「兵士」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 08:14 UTC 版)
園藤知世(えんどうともよ) 姫乃の母親。元愛人に姫乃を全裸にされた際、外出中のために詳細を知らなかったこともあってか寝取られたと勘違いして暴力を振るい、アイロンを顔や右肩に押し当てた。経緯は不明だが、その愛人とは別れたらしい。その後、姫乃を無視するようになった他、酒を飲むと前述のことを思い出して姫乃に暴力を振るっていたが、「兵士」化の影響によって今までの虐待の数々を恥じて姫乃に謝罪し改心した。だが、鷺宮女子高銃撃テロ事件の時に自宅に居たところを警察の特殊急襲部隊に襲われ善戦空しく射殺された。その上、自分の偽物を人質に取ることで姫乃を誘き寄せると言う屈辱的な敗北を味わわされた。好きな花はハルジオンで、姫乃も学校の花壇で育てている。 原口理栄(はらぐちりえ) フジモト生物科学研究所研究主任。最初は派遣事務員として研究所にやって来たが、履歴書に同封した大学の卒論を藤本に気に入られて主任研究員に抜擢された。藤本曰く「私より勉強熱心で、私より「蜂」に詳しい」。だが、女性の「女王」化までは見抜けず、最初の内は姫乃を「蜂」を失って暴走しつつある「兵士」と勘違いした。その上で藤本を姫乃から庇おうとしたが、逆に彼女が姫乃の「女王」の「針」に刺された。事前に対「兵士」用ワクチンを接種していたが、結局「女王」の力に屈して「兵士」化してしまった。鷺宮女子高銃撃テロ事件では、姫乃の逃走経路を確保するべく藤本の協力のもと警視庁のデータベースに不正アクセスをして姫乃と渚を長野の観測施設に匿おうとしたが、母親奪還を計る姫乃が自分達の警告を無視して東京に帰ってしまった。その後は、姫乃のもとを離れて「蜂」解析に没頭し、まるで「女王」・セレナの出現を予見するかのような事実に辿り着いた。 鹿島優美(かしまゆみ) TBN所属の女性アナウンサー。勝ち組意識が高くちょくちょくスタッフに自分が取材する必要性を訊ねており、スタッフやプロデューサーは彼女の御機嫌取りに四苦八苦していた。鷺宮女子高銃撃テロ事件を最初の内は「下位カーストの暴走」と侮っていたが、彼女の人脈を利用しようとした姫乃に「兵士」に変えられたことで完全に手の平を反して姫乃に全面協力をすることを決意する。その後は、姫乃の合図を受けて鷺宮女子高銃撃テロ事件の真相を姫乃達が不利にならない程度にネットやテレビに流出させ、公安部特務捜査課の一時的解体の一因となった。 安達瑠至亜(あだちるしあ) 銀座の女王(ビックマダム)と謳われる人気ホステス。本来は竹を割ったような性格だが、長年娘である瑞に隠れ育児放棄という仕打ちをしており、瑞に「男を喰い物としか見ていない売女」や「クズの中のクズ」と酷評され、自身も「嘘で塗り固めた人生の中で性根がねじ曲がった愚かで不器用な母親」と自己評価している。しかも、彼女の人脈を利用しようとした姫乃に「兵士」に変えられたことで、瑞のために誕生日ケーキを作ってあげるなどのまともな母親面をするようになり瑞の善意アレルギーを悪化させた。これこそが瑞が姫乃殺害を決意する動機であり、瑞が彼女の性格が変異したと勘違いする要因でもあった。さらに、前述の誕生日ケーキは瑞への嫌がらせであって、今一番愛しているのは姫乃だと瑞に告げた(因みに、瑞は二番目)。これより、瑞は姫乃の観察と「楽園都市(ヒメノスピア)」の壊滅を目論むようになった。 ジョイス 「女王」・セレナに仕える「兵士」の内の1人。セレナに対してため口を叩くこともあるが、セレナへの愛情や忠誠心は非常に高い。戦闘では攻撃を担当しており、「兵士」の「針」以外にも狙撃用ライフルなどの銃火器を使用する。 マージョリー 「女王」・セレナに仕える「兵士」の内の1人。ジョイスと違ってセレナの前では礼儀正しく振舞おうとしている。セレナへの愛情や忠誠心は非常に高い。戦闘では指揮系統維持を担当しており、スマホなどを使ってセレナや他の「兵士」達と連絡を取り合っている。
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