつく場合様態を表し、に は結果を表す。

漢字

Wiktionary:漢字索引 音訓 と参照


  • 画数:7
  • 音読み:シ、 キイトウテイ、 チ
  • 訓読み:と、 みがく、 たいらにする、 とぐ、 といし
  • ピンイン:zhi3
  • 対応する英語:settle



  • 画数:4
  • 音読み:コ
  • 訓読み:と、 へ

  • 画数:4
  • 音読み:コ
  • 訓読み:と、 へ


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