川の渡し
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/01 10:23 UTC 版)
渡し舟の船頭をしていた吉四六、ある日のこと一人の武士を乗せることになったが、舟の渡し賃は八文と決まっているにも関わらず、武士は「六文に負けろ」と言って譲ろうとしない。やむなく吉四六は武士を乗せて向こう岸へ漕ぎ出したが、もう少しで向こう岸というところで止まってしまう。吉四六は「六文の渡し賃ではここまでしか来られません。後は降りて川の中を歩いて下さい」と言い出すので、驚いた武士が「こんなところで降りられるか」と言うと、吉四六は「ならば元の場所に戻るしかありませんな」と言い返し、「行きが六文、帰りが六文、合わせて十二文になります」と武士に告げると、さすがの武士も降参して、渡し賃を値切るのを諦めたという。
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