洋学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 06:56 UTC 版)
幕末の1853年、アメリカ合衆国のペリーに蒸気船で襲撃されて以来、日本も開国を余儀なくされて英語による英学、フランス語による仏学、ドイツ語による獨逸学などの新たな学問が流入するようになったために、オランダ以外の欧米諸国から到来した学術は、まとめて洋学(ようがく)と呼ぶようになるのが一般的となる。 高島秋帆の西洋砲術、江川英龍(太郎左衛門)の韮山反射炉、佐久間象山の大砲鋳造、永井尚志・木村芥舟の長崎海軍伝習所、勝海舟の神戸海軍操練所など、幕府洋学は軍事的実学性の強いものであった。蛮書和解御用は、外交文書の翻訳にも当たるようになり、洋学所、1858年設置の蕃書調所と改編される。洋学研究・教育機関としての蕃書調所は、1862年(文久2年)には対象言語をオランダ語から、英語などに拡大した。1863年に開成所と改称、幕府瓦解により明治新政府に受け継がれ、のちの東京大学等につながる。
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